ヴィラト・ミシェル親衛隊

香坂ヱヰ

エピソード3 仕事(脚本)

ヴィラト・ミシェル親衛隊

香坂ヱヰ

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〇城の会議室
親衛隊隊長「さーてお前ら!新しい仕事だ!」
親衛隊隊長「楽しい楽しいまた国民に嫌われる仕事だ!」
  また!?
シュルーゼル「・・・・・・で、内容は」
親衛隊隊長「ううむ・・・・・・皆、心して聞くが良い」
親衛隊隊長「不穏分子の一大粛清だ!」
「・・・・・・」
  ・・・・・・ですよね〜・・・・・・
アスタシア「嗚呼、不穏分子のリストを作らされたのはその為でしたか・・・・・・」
シュルーゼル「嗚呼、何か作らされたな」
親衛隊隊長「うむ!二人共お疲れさん!」
アスタシア「やけに楽しそうですね」
親衛隊隊長「なんてったて今回は武器の使用制限無しだ!」
親衛隊隊長「しかも・・・・・・ほら!陛下からのプレゼントだ!」
アスタシア「これは・・・・・・良いものですね?」
シュルーゼル「・・・・・・新型か。隊長、これ頂いても?」
親衛隊隊長「え、何で私物化しようとしてるの?」
シュルーゼル「欲しいので」
アスタシア「隊長、私も欲しいです」
親衛隊隊長「いや、やらんよ?」
親衛隊隊長「あくまで貸出だよ?」
「・・・・・・チッ」
親衛隊隊長「え?」
親衛隊隊長「怖い怖い」
親衛隊隊長「と・・・・・・兎に角今回は前組んだペアで動く事!」
親衛隊隊長「二人はこのリストだな!」
シュルーゼル「わかりました。行ってきます」
親衛隊隊長「うむ!頼んだぞ!」

〇中庭
アスタシア「リストは・・・・・・あ、ミンヒェル地区の方ですか」
シュルーゼル「ふむ・・・・・・まず、大豪商ワダホイ家か」
アスタシア「ワダホイ?」
シュルーゼル「知り合いか?」
アスタシア「クラスメイトです」
シュルーゼル「手加減はしないぞ?」
アスタシア「手加減するとでも?」
シュルーゼル「・・・・・・そうだな。行こう」

〇地下室
クローディア「・・・・・・これは、一体?」
アスタシア「・・・・・・いや、粛清だけど?」
クローディア「いや、何で我が家が?」
アスタシア「不穏分子だからだけど?」
クローディア「では何で私まで?」
シュルーゼル「不穏分子の子供は不穏分子判定だからだ」
クローディア「・・・・・・理不尽」
アスタシア「・・・・・・そう云われても・・・・・・」
クローディア「・・・・・・なんか、情けとかないの?」
アスタシア「無いな・・・・・・情けは無い」
クローディア「・・・・・・酷い」
アスタシア「はぁ、そうですか」
シュルーゼル「そろそろけりをつけろ。時間の無駄だ」
アスタシア「だね」

〇要塞の廊下
シュルーゼル「・・・・・・何時だ?」
アスタシア「26時4分」
シュルーゼル「・・・・・・日付が変わってしまったか・・・・・・」
アスタシア「そうですね、武器商に時間がかかりました」
シュルーゼル「隊長殿は残っているのか・・・・・・?」

〇城の会議室
親衛隊隊長「お疲れさん!」
シュルーゼル「隊長、これ報告書」
親衛隊隊長「もうまとめたのか!?」
親衛隊隊長「早くないか!?」
アスタシア「・・・・・・帰りは時間があったので、歩きながら」
シュルーゼル「画板を使っていないので、字は汚いですが」
親衛隊隊長「・・・・・・危ないから今度からやらない様に」
アスタシア「・・・・・・善処します」
シュルーゼル「ところで隊長、明日は」
親衛隊隊長「明日・・・・・・もう今日か。捕虜輸送の護衛をやってもらえるか?アスタシアも」
アスタシア「何処まで?」
親衛隊隊長「ヴィンナッパルサズト」
シュルーゼル「遠くないですか、ヴィンナッパルサズト・・・・・・」
アスタシア「大体此処から・・・・・・2000km位ですか。途中、峠もありますし・・・・・・何日かかるのですか・・・・・・」
親衛隊隊長「悪路だしな・・・・・・大体一週間・・・・・・」
シュルーゼル「学校を休まざるを得ないな」
シュルーゼル「・・・・・・まぁ、良い。良いなアスタシア?」
アスタシア「勿論」
親衛隊隊長「うむ。頼んだぞ!」

〇闘技場
  ──出発直前──
アスタシア「人数、問題なし。出発します」
シュルーゼル「・・・・・・そうだな。行くか」

次のエピソード:エピソード4 シュルーゼルの過去【Ⅰ】

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