休日に……(脚本)
〇渋谷のスクランブル交差点
先輩「さてと、適当にブラブラするかな」
りこ「あ!やっぱり先輩だ!」
先輩「ん?おお!びっくりした!偶然だな」
りこ「どうもです! 先輩っぽい人がいるなぁと思って近くまで来たら、やっぱり先輩でした」
先輩「おー、そっか。 ところで今日は買い物?」
りこ「はい!そうです。 先輩も買い物ですか?」
先輩「いや、俺は暇だったからブラブラしようと思ってさ」
りこ「そうですか。 そういえば先輩はいつも暇そうな顔してますもんね!暇顔です!」
先輩「優しくない言葉だねぇ・・・・・・」
りこ「ふふ。冗談ですよ。 先輩って真に受けすぎです。真面目な性格なんですね」
先輩「そうかな?」
りこ「言い方を変えれば単純です!」
先輩「ん??」
りこ「ほら、またー。 真に受けすぎですよ!」
りこ「話は変わりますが、先輩。 暇なら私の買い物に付き合いませんか?」
先輩「おお、別に良いよ!」
りこ「本当ですか!?良かったです。 ちょうど荷物持ち・・・・・・一緒に行ったら楽しいだろうなと思ったので」
先輩「・・・・・・良いよ、行こうか」
〇本屋
先輩「へぇ~、本屋かぁ」
りこ「はい!読みたい本があるんです」
りこ「先輩って普段から結構本を読んでるイメージがありますね」
先輩「えっ、そうかな? 漫画なら読むけど」
りこ「読書好きというより、遊ぶ相手がいないので、本を読んでるイメージです!」
先輩「うん?何だって?」
りこ「えー、何も言ってませんよ。 何か聞こえたなら気のせいです!」
先輩「そういう事にしておこう」
りこ「先輩は自分を主人公にして、女の子にモテまくるみたいな小説書いてそうです!」
先輩「今の言葉ははっきり聞こえたわ」
りこ「すいません。気にしてる事を言ってしまいました」
先輩「気にしてないし。 というか書いてないし」
りこ「そうでしたか。 まだ書いてませんでしたか」
先輩「これからも書かないよ」
りこ「書いてないけど、妄想はしてそうです!」
先輩「・・・・・・ノーコメントで」
りこ「ふふ。分かりました」
先輩「本当に分かってるんだか・・・・・・」
〇ショッピングモールの一階
りこ「次は雑貨のお店を覗きに行きましょう!」
りこ「あっ! 覗くって、変な意味じゃないですよ。 先輩すぐ変な意味に取るから」
先輩「変な風に取らないし。取った事もないよ!」
りこ「そうでしたか。 では、行きましょう!」
先輩「おいおい!」
りこ「ここでようやく先輩の出番です! お待たせしました!」
りこ「思う存分荷物持ちスキルを発揮してください!」
先輩「そんなスキルは持ってないけど、まぁ良いよ」
〇渋谷のスクランブル交差点
りこ「今日は楽しかったです!」
先輩「そうだなー。こんだけ買ったら楽しいよなー」
りこ「先輩が荷物持ってくれると言うんで、沢山買っちゃいました」
りこ「それにしても先輩・・・・・・」
りこ「意外と力あるんですね! そんな細腕なのに全然疲れてない。 そんな細腕なのに」
先輩「細腕を連呼するんじゃない。 力がなくてもこれぐらいなら平気だよ」
りこ「そうですか? でも、先輩に対するイメージが変わりました。 頼りになりますね!」
先輩「それはありがとう。 というか、今までどんなイメージよ?」
りこ「全て平均値男子先輩です!」
先輩「そうだけどね・・・・・・」
りこ「友達の人数は平均未満男子先輩です」
先輩「そうだけどね・・・・・・」
りこ「まぁまぁ先輩、落ち込まないで!」
先輩「落ち込ませた人に言われてもね」
りこ「全部冗談です。冗談ですよ! あっ、喉渇いてないですか? ジュース奢りますから行きましょう!」
先輩「まったく、うちの後輩は・・・・・・」
りこちゃんの毒っ気がもう…🤣🤣
なほちゃんのお話とはまた違ったテイストで、見ていてニヤニヤが止まりません😊
初めて読みましたが、なんか会話がリアルな感じでいいですねww
このシリーズ知らないのですけど、他も読んでみたいと思いました。楽しかったです。頑張ってくださいm(^^)m
チクリと刺すイジリが面白くて、めっちゃ笑いました!
可愛さとイジリの絶妙さがいいですね!