花姫様と最強の冷徹騎士様

ちゅるちゅるめん

活動会(脚本)

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〇ホール
「・・・1ーAの担任は・・・」
「・・・3ーCの担任は・・・」
アレグラット(長いな・・・)
アレグラット(シャイローゼ様は・・・)
シャイローゼ「・・・」
アレグラット(よくちゃんと聞いていられるよな・・・。 ・・・アイツは)
琉翔「スー・・・」
アレグラット(まぁ、寝てるよな)
「続いて、我が国の国王、ゼルベイク様からのお言葉です」
アレグラット「!?」
アレグラット(あの人・・・俺たちに隠してたな)
ゼルベイク「皆様、この度の入学おめでとうございます」
ゼルベイク「我が国『シャルメーク』1の学校『ガルパナ』に来てくださったことを嬉しく思います」
ゼルベイク「『ガルパナ』の創立者は多くの人と関わってほしいという意向を持っており、我が祖先はそれを尊重しました」
ゼルベイク「その結果、他国の貴族や一般人までもが集まるこの学校が出来たのです」
アレグラット(なるほどな。だからこんなにも他国の王族や市民までもが集まっているのか。不思議だとは思っていたが、納得だ)
ゼルベイク「──話は以上です。ありがとうございました」
アレグラット(後半、よく聞いてなかったな・・・まぁあとは頑張ろう)

〇ファンタジーの教室
  ──1ヶ月後
シャイローゼ「ねぇ、アルはどの活動会に入るの?」
アレグラット「そういえば・・・まだ決めていませんね」
シャイローゼ「え、そうなの?てっきり剣術向上会にはいるかと思ってたのだけれど」
アレグラット「シャイローゼ様はどこの活動会に入られるんですか?」
シャイローゼ「私は、植物研究会に入ろうと思っているの」
シャイローゼ「私、運動はまるっきりダメだし・・・」
アレグラット「では、私も植物研究会に入ります」
シャイローゼ「・・・それは、あなたが心から入りたいと思っているわけではないのよね?」
アレグラット「・・・否定はできません」
シャイローゼ「それはダメよ!中等部のときもそう言って、好きな活動会に入らなかったじゃない!」
シャイローゼ「高等部くらいは好きなところ入りなさい。私、アルが剣術向上会を見学しに行っていたの知っているんだから」
アレグラット「(・・・シャイローゼ様にはお見通しだったか)」
アレグラット「では、お言葉に甘えてそうさせていただきます」
シャイローゼ「そう、それなら良いのよ」
???「お前も剣術向上会に入るのか」
琉翔「俺もそこに入るんだよ」
「琉翔様・・・/琉翔!」
シャイローゼ「い、いきなりでビックリしたわ、琉翔」
琉翔「お久しぶりです。シャイローゼ様」
シャイローゼ「あ、その。この前の婚約の申し出の件については、その・・・」
琉翔「・・・わかっています。正式にお断りされたんです。気にしないでください」
シャイローゼ「琉翔・・・」
アレグラット(珍しいな。こんなに大人しく引き下がるなんて)
琉翔「・・・ですが、まだ諦めてはいません!」
「!?」
琉翔「あなた方が僕とシャイローゼ様の婚約を認めてくれるようこれからも精進しますので!!」
アレグラット(全然諦めてなかったな)
琉翔「・・・なのでその為に・・・」
琉翔「アレグラット、2ヶ月後の剣術大会でまずはお前に勝ち、優勝させていただく!」
琉翔「お前は剣術が得意と聞く。だがそれは俺も同じだ」
琉翔「だから俺がお前の剣術に勝ち、俺の方が優れていることを証明して見せる!」
琉翔「だから俺は剣術向上会に入り、お前に勝つため精進する・・・」
琉翔「首を洗って待っておけ」
アレグラット「・・・僕はシャイローゼ様御付きの騎士です。なので、負けたりはできませんね」
男子生徒「すげぇ、琉翔様の宣戦布告にアレグラットが答えたぞ!」
女子生徒「これは見物だわ・・・とても楽しみ!」
男子生徒「俺、剣術向上会に入って、2人の戦いまでの期間を間近で見ようかな・・・」
シャイローゼ「琉翔・・・アルまで・・・」
シャイローゼ(大丈夫かしら・・・)

