エピソード4 その男、ルドルフ(脚本)
〇海
その頃シロサキは──
シロサキ「海だ〜〜〜〜 ソムも叫ぼうよ!」
ソム「何故・・・?」
シロサキ「も〜〜 ノリわるすぎ・・・」
トリック「海だ〜〜〜〜 いえーい!」
シロサキ「え?なんで、トリックも居るの?」
トリック「ルドルフおじさんがオレに会いに来てくれたからさ!」
シロサキ「知り合いだったの!?」
トリック「うん! ルドルフおじさんはオレをアルディナ国へ連れてきてくれたからね!」
トリック「月イチで会いに来てくれる約束なんだ!」
シロサキ「へえ〜 そうだったんだ? タイミング良くて助かったわ!実は私も、そのルドルフって人に用があるんだ!」
トリック「ルドルフおじさんの潜水艦、確か、この辺りだよ!」
ルドルフ「トリック、久しぶりだな」
ルドルフ「珍しいな、白の王・・・それから、お前さんがシロサキ?」
シロサキ「は、はい!初めまして!」
ルドルフ「もしかしてトリックの彼女さん?」
トリック「ち、違うよ〜! シロサキとは今日初めて出会ったんだ!」
ルドルフ「冗談だよトリック・・・友達はできたのか?」
トリック「実はまだ仲のいい友達いないんだ・・・」
ルドルフ「だそうだ、シロサキさん トリックの友達になってやってくれないか?」
トリック「そういうのいいから〜 でも、ありがと ルドルフおじさん・・・」
ルドルフ「すまんトリック、今日はシロサキさんと大事な話があるんだ。学校での話はまた今度聞かせてくれないか?」
トリック「オッケー! じゃあオレ、先に戻るよ!」
ルドルフ「さて、二人共まずは俺の潜水艦まで一緒に来てくれ。話は中で聞こう」
〇潜水艦
ルドルフ「ようこそ、俺の潜水艦(マイホーム)へ」
シロサキ「おじゃまします!」
ソム「・・・・・・」
シロサキ「ソム、どうしたの?」
ソム「窮屈な所だな・・・」
シロサキ「あなた開放感のある素敵な城に住んでいるもんね・・・こういう場所は苦手なの?」
ソム「わからん・・・」
シロサキ(わからん、って何よ・・・?)
ルドルフ「気に入ってもらえなかったかな? 本当はお気に入りのカフェで待ち合わせるつもりだったんだが・・・」
ルドルフ「アダンから、シロサキは別の世界から来たと聞いてな・・・本当なのか?」
シロサキ「はい、それは本当です・・・ 一緒に来た相棒が居るんですけど、黒服の集団に拐われてしまって・・・助けたいんです!」
ルドルフ「・・・なるほど。ウェルペルト帝国に居る邪教徒の仕業か。噂では、やつら他の国々でも人を誘拐しているそうだ」
シロサキ「いったい何のために・・・」
ルドルフ「分からない・・・ だから俺も確かめに行きたい! 協力するよ、シロサキさん!」
シロサキ「ありがとうございます!」