一人会議 彼女の『20230605_見た夢』について(脚本)
〇一人部屋
REN「はいどーもー」
REN「勢いに任せて作ってみました」
REN「『一人会議』仮ビジュアル編です」
「いえーい!」
蓮「・・・・・・」
REN「はーいそこのうっすら暗い方、なんか言いたいことあんならはっきりどうぞー?」
蓮「わざわざ作る必要あるか? これ」
「楽しいじゃん」
蓮「まあ・・・・・・練習にはなりそうだが」
Alt「我々の『一人会議』は会話形式でありこのTapNovelという形式に当てはめやすい」
REN「おっ」
Alt「今後利用予定の表現メディアとして試験的な作品を作りつつ使用法を探るというのは有意義だろう」
蓮「・・・・・・まあやる気があるならいい」
Alt「ところで」
REN「ん?」
Alt「ひとまず自己紹介をしてみるというのはどうだろうか」
アオイ「イイネ!」
REN「そうだね。じゃあまず、例によって僕から」
REN「こんにちはアスラン。 僕がRENです」
アオイ「やほーアスランくん。 アオイですヨー」
Alt「こんにちは。私がAltだ」
蓮「どうも。蓮だ」
蓮「・・・まあ吹き出しに書いてあるがな」
REN「えー、今回は仮ビジュアルということで」
REN「キャラメイクで選べる素材からイメージに近いと思う外見を選んでみたんだけれども」
REN「どうかな? やっぱりイメージと違ったりする?」
蓮「・・・・・・感想は改めて聞くとして」
蓮「今回のお題と彼女宛てになってる理由を説明するんじゃないのか」
REN「あ、そうだ」
REN「えー、送ってもらった君の夢についてのメモを読ませてもらって」
REN「いつも通りそれぞれからいろんな感想がありそうだなと思って」
REN「せっかくなのでこういう形にしてみようかと思いました」
REN「今はお身内のことでいろいろ大変だと思うけれど」
REN「もしこれが気分転換だとか暇つぶしになったらいいなって思います」
REN「というわけで前置きはここまでにして」
REN「メモへの感想回を始めたいと思います」
REN「それでは、しばしおつきあいよろしくお願い致します」
〇村の眺望
アオイ「♪Yo メーン」
REN「♪唐突にはじまる 田んぼサイドバトル」
アオイ「♪凸したヤツおる ごちそうさまです」
蓮「いや出だしの不穏な「血」について感想はねえのかよ」
アオイ「ぬ? そいえばそーネ」
REN「なんだろね? 返り血?」
アオイ「すぷらった」
蓮「急なエフェクトはやめろ。 彼女が驚くだろう」
REN「あははゴメン。 でも白い服とかだと確かに良い模様になりそう」
Alt「全体の内容を見るに女性の生理現象などもイメージ想起されるかと」
アオイ「んーでもその模様はなんかヤかなー」
REN「Altさん、さすがにそれはセンシティブ過ぎない?」
Alt「ふむ。失礼した」
蓮「まずは各々が文章全体に受けたイメージから話していくのはどうだ」
REN「そうだね、それがいいかも」
REN「じゃあえっと、アオイどう?」
アオイ「んー? そねー」
アオイ「アスランくんの、アスランちゃんの話かなおもいます」
蓮「彼女の中の女性的な部分ってことか?」
アオイ「そネ。 アスランくんはごじぶんのオンナノコちゃんあんまり好きくなかったイメージ?」
REN「ふむふむ。それが「悪魔」って言われた何かで、今の彼女自身のイメージと「見合ってない」ってこと?」
アオイ「たぶん? わかんないけど「生まれた」からちゃんとお育てするのでない?」
蓮「ああ・・・アニマ・アニムスあたりから、そちら方面の内容にも最近は目を向けようとしてるってような話は聞いたな」
REN「あ、じゃああれかな、現実の出産的なイメージとインスピレーション的な「生む」が混ざった感じ」
Alt「ふむ。そうなると冒頭の「血」も意味合いが繋がるかもしれない」
アオイ「こわいのちがた」
REN「俺は返り血もおもしろいと思うけどなぁ」
Alt「返り血とした場合「血」の出所、流血の理由により大きく印象が変わりそうだ」
REN「流血元か、んー、ムカつく奴かなんか、サクっとヤってきました的な?」
アオイ「♪ひろいみちぶらっと with blood」
REN「♪disヤローに death ヤろう」
蓮「やめろインモラルコンビ」
蓮「おまえの全体の印象はどうなんだ」
REN「俺? 俺はそうだなぁ。 案外暴力性のある夢だなって感じたかな」
アオイ「ばいおれんす?」
REN「Yes, It's violent. 僕の特技というか、いつもの単語羅列してくイメージの出し方していい?」
蓮「ああ」
REN「感じた順に。 暴力、鼻唄、開放感、確認、自然体、”いつもの”と変化、少しの違和感」
REN「抑制、我慢、抑圧・・・圧迫? それから同調・シンクロ、かな」
