エピソード3 人と怪物の狭間(脚本)
〇魔法陣のある研究室
フィアーノ「レイベル様、おはようございます!」
レイベル「んー・・・フィアーノ?」
レイベル(なんか前より声が近くに・・・)
レイベルが起きあがると、すぐ近くにフィアーノが居た。
フィアーノはレイベルが居るガラスケースの中に入って来ている。
レイベル「な、・・・なんで?」
フィアーノ「それはですね・・・」
フィアーノ「私はレイベル様の生贄だからです」
レイベル「フィアーノも生贄だったの・・・」
レイベル「ショックだよ・・・」
フィアーノ「そんな・・・落ち込まないでください」
フィアーノ「レイベル様・・・」
フィアーノ「私を食べて元気出してください」
レイベル「フィアーノ、そんなこと言っちゃだめ!」
フィアーノ「どうしてですか?」
レイベルがフィアーノの為に距離をとろうとすると、理由が分からないフィアーノはレイベルのほうへ近づいてきた。
レイベル「だ、だめ! 来ないで!」
フィアーノ「どうして逃げるのです?」
レイベル「フィアーノを傷つけたくないから・・・」
フィアーノ「大丈夫ですよ・・・」
邪神イヴル・レーヴァ「そんなに喰われたいのか?」
邪神イヴル・レーヴァ「我が 喰ってやろう」
レイベル「こら、勝手に出てくんな!」
レイベルは自分の髪から飛び出してきた大蛇を捕まえて押さえつけた。
〇魔法陣のある研究室
邪神イヴル・レーヴァ「ぐぬぬ・・・放せレイベル!」
レイベル「おとなしくしろ!」
邪神イヴル・レーヴァ「生贄が自ら「食べて」と言っているのに・・・なぜだ!」
邪神イヴル・レーヴァ「我は、これ以上は耐えられない・・・!」
レイベル(そんなの俺だって一緒だけど・・・)
レイベル(お前にとっては人間を喰うことは普通のことだろうけど俺には、やっぱり無理だよ・・・)
レイベル(でも・・・)
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