グレイテストワンデック勝利への願いと絆 - 妹を救える唯一の道 -

ぽむ

エピソード2 -魅惑のカジノルーム- (脚本)

グレイテストワンデック勝利への願いと絆 - 妹を救える唯一の道 -

ぽむ

今すぐ読む

グレイテストワンデック勝利への願いと絆 - 妹を救える唯一の道 -
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇黒背景
  ・・・
  うぅ
  頭が痛い。
  そういえば、
  俺・・・
  
  頭に強い衝撃を受けて
  意識を失ったんだっけ

〇闇カジノ
  ここは?
  気づいた部屋は、
  カジノルームのようだった。
  俺は
  痛い頭に手を添えながら
  身体を起こす。
  俺「妹は・・・どこだ。」

〇闇カジノ
  パッ
  ふいに、明かりがついた。
  床には【赤い液体】が飛び散っており、
  赤に染まったカードが散乱している。
  俺は、
  
  赤い指紋がついている
  一枚のカードを見つけた。
  指紋のついたカードを拾って
  よく観察してみた。
  見慣れた指紋。
  家にあったカップについていた
  妹の指紋と一致する。
  確実に、妹は、ここに居たんだ。
  男「おはよう。
   目覚めの珈琲は、いかがかな?」
  俺は声のする方に顔を向けると、
  
  一人の男が立っていた。
  黒いサングラス、
  山高帽をかぶった、
  黒ずくめの男。
  俺「お前は誰だ!?
    俺をこんなところに
    連れてきたのはオマエか!」
  男「忍び込んだのは
    あなたでしょう?
  
    まぁ、お飲みなさい。」
  男は、一杯の珈琲を差し出す。
  男「【砂糖】はいくつ、いりますか?」
  俺「そんなのはいらない!」
  男「そうですか、残念です。
    【せっかく】ご用意したのに。」
  そう言うと男は、
  右手に持つ皿の上の珈琲カップを取り、
  
  ひとくち含んだ。
  俺「俺は「妹」を探しに来ただけだ。
    なにか知っているのだろう?」
  俺「それに、俺と一緒にいた犬、
    犬のペコをどこにやったんだ!」
  男「・・・」
  
  何も言わず珈琲を飲んでいる。
  俺「答えないのか!」
  バッ
  
  俺はカードの指紋を男に見せた。
  俺「これは明らかに妹の指紋だ。    
    妹をどこへやった?」
  男は珈琲カップを卓に置いた。
  男「噂には聞いていたのですが、
    鋭い洞察力をお持ちのようですね。
    アナタは。」
  俺「なんだって!?」
  男「アナタのことは、
    なんでも知っています。
  男「街の役所務めのご両親に、
    可愛い妹さんと
    一匹のワンちゃん。
  男「あぁ、妹さんは
    ご病気なのでしたっけね。」
  俺「調べたのか?なぜ?
    お前は誰だ!?」
  男「彼女はね、僕に、
    ゲームで負けたのですよ。
  
    君も挑戦してみますか?
  俺「ふざけるな!妹をかえせ!」
  男「私に勝ったらなんでも、
    君の言うことを
    聞いて差し上げますよ。」
  俺「お前に勝ったら、
    妹を返してくれるのか!?」
  男「さぁて?居場所は
    教えてあげられますが、
    どうなってるかは、
    私にも分からないのでね。
  男「アナタ様はゲームの
    参加資格がございますから。
  
    食事と着替えが、隣の部屋に
    用意してあります。」
  男「命懸けのゲームですから、
    一晩、ゆっくりおやすみ下さい。
    コチラも忙しいのでね。」
  男「まぁ、もっともアナタに
    拒否権は無いんですけどね。
     
    GAMEの始まりは、
  男「みなさんが集まる明日
    朝7時始まり
    6時ごろには案内します
    ではよろしく。」
  バタン。
  俺「おい!待て!」
  
  壁扉は固く閉ざされている。
  壁が返し扉になっていたのか!
  男はそこから一瞬にして消えた。
  俺「しまったな、ちくしょう。」
  このままだと、妹が危ない。
  それに、ペコはどこだ?
  カサッ
  ふと、俺は気がついた。
  ズボンのポケットが硬い。
  これは‥
  父さんの手帳だ。
  出掛けに渡されたのを忘れていた。
  緊急連絡先が書いてあるかもしれない。
  とりあえず外に連絡ができたら
  助けが呼べるかもと、手帳を開く。
  手帳の中身は、
  
  メモに
  数字の羅列と、
  印の付いた街の区画図、
  最後のページの
  口の閉じれるジッパー小袋に
  父のIDカード、カードキーと
  白紙のカードが入っていた。
  俺「大事なものが入ってるんじゃ?
    俺が持ってていいのかよ。
    早くペコと妹を助けて
    家に帰らないと。」
  安易に考えたが、思うようにはいかない。
  スマホを取り出してみたが、
  圏外だった。
  スマホに表示されている時間は、
  午前1時だった。
  
  忍び込んだのが
  夜の11時頃だったから、
  日がかわって、
  倒れてから二時間くらい
  経ったということか。
  俺は手帳とスマホを
  落ちないように
  ポケットの奥に押し込んだ。
  俺「どうしたらいいんだ?」
  ゆっくりしてる時間はない。
  行けるところを
  探しに行かなくては。

〇ジャズバー
  カジノバーの奥にカーテンがある。
  
  俺はそれを、開けてみた。
  カーテンの向こうには、
  
  大きな舞台があり、
  そこにはテーブルと椅子、
  
  テーブルの上には
  食事と思われる皿が並んでいた。
  俺「こんな時に食べられるか!
    しかも、何が入ってるか
    わからない。毒かもしれない。」
  壁には大きいモニターが
  かかっている。
  
  試合観戦、
  パブリックビューイングとかに
  使われそうなやつ。
  そして、テーブルにリモコン。
  ピッ
  俺は、リモコンの電源ボタンを押した。
  モニターの電源が入り、
  画面が映し出される。
  画面には
  街中のの監視カメラの映像が
  リアルタイムで、多数映っていた。
  俺「何だこれ?監視カメラの映像?
  
    それにしては、
    家の中まで映し出されてるぞ。」
  俺の生まれ住んだ街の様子。
  
  公園、学校、商店街、団地、駅、
  マンション、川、橋、道路・・・
  見慣れた風景の中に、沢山の人。
  見慣れた顔もチラホラいる。
  その中に、
  
  俺は見つけてしまった!
  明らかに、動いてる影。
  
  あれは・・・
  「ペコ!」
  ペコがいた!生きていた!
  俺「このモニターに
    映っている場所を
    探し出さなければ!
  そして、
  そのペコに餌をあげている
  白い腕がみえた。
  
  あれは・・・

〇黒背景
  つづく

〇豪華な社長室
  次回予告
  
  ユキトへの命懸けの挑戦状!
  囚われのワンちゃん!
  果たしてユキトは妹を救えるのか!
  次回、謎の男と秘密のカード!
  
  お楽しみに!

次のエピソード:エピソード1 -妹はどこへ行った-

コメント

  • ドキドキの展開に、立ち込める緊張感が凄いです!読んでいて目が離せませんでした!
    気になっていたペコ……無事でよかったです!

  • そうか、デスゲームだからバトルジャンルだったんですね。
    妹さんはゲームに負けて…まさか?
    生きていますように!
    ワンコも元気で良かった。
    お父さんの手帳がカギですね。デスゲームで生き残るヒントになればいいけど。

成分キーワード

ページTOPへ