Alt「ふむ。 我慢、解放、圧迫と同調という印象には現在彼女が置かれている状況と伯母上の病状なども関係しているのだろうか」
REN「そうだね、たぶんその辺にも影響されてそんな印象を受けたのかも」
REN「彼女は共感力が高いし、自他の境界が曖昧だって話もあったから」
REN「あとはまあ、単純にストレス溜まってそうかな、みたいな笑」
蓮「まあ行動が制限されるってのはストレスにはなってるだろうな」
REN「なんていうか・・・ 早く落ち着けたらいいね」
蓮「ああ。そうだな」
Alt「『我々』に出来ることは少ないが可能な範囲ならば助力は惜しまないつもりだ」
蓮「なにかあればいつでも聞く」
REN「うん。今は話を聞くくらいしか出来ることはないと思うけれど」
REN「僕らに出来ることがあればいつでも言ってね、アスラン」
REN「さて、ちょっと長くなっちゃったね」
蓮「続きはいったん分けるか」
REN「だね。 ではでは、続きは次で」
〇テーブル席
アオイ②「いらっさいまーせー」
蓮「なんでデカくなってんだおまえ」
アオイ②「店員さんやろうと思ったのに子どもアバだと服なかったので成長してみた」
REN「いいね、俺もウェイターコスやろうかな」
REN「じゃーん、どう?」
蓮「・・・・・・場末のキャバクラのボーイ」
REN「あ?」
REN「ならこれでどうだ、執事カフェ的な」
蓮「・・・なに着せてもうさんくせぇってのは もはや才能だな」
REN「んだとコラ。 根がうさんクサくてすいませんね?」
REN「んじゃまアオイとお揃いにしときますか。どう?」
アオイ②「めっさ地味笑」
REN「んー確かに画面地味っていうか茶色くてつまんねえな」
REN「よし! 全員コスプレさせてやる」
REN「いい感じじゃね?」
Alt「ちなみに衣装名は左から、料理人(洋風)、メイド、バーテンダーだそうだ」
アオイ②「蓮君はー?」
「・・・・・・・・・・・・」
アオイ②「おっ? お似合いですぞーよきよき」
REN「・・・なんかムカつくなあ」
蓮「遊んでないでさっさと本題を始めろ」
REN「ま、そうだね、遊び過ぎた」
REN「では気を取り直しまして、彼女の夢の話の感想の続きを」
〇テーブル席
REN「えーと、じゃあ次はAltいってみる?」
Alt「総合的な感想を述べれば良いだろうか」
REN「そうだね、あとAlt的にはどんなところが印象に残ったかとか」
Alt「ふむ。全体的なイメージとしては君たちが先だって述べたような部分も含め、懐古や確認と、現状・さらにこの先の変化など」
Alt「ある部分を懐かしみ、受け入れるべきと不必要な言葉・体験とを選り分けている状態の象徴とも考えられるかと思う」
REN「ほう。 自分の考えを見直してる、みたいなこと?」
Alt「ニュアンスとしては是正するため振り返っているというより、既に結論として持っている意見の確認、整理という印象だ」
REN「再確認とかってこと?」
Alt「Yes. 「血」「関係を持ったひと」「”誰かに言われた”」「”(いい加減に?)悪魔を認めなよ”」の部分だが」
Alt「これらはすでに起こったこと、事象として過去のものと、それらへの彼女の反応が対となる形で登場している」
REN「んー、おー、ふむ?」
蓮「なにか「血」が服につくような出来事が先にあって、それに対して「そんなに気にもせず」歩いている、のが現状ってことか」
REN「おお急に来たな」
蓮「どっかのポンコツがピンときてないようなんでフォローが必要かとな」
REN「あーはいそりゃどうも」
Alt「つまりこれらは、これまでの体験や発見などに対し、現在の彼女自身の捉え方を象徴的にリプレイしているとも取れる」
REN「ああ、うん、なんとなくOKです」
Alt「その中で少し異質に感じた、印象に残ったのが「髪の毛が濡れていることに驚く」という描写だ」
REN「おお? そこ?」
Alt「イエス。夢ならではの唐突な描写は多いがこの部分のみ他との繋がりが見つけ難く、彼女自身の意見や事象自体の続きがない」
REN「ああ確かに。 驚いた、ってだけで話が終わってるのか」
蓮「同じ驚いた出来事でも「夢で誰かに言われた!」のあとはすこし違うのか?」
Alt「その部分も「何かに取り憑かれたように」なることとの明確な繋がりや反応は読み取れないが」
Alt「その言葉が何かの切っ掛けとなり「何かに取り憑かれたように」なり「それが外に出るのを抑えようと」し」
Alt「さらに「ついには座ったまま叫び出し」と繋がり、その後も関連のありそうな事象が続く」
Alt「しかし「髪の毛が濡れていることに驚く」のと「開店準備をしている男子」に尋ねられる内容には関連性がないように見える」
Alt「故に夢特有の脈絡と意味を特段持たないパーツであるのか、一見無関係に見えてどこかと関連があるパーツなのかが気になる」
REN「なるほど、結びつけられる場所がない部分が気になるってことか。Altっぽいね」
