グレイテストワンデック勝利への願いと絆 - 妹を救える唯一の道 -

ぽむ

エピソード6 -♧クラブのエース-(脚本)

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〇川沿いの公園
  カイト「・・・」
  カイト「しかし夜みたいに暗いな、
      一体どうなってるんだ。」
  カイトは自転車を走らせた。
  
  どうやら無事に家までたどり着いた。
  待ち合わせの駅に向かわないと・・・
  突然、リストバンドが、
  バイブレーションした。
  インカム
  「エリア内、侵入者発見。侵入者発見。」
  カイト「敵か!どこだ?」
  カイトは自転車を乗り捨て、
  近くの木の上に登った。
  すると、数人の男の影が
  動いているのが見えた。
  カイト
  「誰かを追いかけている?」
  「ぐうっ」
  
  影はうめき声をあげた。
  タッタッタッ
  向こうに走り去る影。
  
  男達は、それを追いかけ去ると
  リストバンドの
  バイブレーションは止まった。
  カイト「いなくなったか。」
  カイトは木から降りると、
  何かが落ちているのを
  見つけた。
  カイト
  「これは!彼のカードじゃないのか!」
  カイトは自転車を全速力で漕ぎ
  彼を追いかけた。

〇開けた交差点
  カイト
  「ハァハァハァ」
  カイト
  「ルールには
  【カードを紛失したら即脱落】とある。
   まだ僕が【持っている】から、
   紛失じゃないぞ。」
  カイト
  「そう簡単に
   死なれては困るんだ。」

〇豪華な社長室
  男?「フフフ、必死ですね。
     カイトくんは」
  女?「どう動いてくれても
     私達は高みの見物よ。」

〇一戸建て
  俺「ペコ!よく戻ってきたな〜」
  
  ナデナデ
  ナデナデ
  犬「クウ〜ン」
  カズミ
  「その子、
   何か咥えているわよ?」
  俺&カズミ「カードだ!」
  俺
  「スペードの7!父さんのカードだ!
   これで扉が開くぞ!」
  ピピッ解除。
  俺「よし。」

〇おしゃれなリビングダイニング
  俺「父さん!母さん!どこだ!」
  「ワン!ワワン」

〇おしゃれなリビングダイニング
  パッ
  
  テーブルには
  食べかけの食器が置かれている。
  俺「まだ温かいな。」
  
  俺はテーブルに置かれたパンを
  ひとくちかじった。
  俺「父さんたちを
    二階で探してくるから
    ココにいて。」
  俺「あと何も食べてないから
    お腹すいただろう?
  
    その辺にあるやつ、
    食べていいよ。」
  カズミ「ありがとう。」
  俺「あとペコのご飯が
    ココの棚の下にあるから、
    あげてもいいよ。」
  カズミ「わかったわ。よしよし。」
  犬「ワン!」

〇一階の廊下
  俺「父さん!母さん!
    いないのか!」

〇部屋の前
  俺は父さんの部屋に
  カードを通した。

〇怪しい部屋
  俺「父さん・・・?」
  父さんの部屋は、いままで
  足を踏み入れた事がなかった。
  
  入ってはいけないと、子どもの時から
  言われていたからだ。
  机の上に書類があるのを
  見つけた。
  
  市民管理課のリスト。
  ナンバリングされた市民を管理する仕事。
  父は街の市職員で、
  市民管理課の所属だった。
  俺
  「最近、街の人全部に管理番号が
   割当てられてたっけ。」
  俺
  「名簿を作っていたのは、
   父さんなのか?」
  ふと俺は、母さんの言葉を思い出した。
  
  「最近、お父さんの様子がおかしいの。」
  俺はその書類を
  ルール封筒に収めた。
  おそらくカードに割当てられている
  番号と同じ意味だろう。
  部屋にかけてある
  父さんのハンカチを手に取った。

〇おしゃれなリビングダイニング
  俺「ペコ」
  カズミ
  「戻ってきたのね。
   ご両親は見つかった?」
  俺は首を振った。
  カズミ
  「そう・・・。
   もうすぐ待ち合わせの時間よ。
   行かなきゃ。」
  俺「もう少しだけ
    時間をくれないか?
    ペコ、これを。」
  持っている父のハンカチを
  ペコに嗅がせた。
  「ワン!」
  ペコは一目散に
  風呂場に駆け込んだ。

