アングラ☆リーガル

杜若ゆうき

エピソード17(脚本)

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〇アパートの台所
松山紫苑「菜々美を、連れ戻しに来ました!!」
蛇淵雅子「連れ戻すって・・・」
松山紫苑「事務所のこと、いろいろ調べさせてもらいました」
松山紫苑「今まで、ちょっと人気が出たあたりで、なぜか表舞台から姿を消したアイドルたちが何人もいること」
蛇淵雅子「どこからそんなことを? 北澤が?」

〇ファンシーな部屋
  確かな証拠を掴むまで、俺の名前は一切出さないでな!
  社長を裏切ったことがバレたら、俺は・・・

〇アパートの台所
松山紫苑「・・・いいえ。ネットで」
蛇淵雅子「ネット? なぁーんだネットかい」
蛇淵雅子「ネットの噂はあることないこと書かれて、怖いねぇ」
松山紫苑「でも、一つだけ確かな情報も。 登記(とうき)を調べました」
松山紫苑「『ふぁんしいぱれっと』と同一住所で登記されている別の芸能事務所の存在があるようですね」
蛇淵雅子「ああ? あの辺テナント入れ替わり激しいからねぇ」
蛇淵雅子「元に入ってた事務所が移転した後に、登記を変更していなかったのねぇ」
松山紫苑「いえ、代表取締役社長 蛇淵雅子(へびぶちまさこ)とあります」
松山紫苑「この会社、調べたところAV女優のマネジメント会社ですよね」
蛇淵雅子「ああ~、それね! 私、ちょっと名前を貸してるの」
松山紫苑「消えたアイドルと、何か関連があるんじゃないですか?」
蛇淵雅子「何か、証拠はあるの?」
松山紫苑「・・・いいえ」
蛇淵雅子「じゃあ、人聞きの悪い話しないで」
松山紫苑「でも、契約書だって! 」
松山紫苑「私が契約した際にもコピーがもらえなかったから、念のためスマホで写真を撮っておいたんです!」
松山紫苑「そもそも、契約書のコピーを渡さない行為は、労働基準法第十五条に違反している可能性があります!」
蛇淵雅子「ちょっと忘れちゃっただけでしょう」
松山紫苑「何度も何度も忘れるでしょうか?」
蛇淵雅子「スタッフ少ないから、しょうがないわ」
  スマホを取り出し、紫苑は画面を蛇淵に突きつける。
松山紫苑「見てください。 これには、アダルトビデオ等に関する条項は一切入っていませんでした」
松山紫苑「一方で、先ほど菜々美に提示した菜々美の契約書にはその内容が記載されていた、と菜々美が言っておりました」
松山紫苑「ひょっとして、菜々美のは、後から改ざんしたのではないですか?」
監督「改ざんだって!?」
撮影スタッフ「改ざん? え? まさか・・・」
トルネード村田「何それ、どんなプレイ?」
蛇淵雅子「まさか! 確かな証拠も無いのによくもまぁ、皆の前で失礼なことを!」
蛇淵雅子「もう貴女は部外者なの! 出て行きなさい! それと菜々美はクビよ! クビ!」
蛇淵雅子「賠償金三千万円、しっかり準備しておきなさい!!」

〇古いアパート

〇女の子の部屋
  紫苑たちは撮影所から半ば逃げるように出ていき、菜々美の家に戻ってきた。
  二人で荷物をまとめ始める。
大野菜々美「紫苑、どうしよう?」
松山紫苑「どうしようって言っても・・・。 もう、しょうがないでしょ」
松山紫苑「大学の友達がテニス部の部長でね、使っていいよって部室の鍵もらってきたの」
松山紫苑「ここ出ても住む場所はあるから、ゆっくり考えよう」
大野菜々美「紫苑・・・、本当に、本当に本当に有難う!」
松山紫苑「え? 何? 急に」
大野菜々美「菜々美、ひどいこと言ったのにさ」
松山紫苑「あー・・・、傷ついてないと言ったらウソになるね」
大野菜々美「ごめん」
松山紫苑「でも、あれだけ一緒に居たら、わかるよ。 本心じゃないって」
大野菜々美「え?」
松山紫苑「だって悪い子じゃないもん、菜々美は。 ちょっとおバカだけど、まっすぐというか?」
大野菜々美「ちょっと! ディスってる!?」

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