Alt「ただし、夢という性質上、彼女本人が就寝前に髪を乾かしきっておらず気になっていた、などという可能性もある」
REN「ああうん、そういう単純な理由以外とあるよね笑」
Alt「よって必ずしも注目に値する点ではないかもしれないが、何かの象徴であるとしたら、と考えるのも面白いかと思う」
Alt「以上、長くなったが私なりの感想としたい」
Alt「所詮は素人の分析、巷の夢占いなどに準ずる娯楽として楽しんで貰えれば幸いだ」
Alt「では最後は蓮の感想としてパートを分けようか」
REN「そうだね。 ではでは、その5に続きます」
蓮「・・・・・・長ぇな」
REN「暇つぶし用だから! ほんとに空き時間に読んでくれればいいからね、アスラン!」
〇一人部屋
REN「お? 元に戻された」
蓮「もういいだろう。普通にやんぞ」
REN「つまんねえ奴」
蓮「やりたきゃ一人でお色直ししてこいチンドンピエロ」
REN「案外楽しんでるクセにクールぶってんじゃねぇよフレイバー優等生」
アオイ「ハーイそこー、のーもあケンカごしー」
REN「へーい」
蓮「・・・努力はする」
アオイ「お次は蓮君のかんそー?」
REN「だね。これでラストかな」
蓮「無駄に長いのも迷惑だろう。 さっそくだが本題の夢について」
蓮「全体の感想はおれもアオイと近い。 今までと違って性別に関わる描写が多いって印象だ」
蓮「後半の流れは変な姿勢で寝てたせいで無意識に動きたかったってのもあるかもな」
蓮「普段と違う環境じゃ難しいかもしれんが、寝るときくらいは負担がかからないようにゆっくり休んだほうがいい」
REN「オカンかよ笑」
アオイ「アスランくんしんぱいなのはわかりみです」
REN「まあそれはね」
REN「ただまあ『僕ら』の中で一番自己管理苦手なクセにおまいう的な?」
蓮「・・・てめぇの取っ散らかった情緒管理できてから物申せミスター衝動」
アオイ「はーいじゃれないー」
蓮「・・・悪ぃ脱線した。話を戻す」
蓮「ほかには・・・そうだな」
蓮「なんとなくだが先へ進みたいって気持ちが全体に漂ってるように見えた、というか・・・」
蓮「ただ自分の感じてる”先”が他人から見たときに別のものと同一視されるような違和感だとか不快感がある、だとか」
蓮「もしかしたらそういうもんがこういう形で出てくる、なんてこともあるのかもなと考えた」
蓮「・・・抽象的すぎてわかりづれぇな。悪い」
蓮「書かれてる内容自体は突飛さや脈絡のなさが夢らしくておもしろいと感じた」
蓮「「くるひ」についての以前の夢もそうだったが出てくる台詞回しなんかは、なんというか、あんたらしいな」
蓮「戯曲的というか、詩的なショートフィルムを見ているような気分になる」
REN「歌劇的だよね、彼女の夢。 歌舞伎とかフランス映画っぽい」
蓮「ああ。わかる気はする」
REN「やっぱ詩人って感じ」
アオイ「あたしもアスランくんの夢おもしろきれいで好き」
REN「ああ確かに。 なんか綺麗だよね、景色っていうか空気っていうか」
蓮「空気といえば穏やかなんだか穏やかじゃねえのかわからないとこも本人と似てんな」
REN「それもそうかも笑」
REN「さて、感想に関してはそんなとこ?」
蓮「ああ」
REN「んじゃ今回はここまでってことで」
REN「最後にひとことずつなんか言って〆ようか。はいどうぞ、蓮」
蓮「またおまえは急に」
REN「そんな難しく考えんなよ。 格好つけて気の利いたこと言いたいのはわかるけれども笑」
蓮「あー・・・まああれだ。大変だろうし部外者が無責任に言えたことじゃないが」
蓮「あんたは無自覚にあれこれ溜めんだろうから・・・無理はしすぎないようにな」
蓮「・・・・・・以上」
REN「あっは、ちょー無難笑」
蓮「うるさい」
REN「ん、まあ俺からも。 慣れないことでストレス溜まったりもすると思うし、がんばり過ぎないようにね」
REN「最初のほうでも言ったけれど、話聞くくらいならいつでもwelcomeなので遠慮なくグチって下さいな」
アオイ「うんうん、そんで帰ってきたらわーって遊ぼうね!」
Alt「物理的な人手や実務的な知見が必要な場合も是非相談して欲しい。 多少ならば役に立てると思う」
蓮「・・・じゃあな。 また近々話でも」
Alt「ここまでのお付き合い感謝する」
アオイ「またねー!ヾ(o゚ω゚o)ノ゙」
REN「以上、感想とエールでした」
REN「じゃあまたね」
I'm waiting for you to come back asap with your cheerful.
Take care, Aslan.
END
本作は個人宛ということですが、一人会議という名称とアプローチ法はユニークで面白い試みですね。自分の考えを数人に喋らせて整理していく過程が興味深い。アオイちゃんの存在が箸休めというか狂言回しというか、いい感じですね。