ドッペルキス

RARUΩ

宮前佳那(脚本)

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〇学校の廊下
  深夜の学校・・・そこに一人の少女が廊下を歩いていた。
  暗闇の中でも艶めく黒髪は美しく容姿も綺麗な少女、宮前佳那は担任に呼ばれこんな時間に学校に来ていた。
宮前 佳那「こんな時間に呼び出しなんて頭可笑しいじゃないの!?」
宮前 佳那「・・・!?何・・・今の」
宮前佳那「!?・・・何今の?・・・!?」
宮前 佳那「え?」
  彼女の目の前に誰かが急に現れた。宮前は困惑する。急に現れたこともだが、目の前に現れた人間は宮前佳那と同じ姿をしていた。
宮前 佳那「何で私と同じ顔をしているの?」
宮前佳那「貴女こそ何で私と同じ顔しているのよ?」
  二人はそう言って同じ顔を近づけた。理由もないのに。
宮前 佳那「!?ちょっと顔・・・近いわよ」
宮前佳那「そっちこそ・・・」
  二人は思わず互いの良い匂いにつられて顔を近づけてしまったのだ。
宮前佳那「(急に同じ顔が現れて変な状況なのに・・・)私は宮前佳那よ・・・貴女は?」
宮前 佳那「!?私も宮前佳那よ。一体何なの」
宮前佳那「もしかして貴女・・・ドッペルゲンガー?」
宮前 佳那「!?何を言っているのよ私は本物よ!ドッペルゲンガーは貴女じゃないの!」
  二人は至近距離で言い合う
宮前佳那「本物は私よ!」
宮前 佳那「違う私!」
宮前佳那「違う!」
宮前 佳那「(こいつもしかして言い合いしながら私に近づいてきてる?もしかしてこいつ私の唇奪おうとでも言うの!?)」
宮前 佳那「(良いわよ付き合ってあげるわよ!キスでもしてみなさいよ偽者!)私は本物よ!」
宮前佳那「(こいつ私を誘っているの!?そんなに近づくとキスするよ!?)本物は私!」
宮前 佳那「本物は私よ!本物の宮前佳那は私!」
宮前佳那「貴女は偽者!本物は私よ!」
  制服同士は重なり胸同士は互いを刺激し、二人の顔も近づく。
宮前 佳那「だから私が本物よ!」
宮前佳那「何度言えばわかるの!本物は私なの!」
  艶めく黒髪を挟み額を重ね・・・
宮前 佳那「ドッペルゲンガーは貴んん!?」
宮前佳那「んっ!?」
  二人の唇が同時に重なる。
  二人は互いに身体に腕を回し抱き締めた。
宮前 佳那「んっ、ん・・・ん(ドッペルゲンガーとのキス結構良いかも・・・)」
宮前佳那「ん・・・・・・んっ(ドッペルゲンガーの唇・・・めっちゃ良い)」
  二人の唇はまだ重なっていた。
  そして唇が離れると
宮前佳那「どう?同じ顔にキス出来た感想は?」
宮前 佳那「そっちこそどうなのよ?気持ちよかった?」
  二人は無言で見つめ合い
宮前 佳那「またキスしてあげるわ」
宮前佳那「まだ足りないのね良いわよ」
  そう言って二人の唇はまた重なる。
宮前 佳那「んっ・・・ん・・・んん」
宮前佳那「んん・・・・・・ん・・・んっ」

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コメント

  • んー、とても不思議な世界、そして新感覚ですねww ドッペルゲンガーと出会うと命が…という話もありますが、キスした場合どうなるのか気になります

  • キスに至るまでが、口論しながら近づいてチュッとなるダチョウ倶楽部の竜ちゃん方式で笑えました。深夜の学校のあちこちでドッペル達のキスの宴が繰り広げられていたらシュールだろうなあ。

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