〇SHIBUYA109
　　ナレーション：問題、この兄妹は渋谷のどこで待ち合わせしているのかわかりますか？
　　このTapNovelをご覧ください。
ミヤコ（人、人、人...人塗れ）
ミヤコ（若い人が特に多いけどサラリーマンや観光客、外国人も沢山の人がいる。地元と大違い）
　　美味しそうなスイーツやファッション等の華やかな広告、そしてSNSやテレビで見た事ある109のビル。
　　ここは渋谷。
　　私、ミヤコは兄のトシに呼ばれて初めて賑やかなこの街に来た。
　　だけど肝心の兄がどこにいるのかわからないのである。
　　スマホ：ブブッ
　　兄からのショートメールが来た。（兄はSNSにプライバシーを侵害されたく無いので連絡はSMS［ショートメール］でしている）
　　私はショートメールで返信した。
　　ミヤコ：『兄、今どこにいるの？』
　　
　　
　　トシ：『人が交差する場から近いところで忠犬の如く待つ』
ミヤコ（わ、訳がわからん。でもあの人が可笑しなことをするのは...相変わらずだ）

〇渋谷の雑踏
　　とりあえず私はスクランブル交差点からハチ公の場所へと向かった。

〇ハチ公前
ミヤコ（本当にハチ公の前にいるの...というかハチ公のハの字すら見えないんですけど!?人、多すぎ、酔う、酔っちゃう...）
　　スマホ：ブブッ
　　また兄からショートメールが来た。
　　トシ：『人酔いしたので場所変更、かつてワシントンの丘だった場所で温かい犬を売ってる場所で待ってる』
ミヤコ（...は？こっちは人混みに酔いつつもハチ公の元に向かったのに⁈）
ミヤコ（何で渋谷からワシントンの丘？温かい犬とは何？意味不明!!ワシントン条約に引っ叩かれろ！）
ミヤコ（ムカついたからワザと遅れて兄に会いに行ってやる!!）

〇テーブル席
　　喉が渇いたので近くのカフェで休む事にした。
ミヤコ「どれも美味しそう...」
ミヤコ（チーズケーキと紅茶にしようかな！）
ミヤコ「あ、店員さん。すみませんがチーズケーキと紅茶お願いします！」
店員「かしこまりました」
ミヤコ（さてと...）
　　一応、兄にもショートメールを送った。
　　ミヤコ：『兄のせいで疲れたからカフェで休んでから行く』
　　
　　トシ：『本当にすまん。わかった、俺のんびり待ってる』
ミヤコ（本当に反省してるのだか...）
　　紅茶とケーキが届く間、私は謎を解き明かす為にネットサーフィンをしていた。
ミヤコ（ワシントンの丘と温かい犬...謎だ。それと渋谷...なんの関係が...）
ミヤコ「あっ」
　　私はふと、とある場所が頭に浮かんだ。
　　まさかあそこか...でも温かい犬なんて
　　売ってるの？
　　その場所のホームページを検索して全てのページを見た...温かい犬は売ってる事がわかった。
ミヤコ（あーそういう事か）
店員「お待たせいたしました。 チーズケーキと紅茶です」
店員「キャンディはサービスです。 ごゆっくりどうぞ」
ミヤコ「ありがとうございます！」

〇公園のベンチ
ミヤコ（スッキリした頭で食べたケーキは最高に美味しかった！）
　　兄がどこにいるかわかったのでワシントンの丘だった場所にある温かい犬が売ってる店に向かった。
トシ「おーい、ミヤコ〜久しぶりだなぁ」
ミヤコ「もー、ほんっとに変な謎々ばっかり出して!!」
トシ「でも楽しかっただろ？」
ミヤコ「まぁ確かにそうだけど...」
　　兄は相変わらず変なやつだった。
　　
　　あと何だろう...その服は。
　　探偵のつもりかな？
トシ「これから明治神宮や戸栗美術館にでも行こうか〜案内は任せておけよ☆」
ミヤコ「なにその渋いチョイス」
トシ「『渋谷だけに渋いや〜』なんちって!!」
ミヤコ「寒いオヤジギャグやめてよ〜兄〜」
　　ナレーション：
　　
　　こうしてトシとミヤコの兄妹は無事再会できたのでした。
　　さて、改めて問題です。この兄妹は今どこにいるのでしょうか？
　　回答はTapnovelのコメント欄で教えてくださいね。