〇二階建てアパート
　　私！神尾 信子！
　　エプォパ教の信者！
　　エプォパのおかげで、仕事やプライベートの
　　ツラかった事イヤな事・・・
　　全部吹っ飛んじゃった！
　　こんな素敵な教え、他の人にも
　　教えて広めなくっちゃ！
　　先輩方みたいに、私も皆さんに教えを広めるぞ！
神尾 信子「こんにちは〜！」
「は〜い」
神尾 信子「・・・」
神尾 信子「・・・？」
「あっ、すみません〜」
「郵便とかですか〜？」
神尾 信子「いえ、違いますぅ」
「なら、ちょっとご用件は そこから話してもらっていいですか〜？」
神尾 信子「あっ。お出になられないような 状況でしょうか〜？」
「あっ、はい〜」
「うんこしてますぅ〜」
「あっ。でも、お話は伺えるので〜」
「そちらさえ宜しかったら、全然 お話大丈夫ですぅ〜」
神尾 信子「いえいえいえ」
神尾 信子「ごゆっくりして下さい！」

〇川に架かる橋
神尾 信子「・・・」
神尾 信子「うんうん中でしたなんて・・・」
神尾 信子「・・・明日なら大丈夫かなぁ？」

〇二階建てアパート
　　〜次の日〜
神尾 信子（（今日こそ、出ていただけるかな？））
神尾 信子（（そう頻繁に人のうんうんタイムに 　かち合う事ないよね））
神尾 信子「こんにちは〜」
「は〜い」
神尾 信子「・・・」
神尾 信子「すみません〜 先日も来た者ですが〜」
神尾 信子「今日も・・・お出になられないような状況で？」
「うーん・・・はい・・・」
「お風呂入ってますぅ〜」
「まぁ。でも、お話は聞けますから〜」
「そちらさえ、宜しかったらお話どうぞ〜」
神尾 信子「いえいえ、また日を改めますぅ〜」
神尾 信子「では・・・」

〇川に架かる橋
神尾 信子「・・・」
神尾 信子「お風呂中でしたなんて・・・」
神尾 信子「・・・明日なら大丈夫かなぁ？」

〇二階建てアパート
　　〜次の日〜
神尾 信子（（今日こそ、出ていただけるかな？））
神尾 信子（（そう頻繁に人のお風呂タイムに 　かち合う事ないよね））
神尾 信子「こんにちは〜」
「・・・」
神尾 信子「・・・」
神尾 信子「すみません〜 先日も先々日も来た者ですが〜」
「・・・」
神尾 信子「今日も・・・お出になられないような状況で？」
「帰れ」
神尾 信子「あっ、えっ・・・」
神尾 信子「ど、どどどどうなさったんでしょうか？」
「・・・」
「・・・これから、やっと寝るんすよ」
「寝かせて下さい」
神尾 信子「・・・はい」
神尾 信子（（な、ななななんだぁ・・・ビックリしたぁ・・・））
「・・・お姉さん、連続で来てくれたけどさ」
「こんなにもカチ合わないのは、もう運命だよ」
「別に俺、出たくない気はないんすよ」
「出ても全然いいんすよ」
「でも『うんこ・お風呂・今から寝る』・・・ って時にカチ合い続けるのは・・・」
「きっと俺達、会わないほうが いいのかもしれないっすよ・・・」
神尾 信子（（なんか、ドラマの台詞みたいだな・・・））
神尾 信子「連日、タイミング悪くすみませんでしたね」
神尾 信子「おやすみなさい」
「・・・おやすみなさい・・・」
「・・・」
「・・・こんだけミラクル続いたんなら、 宝くじとか当たるんじゃないすか？」
「はは・・・」
神尾 信子「・・・」

〇商店街
　　信子は、帰りに寄った商店街の
　　宝くじ売り場でスクラッチを買って1000円当てた。