神様からの三行半

金平 旺大

第14話(脚本)

神様からの三行半

金平 旺大

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〇畳敷きの大広間
  チュン、チュチュン
ツクヨミ「・・・・・あれ? もう・・・朝・・・・。 昨日は俺・・・・・、 ん?」
ツクヨミ「うわっ、 女性もののショーツが頭に乗ってる」
ツクヨミ「これは・・・ まさか、淡雪の?」
ツクヨミ「いや、待てよ。 昨日何があった?」
ツクヨミ「昼間、こき使われて、 それで、 夜は卵焼きを食って・・・」
淡雪「おはようございます。 ・・・あのぉ、 ツクヨミさん、 その頭のは何ですか?」
ツクヨミ「えっ、いや、これは・・・ ・・・なんでしょう?」
ツクヨミ「いや、それよりも 昨日のことを教えてくれ。 俺は・・」
淡雪「それ、もしかして・・・」
淡雪「ツクヨミさんの エッチーーーーーー」
ツクヨミ「・・・死・・ぬ」
タケハ「ただいまー」
淡雪「タケハさん? えっ? ・・あの、その、これは・・」
ツクヨミ「・・・おぉ、タケハ・・ ・・おかえ・・・り・・ ガクッ」
タケハ「「おかえり」じゃないよ」
タケハ「人の居ない間に 知らない女を連れ込んで、 それでイチャイチャしてるだなんて、 兄ちゃんの品性を疑うよ」
タケハ「淡雪さん、 淡雪さんはどこに行ったの? もしかして、・・もう帰った?」
淡雪「あのぉ、 ・・・私が・・淡雪なんです」
タケハ「そんなわけ・・ そんなわけない。 外見も服装もこんなに変わることは・・」
タケハ「あれ? 声は、淡雪さんに似てますね」
淡雪「だから、私が淡雪ですよ。 タケハさん」
タケハ「そ、その声は間違いない。 では、この光景が間違いということか。 この一週間で何があったというのだ」
淡雪「この一週間で、 化粧品を買って、髪を染めて、 巫女さんの服を買っただけですよ」
タケハ「え、本当に? 本当に、淡雪さん?」
淡雪「そうです」
タケハ「そんな・・・ そんなこと・・ 淡雪さん・・・」
タケハ「・・・・・」
タケハ「・・・好きだ。 その顔、その格好、すべてが好きだ。 どこかのゲームキャラを参考にしましたか?いや、したんでしょ」
タケハ「その赤い髪飾りをチョイスするあたり、 さすが淡雪さん。 差し色になっていて、そのスカートの色と・・・スカートが短い」
淡雪「そんなに気が動転するなら 明日には元に戻しておきます」
タケハ「やめてくれ。 その、いや、この淡雪さんが大好きだ」
タケハ「落ち着け、タケハ。 落ち着くんだ・・・・・」
タケハ「よーし、じゃあ、 さっそく卵焼きを食べましょう。 それからこの一週間、何があったか ゆっくり聞きますね」
タケハ「さ、行きましょ、行きましょ」
淡雪「あ、ツクヨミさんは?」
タケハ「いいんです。 こんな人は放っておきましょ」
淡雪「あ、そうですね。 あとはコマさん、お願いしまーす」

〇畳敷きの大広間
ツクヨミ「うーん」
コマ「まったく情けない」
ツクヨミ「コマ、俺は昨日・・」
コマ「そんなに淡雪さんのパンツが 欲しかったんですか」
ツクヨミ「いや、俺は・・・」
コマ「・・疲れているでしょうから 一日そこで寝ていなさい」
ツクヨミ「・・なんか淡雪から勘違いされてる みたいだから、 家に帰してもらえないかな」
ツクヨミ「顔を合わせたら、 また殴られそうだから・・・」
コマ「あ、予想外に傷ついたようですね」
ツクヨミ「ん?どういうこと?」
コマ「いえいえ、 ではお家のほうに送りますね」
コマ「こちらは 私とタケハ様にお任せください。 できれば、タケハ様が帰る頃には 帰ってきてくださいね」
ツクヨミ「淡雪が殴らなくなったら教えてくれ」
コマ「それは大丈夫だと思いますよ」
ツクヨミ「?????」

〇広い和室
タケハ「美味しい、美味しい」
淡雪「本当ですか? タケハさんのために急いで 砂糖を買ってきましたから」
タケハ「うん、 ・・・ホントに・・・美味しいよ」
淡雪「卵焼き、むちゃくちゃ こぼしてますけども・・・」
タケハ「・・ごちそうさま」
タケハ「・・・ふぅぅぅぅ」
タケハ「・・・・ふぅぅぅぅ」
タケハ「それで、まだ会社に帰れないんだね」
淡雪「そうなんです。 この格好で参拝客を多くすることには 成功しましたので、あとは、 お願いを叶えるだけです」
淡雪「そして、神様に戻ってきてもらいます。 上司は勉強だと思って行ってこい、って 言ってましたけど、」
タケハ「うp」
淡雪「そんな風に思えないですよ。 私はできるだけ早く帰ります」
タケハ「・・・・・」
淡雪「では、今日も参拝客が来てくれていますので、お願いを叶えに行ってきますね」
タケハ「あ、ちょっと待って」
淡雪「なんでしょうか?」
タケハ「あの・・・ あれ、お札を持って帰ってきたんだけど、 ここの神社で一日飾っておかないと 力が溜まらないらしいんだよ」
淡雪「そうなんですか?」
タケハ「お札はあとどのくらい 残ってるの?」
淡雪「いえ、もう残ってません」
タケハ「じゃあ、ごめんけど、 このお札を本堂の中の鏡の前に 置いてきてくれるかな?」
淡雪「・・・私でいいんでしょうか」
タケハ「大丈夫。 ごめんね、ついでに本堂の掃除をしてくれると、パワーがさらに溜まるらしいから、 よろしくお願いします」
淡雪「わかりました。 行ってきます」
タケハ「ふーーーー」
コマ「お札にそんな手間は いりませんよね」
タケハ「こ、コマ。 そこにいたんだ」
コマ「なぜ淡雪さんに嘘を言ったんですか?」
タケハ「・・・・・ いや、淡雪さんに帰ってほしくなかったから・・」
コマ「それは、 好きという感情でしょうか? それでタケハ様は身勝手なことを 言ってらっしゃるんですか?」
タケハ「・・誰が身勝手なんだよ」
コマ「神様が戻ってこなければ、妖怪から脅威を受け続けますし、 ツクヨミ様は未来が変わってしまいます」
コマ「それを知っていながら 愛情を振り回すのは、 『身勝手』以外に言葉が思いつきません」
タケハ「そこには僕の未来は 入ってないだろ」
タケハ「このまま淡雪と仲良くなって、 結婚して、二人で神社を守っていけば、 それは違う良い未来を引き連れてくるかもしれないだろ」
コマ「タケハ様・・・」
コマ「本気、なのですね・・」
タケハ「本気だ。 邪魔はさせない」
コマ「邪魔などいたしません。 私が意見を言えるほどの立場には なかったのです」
コマ「お手伝いさせていただきます。 何でもおっしゃってください」
タケハ「・・淡雪のところに行ってくるから、 悪い奴らが来ないように見張っておいてくれ」
コマ「はい、わかりました」

次のエピソード:第13話

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