遥か時を

裂魔 罪証路

エピソード2(脚本)

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〇野営地
  あの地下施設からキャンプまでは意外なほど近かった、雑木林の中に別のトンネルがあったのだ。
  怯えてるケンスケも、キャンプに入る頃には落ち着きを取り戻していた。
天沢 剣助「殺されてしまうと思ったぞ」
トキオ「先にそっちが殺る気だったのぜー セートーボーエーなのぜー」
ハルカ(過剰防衛なんてものじゃないけど・・・)
ハルカ「落ち着いてくれて良かった」
天沢 剣助「アンタか優しくしてくれたから、危害が無いのは・・・分かった」
天沢 剣助「友だ・・・クラスメイトとはぐれてしまって、MONSTERとZOMBIEだらけで気が動転してしまったようだ」
トキオ「あれだけの魔力を酷使して、身体に異常はないのぜ?」
天沢 剣助「異常? 腹が減ってるくらいだが」
ハルカ「魔力を浴びたりして時間が経つと、人間じゃ無くなってしまうらしい、僕みたいに」
天沢 剣助「はっ?ハァ!?」
トキオ「それだけの能力を芽生えさせて、肉体に何も影響がないワケないのぜ」
トキオ「その内、 動く鎧みたいな姿になっちまうかもぜ」
天沢 剣助「ぐっぐぉぉぉ・・・ 腹が減ってる・・・じゃなく! 無くなってしまったのか! 内臓!俺の内臓が!!」
ハルカ「だっ大丈夫かい!? トキオ!どうしよう!!」
トキオ「騒ぐでない、まあ安心しろ」
トキオ「ふぅぅぅ・・・ 久々だな、直接魔力を吸い取るのは」
天沢 剣助「あれ?なんか・・・身体が楽になった?」
トキオ「お前から余計な魔力を吸い取った、あとは臨界点に達しない程度に魔力の上限を設定する」
トキオ「・・・本来は、魔王を封じるための術式、この世界を構成するそのものとお前を接続するからな」
トキオ「・・・アーケオス・マナリオム・スィール・ギネヴァ・・・」
トキオ「メダリオーム!!」
天沢 剣助「うおっ!?」
ハルカ「こ・・・この手形はっ・・・」
  以前、トキオが部屋でやっていた時に見た、集まって来た暗闇に無数の手が。
  そして小さな暗闇となり、消えてしまった。
トキオ「よし、これであと9人・・・」
天沢 剣助「・・・何かに見られたような・・・」
トキオ「気のせいなのぜ これでお前は魔物にならずに済んだのぜ、好きなだけ魔力を使っても大丈夫なのぜ」
天沢 剣助「そ・・・そうか、それなら良いが」
トキオ「それで、クラスメイト? 他にも人間が居るのぜ? さっさと教えろのぜ!」
天沢 剣助「あ、ああ・・・ 実は卒業記念で、集まりがあって・・・気がついたらこっちに・・・」
天沢 剣助「バケモノに遭遇して離れ離れになってしまった・・・ 俺の他に、3人」
  阿久津 沙也加
  (あくつ サヤカ)
  龍宮 慈久
  (りゅうぐう ジグ)
  嶽酉 加護明
  (たけとり カゴメ)
  ケンスケはこの3人と
  この世界に来てしまったようだ。
トキオ(3人か、悪くない 上々だ・・・生きていればな)
天沢 剣助「あいつらが簡単にくたばるとは思いたくないが、心配だ、バケモノに殺されるか、バケモノになってしまうのかもなんてな・・・」
トキオ「安心しろ、必ず助けるのぜ 例えどんな危険をおかしてもな」
天沢 剣助「え?お・・・うん、頼む」
天沢 剣助(意外・・・そう言うタイプには見えないし・・・)
トキオ(どんなに逃げても 捕まえてやる)
天沢 剣助(凄まじく猟奇的な何かを感じるのは、俺の気のせい?)
天沢 剣助「な・・・なあ、アンタも頼む! みんなを助けてくれないか?」
ハルカ「もちろん、心配だよね 早く助けに行かないと」
天沢 剣助「こっちはこっちで、気味が悪いくらい優しいんだよなぁ・・・」
  生存者を探すべく、僕たちはさらなる探索を進める、あの地下施設に戻ろう。