〇武術の訓練場
リヴェス「初めまして、新入生の皆。僕は剣術向上会の会長、3年のリヴェス。どうぞよろしく」
アレグラット(この人は確か伯爵家の三男だったか。 見たところ公爵家や平民もいるようだし、やはり活動会内での扱いは公平なのか)
アレグラット(恐らく植物研究会でも同じだろう。 良かった)
リヴェス「じゃあ早速だけど、新入生の皆さんに軽く自己紹介していただこうと思います。では、そこの君から」
琉翔「はい」
琉翔「城ノ内伯爵家の長男、城ノ内琉翔です。使うのは刀という我が地方伝統の剣です。よろしくお願いします」
リヴェス「はい、ありがとう。では次に・・・」
  数分後
リヴェス「では、次、アレグラットさん、どうぞ」
アレグラット「カルウェリー家の長男、アレグラットです。使う武器は・・・剣です。よろしくお願いします」
生徒「ノルマータイって、まさかあの男爵家の・・・?」
生徒「嘘だろ?!じゃ、あいつはあの花姫様御付きの騎士ってことじゃねぇか!」
生徒「それに噂通りの魔剣使い・・・クソ、負けたくねぇ・・・!」
アレグラット(・・・こう注目されるから自己紹介は苦手だ)
リヴェス「はい、ありがとう。じゃあ次──」
琉翔「・・・」
リヴェス「よし、これで自己紹介は終わったな。 次に、この活動会のルールを教える」
リヴェス「いたって簡単だ。 「活動時には身分を捨てる」 「必要時以外で剣を抜かない」 「揉め事を起こさない」」
リヴェス「これだけだ。 そして、”身分を捨てる”については、活動時に敬語を使わないこと、身分関係なく仲良くするというだけだ」
リヴェス「例を挙げると、相手の名前に様を付けないみたいな感じか?」
リヴェス「癖等で敬語を使ってしまう場合はそのままでいい」
リヴェス「質問がある奴はいるか?」
「・・・」
リヴェス「ないみたいだな。じゃあまずは各自準備運動、その後に走り込みだ」
リヴェス「では始め!」

〇理科室
ソーリェ「初めましてー、植物研究会の会長3年、ソーリェです!私はただの平民だよ!よろしくね!」
シャイローゼ(ということは・・・身分は関係ない部活なのよね?良かったわ)
ソーリェ「とりま、自己紹介からいっちゃおうか!」
ソーリェ「じゃあ右端の方から順番にね!」
  数分後
ソーリェ「じゃあ次は・・・って、ええぇ?!シャイローゼ様も入ってくれたの?!」
シャイローゼ「あ、あはは・・・」
シャイローゼ「えっと、1ーBのシャイローゼです。気軽に話してほしいです。これからよろしくお願いします」
ソーリェ「はい、よろしくねー。じゃ、次の子!」
  数分後
ソーリェ「──んじゃ、これで終わりかな? じゃあうちの植物研究会について説明していくよー」
ソーリェ「まずは、机上の資料を見てね」
ソーリェ「まず皆が知っている通り、私たちは色んな植物を集めて研究する会だよ。ただし!」
ソーリェ「その植物は私たち自身の足で山や近くの林に行って、取りに行きます!・・・文化系だけど、体力必要だからね~!」
シャイローゼ(早速心配だなぁ・・・)
ソーリェ「次に、活動会のルール!」
ソーリェ「1つ、環境破壊をしないこと。 2つ、活動時はいつでも安全第一! 3つ、身分関係なく、等しく仲間として研究に励むこと」
ソーリェ「3は、初代の会長さんが決めて、今まで受け継がれたものです。なので、絶対に守ってほしいと思います」
ソーリェ「あ、もちろん他の2つもね!」
シャイローゼ(ここの活動会・・・方針はすごく私に合っているな・・・)
ソーリェ「あと、実験するときは白衣をつけてね!来週くらいには届くと思うから!」
ソーリェ「じゃ、とりあいず今日は、今月の研究内容について話し合いましょう!」

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