女神バイゴン(脚本)
〇幻想空間
昔、エイジア大陸が平和だったころです。
別世界の女性が、亡くなって私の所へ来ました・・・
結城 香織「どうして・・・!!! 私はまだやりたいこといっぱいあったのに!!! 何でこんなにあっけなく死んじゃうのよ!!」
結城 香織「私の人生を返して・・・」
女神様「・・・」
私は何も言えませんでした・・・
言い訳になるかもしれませんが・・・
彼女がかわいそうだと思ったのです。温情を与えたかった
女神様「でしたら転生をなさってください。 そうですね・・・エイジア大陸で冒険者にでもなってください」
結城 香織「でも・・・私戦ったことなんて・・・」
女神様「私が能力を少しだけ授けます。 良いですね? 結城 香織」
結城 香織「わかったわ。やってみる!」
まさかこれが、現在の悲劇に繋がるとはその時の私は思いませんでした・・・
〇暖炉のある小屋
ナナ・フェアリーズ「ここって・・・あぁ・・・私思い出したわ」
ナナ・フェアリーズ「そうよ・・・女神様が私を憐れんでくれてこの世界に転生させてくださったんだ・・・」
ナナ・フェアリーズ「それにこの姿は・・・ナナ・フェアリーズ。私主人公に生まれ変わったんだ。すごい。あのギルドにも入れるのね!」
ナナ・フェアリーズ「結城 香織としてではなく・・・ ナナ・フェアリーズとして・・・生きなくちゃ・・・」
ナナ・フェアリーズ「ともかくギルドに加入させてもらおう!! それで・・・今度こそちゃんと生きるのよ!!」
〇可愛らしいホテルの一室
彼女はギルドに入った後すぐに、依頼を受けたみたいでした。
ですが、そこで死にかけたそうです。
ナナ・フェアリーズ「こんなの無理よ!!! またすぐに死んじゃうわ!!! 私は死にたくないのよ!!!」
ナナ・フェアリーズ「いくら光属性を使えたとしても、使い方がわからなければ何も意味がないのに・・・」
ナナ・フェアリーズ「・・・許さない。 私は周りから守られてればいいの・・・ 死ぬことだけは・・・ 許さない!!」
ナナ・フェアリーズ「みんな私だけを・・・守って愛してればいいのよ!!!」
彼女はこのときに・・・
周りを使役する『魅了』という魔法を手に入れてしまいました・・・
そして・・ギルドのみならず多くの人たちを魅了し自分のためだけに動く人形としたんです
私が介入することは不可能でした
〇西洋風の部屋
ナナ・フェアリーズ「ん~。 今日もみんな私のために働いてくれた・・・」
ナナ・フェアリーズ「でも・・・物足らない。 ギルドだけじゃ・・・物足らないのよね・・・」
ナナ・フェアリーズ「男を侍らせても・・・ほかの女を蹴落としても・・・もう飽きちゃった」
ナナ・フェアリーズ「あ、そうだわ。 いっそのことこの世界私が支配しちゃえばいいのよ!」
ナナ・フェアリーズ「そうしたらきっと楽しいわ。 だって私は死なないし、贅沢できるもの!いいわよね」
ナナ・フェアリーズ「レオンだけ・・・ 魅了にかからないから困るけど・・・時間の問題よね!」
ナナ・フェアリーズ「だってここは、ナナ・フェアリーズのためにある世界なんだから! つまり私のためにある世界ってことだものね!」
ナナ・フェアリーズ「ふふ・・・ あはははは!!」