〇地下に続く階段
  あの地下施設に戻ったが、やはりここは嫌いだ、落ち着かない。
  本当に、この先にケンスケのクラスメイトが居るのだろうか。
ハルカ「・・・・・・・・・」
トキオ「なんだよハルカ、気分悪い?キャンプに戻ってるか?」
ハルカ「いや、大丈夫 ただこの場所はあまり好きじゃないだけだ」
トキオ(身体の記憶か、本当に厄介だな、制御が難しいものだ、身を持って理解したしな)
トキオ「ハルカは地球に戻ったら、どうしたい?」
ハルカ「え?どうして?」
トキオ「気分が変わるかなと思って」
ハルカ「まあ、地球と言うか、日本に戻ったらか・・・でも僕の身体はこんなだしな」
トキオ「人間の姿に戻せるから、心配すんなよ」
ハルカ「・・・そうだな サクラにあって・・・みたいかな?心配してるだろうし」
トキオ「・・・・・・・・・」
トキオ「サクラ?」
ハルカ「うん、サクラ 今ごろどうしてるか・・・」
トキオ「ふーん、そう ハルカは、ソイツが心配?」
ハルカ「・・・そうだな 家族、だから・・・」
  トキオは、サクラを知らない、一緒に写真を撮ってるくらいなのに、サクラを知らない。
  当然、僕だって覚えがない、いや・・・スマホを見てからは、薄っすらと記憶が脳裏に漂っている。
トキオ「記憶、人間だった時の、 思い出して来たのぜ?」
ハルカ「ああ、時間も経ったし、色々と蘇るものだね」
トキオ「そりゃそうか」
トキオ「きっと心配してるのぜ 早く帰って安心させたいな」
ハルカ「うん」
  確かに、気分は変わったな。

〇地下街
  しばらく進むと、また雰囲気が変わった、シャッターが並ぶ、デパートか駅の商店のような場所。
ハルカ「地下商店? 施設と関係なさそうだけど」
トキオ「別の世界の影響を受けた場所なんだろうぜ、誰かの記憶か、それとも罠にはめるための策略か」
トキオ「用心するべきであるな 善しきにしろ、悪しきにしろ、何かはあるのぜ、ここに」
  拳銃を取り出すトキオ、しかし弾はもうそんなに・・・。
ハルカ「えっ!?」
トキオ「んー、ちょっと形が違うかな?まあ尖ってる方が強いだろ」
  今、トキオの手の平から・・・弾が?
ハルカ「どうしたの?その・・・」
トキオ「何が?・・・・・・」
トキオ「あ、そうか、あのケンスケから吸った魔力だよ、オレは魔力を吸った相手の能力を再現できるんだよ」
トキオ「驚いたのぜ?凄いだろ!」
ハルカ「確かにビックリしたけど」
トキオ「ただ、オレは・・・破壊を捨てたから、再現は出来ても、威力は極端に低くなるのぜ」
トキオ「ケンスケのように、剣の雨は降らせないだろうが、見ての通り弾薬補充はできる」
トキオ「このバクダンも、既に構造は把握した、同じ物は何個でも作れるだろう」
ハルカ「凄いね、敵なしじゃないかい?」
トキオ「どうだろうな、ここまで揃っても今のハルカより弱いと思うし」
トキオ(ハルカの魔力、物凄く上がってる、旧校舎の魔力をまるごと自分の物にしたのだな)
トキオ(このまま、ハルカが強くなれば・・・ きっと・・・きっと・・・)
トキオ(世界を支配するなんて、赤子の手をひねるような物よな・・・あと数世界昔にハルカが居たら・・・居てくれてるなら我は・・・)
ハルカ「凄い顔してるけど、大丈夫?」
トキオ「まって・・・今凄くいい所・・・」
トキオ(世界を救う忌々しい勇者が我に跪いて、我の足を舐めている所・・・それを投影で世界中に見せつけて・・・)
トキオ(嗚呼、絶望が押し寄せる、波のように・・・満潮のように・・・我が飢えを満たす・・・満たす・・・満たす・・・満たす・・・)
ハルカ(完全にトリップしちゃってる、拳銃をチャカチャカ鳴らしながら涎垂らしてラリってて正直めちゃくちゃ怖いんです・・・)
トキオ(ケンスケの恐怖も良かったが、やはり絶望、絶望は全てを超越する・・・特に苦痛とかけあわせたらもう・・・)
トキオ「へへへへへへ・・・ えへへへ・・・」
ハルカ「こんな場所で拳銃と手榴弾持ってオカシクならないでよ、オバケなんかよりよっぽど怖いよこの人」
  とりあえず、トキオは置いておこう、一人で先に進むか。

