この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。

〇ボロい倉庫の中
　　ある──古い倉庫での出来事
ナナセ「何でだぁ！」
ナナセ「教えてくれー！」
ナナセ「何でこんな事をする!?」
ナナセ「お前をここまで育てあげたのは俺だろ!?」
　　あぁ・・・そうだ
　　あんたが俺をここまで育てた・・・
　　だが・・・あんたは知らない・・・
　　俺が誰かってことを・・・
ナナセ「なにを・・・言って・・・」
ナナセ「まさか！」
ナナセ「違う・・・ あいつにはガキなんていなかったはず」
　　思い出したか・・・
ナナセ「お前は・・・まさか！」
　　ふっ
　　そう・・・
　　あんたが今思った事がそうさ・・・
ナナセ「まってくれ!!」
ナナセ「話を！」
　　もう・・・しゃべらないでくれ
　　男性の脳天に風穴が開く
「がぁっ・・・」
　　男は地面に倒れる
　　これで・・・終わった・・・
　　長かった・・・
　　かあちゃん・・・かたき・・・
　　うったよ・・・
　　倉庫の扉が開く
ナナセ たくみ「あ・・・」
ナナセ たくみ「父さん・・・」
ナナセ たくみ「なんで・・・たおれてるんだ・・・」
ナナセ たくみ「あ・・・っ・・・あ・・・」
ナナセ たくみ「あぁぁぁあああ!!」
ナナセ たくみ「なんでだよ!!」
ナナセ たくみ「兄弟だったのに!!」
ナナセ たくみ「ゆるさない・・・父さんは・・・ あんたを・・・愛してた・・・ それを・・・」
　　涙を流す男性が銃を向けた
ナナセ たくみ「うわぁあぁぁ！」
　　復讐者の腹に銃弾が貫通した
ナナセ たくみ「おれらは!! 兄弟なんじゃないのかよ!!」
　　たくみ・・・ごめん・・・
ナナセ たくみ「ごめん・・・だって・・・」
ナナセ たくみ「はは・・・っ」
ナナセ たくみ「ふざけるな!!」
　　復讐者の足に貫通する
ナナセ たくみ「怒り・・・が・・・収まらねよ・・・」
ナナセ たくみ「わからね・・・なんで・・・」
ナナセ たくみ「こんなことに・・・」
　　お・・・まえには・・・
　　わからないさ・・・
ナナセ たくみ「わかりたくない!!」
ナナセ たくみ「そんなこと・・・」
　　たくみ・・・すまなかった・・・
ナナセ たくみ「あんたの・・・その怪我じゃ・・・ 助からね・・・」
ナナセ たくみ「これで・・・おしまいだ・・・ 兄弟・・・」
ナナセ たくみ「地獄で父さんに・・・謝って来てくれ」
　　それ・・・だけは・・・
　　い・・・やだ・・・な
　　復讐者の頭に黒い塊が貫通した
ナナセ たくみ「これで・・・いいんだ・・・」
ナナセ たくみ「これで・・・」
「・・・」

〇男の子の一人部屋
あゆむ「まじか・・・」
あゆむ「残酷じゃん・・・これ」
あゆむ「見なきゃ・・・良かった」
あゆむ「・・・」
あゆむ「寝る前に・・・」
あゆむ「テレビのマネしてみようっと」
あゆむ「兄弟だったのに・・・」
　　レプリカの銃
あゆむ「こんな感じかな」
あゆむ「はは♪」
　　かあちゃんの怒鳴り声が響く
かあちゃん「あんた!!」
かあちゃん「何時だとおもってんだい!!」
かあちゃん「かあちゃん！ 音うるさくて寝れないじゃない!!」
かあちゃん「まったく この子はもぉ・・・」
かあちゃん「次はないよ!!」
かあちゃん「またやったら！ あんたのパソコン!!」
かあちゃん「わかるね!! あゆむ!!」
あゆむ「ごめん・・・かあちゃん・・・」
あゆむ「気おつけるよ・・・」
かあちゃん「分かればいい！」
かあちゃん「明日面接でしょ！ 早く寝なよ！」
かあちゃん「かあちゃん応援してるからな！ 頑張りなよ！」
あゆむ「かあちゃん・・・ ありがとう・・・」
　　かあちゃんが部屋から出た
あゆむ「あの・・・復讐者の気持ちが少し分かった気がするな・・・・・・」
あゆむ「かあちゃんを思う気持ちが・・・」
あゆむ「明日・・・頑張ろう」
「面接・・・」
　　おしまい