〇清潔な浴室
  ワン!ワンワン!
  俺「うっ」
  カズミ「どうしたの?」
  俺「来るな!」
  ビクッ
  俺「母さん・・・。
    う、うぅぅ」
  俺「うわああああぁぁぁー」
  俺は血まみれの母さんを見て
  叫んでいた。

〇刑務所の牢屋
  ピチャーン
  はやく・・・苦しい・・・
  おに・・・いちゃ・・・
  女の白い腕が見える。

〇清潔な浴室
  カズミ
   「貸して!」
  シャー
  
  シャワーで洗う音がする。
  俺「悪かったな。」
  カズミ「驚きすぎよ。」
  カズミ
  「お母さんは大丈夫よ、
   たぶん何かの返り血を
   浴びて気を失ったんだわ。」
  カズミ
  「だって何処も
   怪我をしてないんだもの。」
  俺 (この血はもしかしたら
     父のかもしれないし、
     違うかも、しれない。
  俺
   (確実なのは、いま
    父はココにはいない、こと)
  俺 (母さんに事情が聞けたら良いけど。
  俺「俺は血に弱いのわかったよ。」
  カズミ
  「ワタシは怖がりだけど
   血は平気かも。
   男の人が怖いだけ。」
  俺「ふーん。そうなんだ。」
  カズミ
  「でもなんか、
   アナタは大丈夫なのよ。
   不思議なの。」
  母親「ううーん。」
  
  カズミ
  「ほら!気がついたわ。
   一緒に運んでくれる?」
  俺「よいしょっと」

〇おしゃれなリビングダイニング
  カズミ
  「とりあえず着替えて
   ソファに寝かせたわ。」
  カズミ
  「待ち合わせ、行かなきゃだけど。」
  カズミ
  「でも正直、気が進まないんだ。
   カイトくんと一緒に
   行動するコト。」
  俺「どうして?」
  カズミ
  「ワタシ、見ちゃったんだ。
   影の人たちと
   やり取りをしている所。」
  俺
  「どんなやり取りだったか、
   覚えてる?」
  カズミ
  「赤のJokerが僕らを探してる
   気をつけろ?とかなんとか。
  
   Jokerって、なんだろう。」
  俺
  「Jokerか、確か2枚あるんだよな。
  
   後でルールブックをよく
   読んでみるよ。」
  俺「そうだ、カイトへの連絡、
    インカムを使ってみるよ。」
  ピッ
  インカムの電源を入れた。
  俺『カイト!俺だ!ユキトだ!』
  カイト
  『ガガー
   ノイズが多いな・・・
   こちらカイト。』
  俺『カイト、ちょっと今
    立て込んでて
    待ち合わせに行けそうに
    ないんだ。』
  カイト
  『あぁ・・・僕もだよ。
   仕方ないから別行動だね。
   何かあったら
   これで連絡してくれ。』
  俺『わかった。じゃあな。』
  ピッ
  俺
  「よし。時間もないし
   妹や父さんも探したい。
   俺はペコと一緒にカードの人達を
   助けに行くよ。」
  俺
  「カズミは、ココにいてくれ。
   母さんをみてて欲しいんだ。」
  カズミ
  「わかったわ。
   ワタシの持ってるカードを
   あなたに渡しておく。」
  俺「これで10枚だな、
    じゃ、行ってくるよ。」
  カズミ「行ってらっしゃい。」
  犬「ワンワンワン!」

〇通学路
  俺
  「外が暗すぎて、時間が
   分からなくなりそうだ。」
  犬「ワン!」
  俺「今は午後の13時か。
    グズグズしてる暇はない。」
  俺「行くぞ!」
  犬「ワンワン!」

〇黒背景
  つづく

〇古い倉庫の中
  次回予告
  
  死のゲーム!迫る恐怖!?
  早く妹のところへ!!!
  次回、◇ダイヤのエース!
  
  お楽しみに!

次のエピソード:エピソード5 -♤スペードのエース-

コメント

  • 緊張感が走り続ける展開、でもペコがいると不思議と躍動感や解放感が伝わってきますね。お風呂場のシーン、ドキドキしてしまいました

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