倉庫編パート4(脚本)
〇事務所
ミス・レディ「はじめまして、私は・・・そうね、ミス・レディとでも呼んで頂戴」
ミス・レディ「国連安全保障理事会の・・・まあ、乱雑に言うと世界の平和を守るエージェントって所ね」
柳生花凛「・・・乱雑すぎない?」
ミス・レディ「色々言えない事が多い職業なのよ・・・」
柳生花凛「まあ、そうだよね・・・」
柳生花凛「あ、そうだ。あたしは・・・」
ミス・レディ「待って待って、自己紹介はいいわ。あなた達の事はアンナベルから聞いてる」
ミス・レディ「ファイヤーガールの柳生花凛と、その母親で恋する人妻、柳生麻耶さんでしょう?」
柳生花凛「ファイヤーガール・・・あっ、あたしか!!」
ミス・レディ「火炎放射器でゾンビを焼き払う戦う女子中学生、噂はかねがね聞いてるわ」
柳生花凛「あははっ!!いやぁそれほどでも〜♪」
柳生摩耶「・・・誇っていいのかしら?それ・・・」
柳生摩耶「というか恋する人妻って・・・あの人私の事、どんな話にしてるんですか・・・!?」
ミス・レディ「ふふ、そりゃ勿論・・・」
ミス・レディ「熟れた身体をもて余す女は、目の前に現れた若い雄を前に、母親の仮面で忘れようとしていた雌の本能を・・・」
柳生摩耶「は、はひーーっ!?!?!?」
柳生花凛「ちょっと!!人のママを官能小説みたいに話さないでよ!!半分事実だけど!?」
柳生摩耶「は、半分事実!?!?!?」
柳生花凛「というか、オニーサンにも言ったけどママは人妻じゃないわ!!ママは・・・」
柳生花凛「バツイチよ!!!!!!!!!!!!!」
柳生摩耶「みんな・・・ひどいわ・・・」
〇警察署の廊下
〇事務所
ミス・レディ「で、これがそのUSBメモリよ」
ミス・レディ「ミス花凛、これはあなたが持ってて頂戴」
柳生花凛「は、はい・・・!!」
柳生花凛「責任重大だわ・・・頑張らないと!!」
ミス・レディ「あ、ママさんにもどうぞ」
柳生摩耶「私に・・・ですか?」
ミス・レディ「内容は娘さんに渡したものと同じ、ママさんもくれぐれも壊したりしないよう頼むわ」
柳生花凛「えっ!?もう一つあるの!?」
ミス・レディ「一つだけだったら・・・言い方は悪いけど、花凛ちゃんがやられたらおしまいよ」
ミス・レディ「だからこういう物は複数用意しておくのが普通よ」
柳生花凛「・・・なんか、こういうのって映画だと一つだけってイメージがあるから、意外だなぁ」
ミス・レディ「ふふっ、まあ現実なんてそんなもんよ」
ミス・レディ「・・・所で」
ミス・レディ「避難所になってるのは城南病院よね?」
柳生摩耶「ええ、そうですが・・・」
ミス・レディ「・・・・・・」
ミス・レディ「・・・葛城乙葉という女の子は元気かしら」
柳生摩耶「えっ・・・」
柳生花凛「・・・・・・」
柳生花凛「・・・うん、元気。いつも楽しくやってますよ」
ミス・レディ「そう・・・ならよかったわ」
柳生摩耶「あの・・・あなたは彼女の・・・」
ミス・レディ「・・・言わなかった?色々言えないことのある仕事なの」
柳生摩耶「・・・・・・そう、ですか」
ミス・レディ「・・・・・・」
ミス・レディ「・・・本来なら行って会えたらよかったんだけど、ちょっとドジ触んじゃって」
〇警察署の廊下
〇事務所
柳生花凛「ドジ触んだってのはおば様からも聞いたけど・・・何か事故でもあったの?」
ミス・レディ「さっきのデータを手に入れて、追手を撒くためにここに隠れる事にしてね」
ミス・レディ「追手を撒いたはよかったんだけど、ここもここでちょっとめんどくさい敵がいたのよ」
柳生花凛「めんどくさい敵?」
ミス・レディ「そう、それがね・・・」
柳生摩耶「・・・・・・・・・」
ミス・レディ「・・・・・・・・・うん、あいつ」
柳生花凛「こいつ・・・!!」
柳生花凛「喰らえーッ!!」
柳生花凛「・・・・・・!?」
柳生花凛(火炎放射が効かない!?多少は怯んだみたいだけど・・・)
柳生花凛(な、なんで!?なんでいつもみたいに燃えないのよ!?)
柳生花凛(まさかこいつ・・・ゾンビじゃないの!?)
柳生花凛「────!!」
柳生花凛「きゃあああ!!」
柳生花凛「・・・・・・なんちゃって」
柳生花凛「サバイバルナイフだよ!!本当は法律違反だけど・・・」
柳生花凛「・・・バケモノの相手なら問題ないよね!!」
ミス・レディ「ナイス鍔迫りよファイヤーガール!! 後は・・・」
ミス・レディ「・・・これ、何だかわかる?」
ミス・レディ「”コルトパイソン”って言うのよ♪」
ミス・レディ「・・・・・決まったわね」
柳生花凛「うきゃあーっ!!ぺっぺーっ!!うげーっ!!」
柳生花凛「何するのよレディさん!!目の前にあたしがいるのにヘッドショットするなんて!!」
柳生花凛「モロに脳ミソも血も浴びちゃったじゃないのよぉ!!もぉ!!」
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