第5話 影鰐の巻(脚本)
〇魔界
影鰐「あれ・・・玉藻様は? 玉藻様はどこに・・・?」
妖狐 玉藻「ふぁ〜い 妾はここですよ〜」
影鰐「玉藻様・・・また酒を飲まれているのですね・・・」
妖狐 玉藻「え〜? これはお酒じゃりませ〜んよ〜? これはただのみじゅでしゅ〜 飲むとちょっと体がほてるだけの水なんでしゅ〜」
影鰐「ダメだ・・・完全に酔っ払ってらっしゃる・・・」
チュパカブラ「どうした?影鰐」
影鰐「おお、チュパカブラ殿か ちょうどいいところに来られた・・・」
影鰐「これから私は人間界に行って作戦を遂行してくる お前は玉藻様の面倒を見てやってくれ・・・」
チュパカブラ「行ってしまった・・・」
妖狐 玉藻「うぃ〜〜〜君かわいいね〜〜? 大きいおめめがとってもきゃわいい〜〜」
チュパカブラ「や、やめてくださいよ! そんなに顔をベタベタ触らないでください・・・!」
妖狐 玉藻「あ、ヤバい・・・吐きそう・・・」
チュパカブラ「えぇ!?ちょ、ちょっと待っ・・・」
〇海岸の岩場
イナバニー「軽い気持ちで釣りを始めてみたけど、全然釣れる気配がないな〜・・・」
イナバニー「もう諦めて帰ろうかな・・・ん?」
イナバニー「ヤバい!すごい力で釣竿が引っ張られる! これはもしや、大物!?」
イナバニー「ぬおおぉぉぉぉぉ!!!!! セイッ!!!!!」
影鰐「グッシャァァァァァ!!!! 貴様の命、この影鰐が貰い受ける!!!」
影鰐「・・・って、イナバニーだと!?」
イナバニー「そういうお前は・・・妖怪!」
影鰐「なんでこんなところにいるのかは知らんが好都合! 貴様の首を玉藻様に献上してやる!!!」
イナバニー「そうはさせない! 釣り初心者のイナバニーを舐めるな!」
影鰐「どうとでも言うがいい! くらえ!影鰐分身の術!」
「グアーハッハッハ!!!!! これで2対1、こちらの方が有利だ!!!!」
「いくぞ! 影鰐奥義、ダブルラリアットーー!!!!!」
イナバニー「なんのっ!」
「ぐぅぅ・・・ 跳んで逃げるとは、卑怯なりぃ・・・」
イナバニー「よし、今だっ!」
イナバニー「必殺!イナバニー大竜巻!!」
「グアーーーーーッ!!!!!!!!!」
イナバニー「さて、邪魔者もいなくなった事だし、釣りの続きを・・・」
イナバニー「って、ありゃりゃ・・・釣竿壊れちゃってるよ・・・ これ高かったんだけどなぁ・・・」
釣竿は犠牲にになったが、おかげで今日も平和は守られた!
ありがとう!イナバニー!
〇魔界
一方その頃・・・
妖狐 玉藻「それでぇ〜 わらわはそいちゅにこう言ってやったのよな〜」
妖狐 玉藻「「それは手袋じゃなくてニンジンじゃろう」ってなぁ〜」
チュパカブラ「は、はぁ・・・」
チュパカブラ(玉藻サマの接待を始めてからかれこれ5時間は経過したぞ・・・ 影鰐は一体何を・・・)
妖狐 玉藻「あ、ヤバい・・・また吐きそう」
チュパカブラ「ひっ・・・ひぇ〜〜〜!!!!」
冒頭の玉藻様のシーンにも変化が……呂律の回らない口調もカワイイ! と思ったら、ラストシーンまで酔い続けて、5時間も絡み酒ww