準備オグル!(脚本)
〇おしゃれな教室
文化祭が終わってから1週間後・・・
佐野つむじ(ほんとうに色々とありすぎだったわ。 でも川上が転校したなんて・・・ そんなの驚きだわ。なぜ・・・こんなことが起きたの?)
佐野つむじ。17歳。
『妖恋愛忌憚』を読んでいる隠れオタク
学校では、優等生を演じている
父は、『妖悲恋物語』から現れた佐野晃司
母は、その本を読んでいた佐野ななほである。
そして・・・
上流貴族の名前に載っている『佐野』家のご令嬢にもあたるのがこの、佐野つむじである。
彼女は現在とある男と交際している。
秀一(人間の姿)「何考えてるんだ? 大方川上の事考えていたんだろう。安心しろ。おそらく別の場所で生きている。 雪女の娘だしな」
酒童 秀一 17歳。
『妖恋愛忌憚』の男の主人公である。訳あってつむじの世界に現れた。
彼は、人間ではなく、酒吞童子という妖の長である。
つむじの自宅にある本から現れ、居候している身である。
また、つむじの彼氏でもある。
佐野つむじ「人の考えを読まないでくださいよ。秀一様・・・ いえ、秀一君。驚きますから」
担任「文化祭が無事に終わったり、川上さんが急に転校したりと大変だったが・・・ 次は修学旅行だ。 行先は、中国に決まった!!」
女子生徒「中国だってー! 推しの出身地に行けるとか最高!」
女子生徒「楽しみね。 私も中国の歴史やメイク道具を見たいわ。 とてもきれいだから」
担任「はーい。 みんな静かにしてくれ。 いまから、必要事項などが書かれたプリントと承諾書を親に書いてもらいたいから」
担任「それを配布するぞ~」
「え・・・」
〇整頓された部屋(ハット、靴無し)
帰宅して・・・
秀一(人間の姿)「困ったな・・・これはどうしたらいいか」
佐野つむじ「妖力で何とかしたらいいじゃないんですか?」
秀一(人間の姿)「そういうわけにはいかねぇんだよ・・・ こういうのには、そういった効力が効かねぇんだ」
佐野つむじ「てか自宅何ですから・・・変化といたらいいじゃないですか」
秀一(人間の姿)「それもそうだったな」
秀一「やっぱりこっちのほうが楽でいいな にしてもこれは問題がある 俺の名前の印鑑とかはねぇだろうし、作ったところで間に合わねぇ」
佐野つむじ「う~~ん・・・ あ、もしかしたら・・・ できるかもしれない」
秀一「どうした?」
佐野つむじ「今から自宅に行きましょう!」
秀一「はぁ?」
秀一さん、とうとう修学旅行までつむじに同行するんですね。行き先が中国とは!なんとなく波乱の予感がしますが、まずは無事にたどり着けますように。