倉庫編パート6(脚本)
〇ボロい倉庫の中
柳生花凛「食らえぇ!!」
柳生花凛「火力増大・・・喰らえッ!!」
柳生花凛(ダメージは入ったけど、やっぱ出力絞らないと決定打にはならないか・・・!!)
柳生花凛(でも上手く狙撃できる自信もないし・・・)
柳生花凛「・・・ああーっ!!もう!!!!」
柳生摩耶「・・・・・・・・・っ!!!!」
柳生摩耶「こっ、このぉお・・・!!!」
柳生摩耶「うう・・・腕が痺れる・・・」
ミス・レディ「ボサッとしないで、ママさん!」
柳生摩耶「うう・・・ショットガンは腕が痺れます」
柳生摩耶「でも・・・花凛ちゃんだけを戦わせるワケには・・・!!」
〇倉庫の裏
〇ボロい倉庫の中
ミス・レディ「・・・!! デカブツが動いた!!」
柳生摩耶「か、花凛ちゃんの方へ・・・!?」
柳生花凛「やばっ!!」
柳生花凛「ぐ・・・うっ!! なんてパワー・・・!!」
柳生花凛「というか、バケモノと鍔迫り合いができるあたしが異常なんだけど・・・!!」
柳生花凛「まっ・・・まずっ!?」
柳生花凛「このっ・・・く、来るなッ!!」
ミス・レディ「まずい!!あいつら、ファイヤーガールを集団で潰す気よ!!」
柳生摩耶「かっ、花凛ちゃ・・・・・・!!」
〇体育館の中
「一本!!」
「優勝は聖木馬女学院の柳生麻耶!!」
同級生「すごいよ麻耶ちゃん!!2年連続で県大会優勝なんて!!」
柳生麻耶「え、えへへっ・・・先輩や皆の応援のお陰ですよ」
柳生麻耶「・・・あっ」
他校の男子A「・・・で、どうよ?彼女候補は見つかったか?」
他校の男子B「・・・だーめだわ、 どの女子もピンとこねー」
他校の男子A「聖木馬つったら美人揃いのお嬢様校で有名だが・・・だめか」
他校の男子B「つーか、アスリート女子って同性にはモテても女としては見れねーんだよな。守りたいって思えないっつーか・・・」
他校の男子B「俺がいなくても一人で生きていけるんだから、どうぞご自由に?ってかさ」
他校の男子A「違いねぇや、やっぱ剣術の大会で彼女探すもんじゃねえな」
他校の男子B「だな、彼女探すならやっぱ学園祭に・・・」
柳生麻耶「・・・・・・・・・」
〇黒
柳生麻耶(・・・それからしばらくして、 私は剣の道を捨てた)
柳生麻耶(先輩や先生はもったいないって言ったけど、私は剣士よりも女の子である事を選んだ)
〇ボロい倉庫の中
柳生摩耶(・・・ずっと、剣は封印してた あの時の言葉が、頭に刺さっていたから)
柳生摩耶(・・・・・・でも)
柳生摩耶(今は、そんな事・・・・・・)
柳生摩耶「どうだって・・・いい!!」
柳生花凛(か・・・刀!? なんでママが刀を・・・!!)
柳生摩耶「・・・・・・はあっ!!!!」
柳生花凛(う、ウソ・・・!?あのゾンビの群れをたった一人で・・・!?)
柳生摩耶「はああっ!!」
柳生摩耶「はあああっ!!!!」
柳生花凛「ママ!!」
柳生摩耶「私の娘に・・・手を出すなぁぁっ!!」
柳生摩耶「くっ!!」
柳生摩耶(・・・現役時代より動きが鈍い!! 鍛錬を怠ったからね・・・でも!!)
柳生摩耶(勝てない相手じゃない!!!!)
柳生摩耶(くっ、思ったより太刀筋が早い・・・!!)
柳生摩耶(動きも学習してる・・・何者なの!?このモンスターは・・・!!)
柳生花凛「ママ・・・」
柳生花凛「・・・ん?」
柳生花凛「・・・これだっ!!」
柳生摩耶「くう・・・っ!!」
柳生摩耶「花凛ちゃん!!」
柳生花凛「足元がお留守よ!!」
ミス・レディ「デカブツが倒れた・・・今よママさん!!」
柳生摩耶「・・・はあああっ!!!!」
柳生摩耶「はぁ・・・はぁ・・・」
柳生花凛「すごい・・・すごいじゃないママ!!」
柳生花凛「あの太刀筋、剣さばき!!まるでアニメみたいだった!!」
柳生摩耶「え、えと、その・・・」
柳生花凛「・・・あっ、そうだ!!人質!!」
ミス・レディ「安心して、人質は無事よ」
職員「・・・申し訳ございません、ご迷惑をおかけしました・・・」
ミス・レディ「他のゾンビも、あのデカブツが倒されると同時に皆逃げちゃったわ これで、なんの問題もなく食料を運び出せるわね」
柳生摩耶「そう、ですか・・・よかったぁ」
柳生花凛「でも・・・ママ、あんなに剣の扱い方上手かったの?あたし、聞いたことなかったけど・・・」
柳生摩耶「そ、それは・・・」
ミス・レディ「・・・ここまで来たら、もう伝えてもいいんじゃない?」
柳生花凛「・・・もう、ずっと皆あたしに隠し事してない?教えてよ!!」
ミス・レディ「ふふ、実はファイヤーガールのママ・・・つまり柳生麻耶は・・・」
柳生摩耶「・・・・・・」
ミス・レディ「高校時代、剣術の県大会で二度優勝する程の剣の達人だったのよ!」
ミス・レディ「つまり”恋する人妻”は、”元サムライガール”だった、ってワケ」
柳生花凛「ええーっ!?」
柳生摩耶「あうう・・・知られちゃった」
柳生花凛「何それすごっ!!あたし、サムライの娘だったんだ!!」
柳生花凛「そりゃあ、これぐらい強いのも頷けるってもんよ!!あはははっ!!」
柳生花凛「というか、そんな恥ずかしがる事ないじゃない。むしろかっこいいし」
柳生花凛「・・・どうして隠してたの?」
柳生摩耶「・・・・・・」
柳生摩耶「・・・・許せなかったから」
柳生花凛「えっ・・・」
柳生摩耶「・・・恥ずかしかったのもあるけど、何より許せなかったの」
柳生摩耶「2回優勝できるぐらい強いのに、あなたをあの人から・・・あなたのお父さんから守れなかった」
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