〇お花屋さん
  しばらく進むと、花屋のシャッターが開けられてた。
妖精「それでね!光がいっぱいのお花畑があるの! 凄く綺麗なんだから〜」
ホムンクルス「素敵っ!オイラも行きたいっ!」
妖精「ホムちゃんならお花畑の手入れも得意みたいだし、みんなも喜んでくれるよ!」
ホムンクルス「本当!?嬉しいなぁ!」
妖精「あー、早く二人で元の世界に帰りたいなぁ」
ハルカ「あの、すみません」
妖精「あら?どな・・・」
妖精「たぁぁぁぁぁ!?!?」
  僕を見るなり、瓶詰めのバケモノの背後に虫人間が。
ホムンクルス「お前!オイラ達に近づくな! ぶっ殺してやるぞ!」
ハルカ「ごめんなさい、驚かして、このあたりに人間は来てないかな?」
ホムンクルス「人間?お前そいつ喰う気か?」
ハルカ「まさか、助けに来たんだよ、地上でキャンプを用意してるんだ、怪物になる前に助けられるんだって」
ホムンクルス「お前変な奴だな、こんな世界だと人間のままのほうが危ないだろ、なんで怪物じゃ・・・駄目なんだよ?」
ハルカ「それ・・・は・・・」
  確かに、そうだよな。
  だがそれにはワケがあったはずだ。
ハルカ「魔力に侵されて、精神が病んだり崩壊したりすると危ないんだって・・・強力な力を手にしたままでは・・・」
ホムンクルス「だが、オイラだってそう言う連中は見たぞ、怪物になってもゾンビになっても、会話自体は不自由しなかった、お前だってそうだし」
ホムンクルス「人間を探すなんて、そいつが弱い内に喰っちまう気でしかありえないだろ」
ハルカ「それは・・・」
ハルカ「それ・・・は・・・」
  この瓶詰めの言う通りだ、反論の余地はないくらい。
  田所さんも、そう言う人間を、探してるようだった、魔力が弱い内の獲物を。
  ゾンビ化した人間は、意思疎通には問題無かった、みんな変な人ではあったが、会話すら可能だ。
  トキオは・・・トキオはどうなのだろう、なんで、人間が必要なの?。
  人間でなくてはならない必要性・・・、地球に帰ったら不便だから?でも・・・トキオは人間の姿に戻せるって・・・。
  ならば、生存者が人間のままである事を求めるのは・・・。
  食べるため。
ハルカ「違う!トキオは・・・」
  食事は見たことがない、僕が魔物を食べてる時も、食事にまったく興味を見せなかった。
  でも、たまに、魔物にしろ、怪物にしろ、ケンスケに対しても、まるでご馳走を見るような、猟奇的な・・・。
妖精「あの・・・私らに用がないなら・・・何処かへいってくれません?」
妖精「私ら、きっと美味しくないし」
ハルカ「そう、だね」
  考えても仕方がない、彼らを助ける、トキオがどうするかは、その後の話しだ。
ホムンクルス「・・・確かに人間は居た、この先を進んで行ったぞ、花に目もくれずにな」
妖精「私らにまったく気づいて無かったし、気づいてたにしても一切興味を持って無かったわね」
ハルカ「ありがとう、邪魔したね、君たちも、帰れると良いね」
ホムンクルス「ああ、お前も気をつけてな」
  花屋を後にし、僕は生存者を探すべく進む。

〇マンションの共用階段
  先に進むと地上に出る階段が、明るい・・・。
  大きな音が・・・
  外からだ。
  窓の外には、男子高校生が二人・・・。
  人間離れした女が二人、対決してるのか?。
  炎の壁を吹き出し、二人を退けて逃げていく高校生。
  残りの二人も炎の勢いが止まり、その後を追っていった・・・。
ハルカ「あの・・・あの二人は・・・」
  知っている、僕は、あの女たちを知っている、
  
  記憶にはない、だけど、僕はあの二人を。
ハルカ「T-48号とM-23号・・・ どうして?」
  どうして、その名を。
  
  頭が痛い・・・思い出せない・・・。
ハルカ「行かないと・・・ あの二人を助けるのを 何より優先しないと」
  T-48号とM-23号を始末する為にも。

〇屋上の端
  結局、階段の防火扉やシャッターに阻まれ破壊もできず、屋上まで来てしまった。
ハルカ「はい?」
  ビームが、なんかもの凄いビームが・・・。
ハルカ「誰!誰なの!?」
  建物に隠れつつ、呼びかける。
  光がほとばしり、レーザーが接触した場所が核融合して爆発している。
ハルカ「こんなの・・・ 直撃したら流石に僕でも・・・」
「誰っ!! 私に近づかないで!!!」
ハルカ「誰か居るのか!?」
女生徒「近寄らないで! 私に構わないで!!」
  あの女生徒がビーム出してる・・・どうなってるんだ?眩くてなにがなんだか
トキオ「ちょ・・・ハルカぁ・・・ 置いて行くなんて酷いのぜ」
ハルカ「伏せてっ!!」
トキオ「なんじゃー! こりゃあぁぁぁ!?」
ハルカ「ビームだよビーム あの子から出てるみたい」
トキオ「あ、あの子? なんにも見えない・・・」
  僕の目なら耐えられるが、トキオの目だと視界に入るのも無理みたい、太陽光を直視してるようなものだろう。
トキオ「ふぎぎぎぎ・・・」
  なんとか見ようとしたら、トキオの目が熔けたロウソクみたいにドロドロになってしまったからな。
ハルカ「トキオ!危ない!!」
トキオ「痛ててて・・・ 大丈夫なのぜ、もう回復したから」
  眼球を修復し、困ったようにしてる。
トキオ「どうしようもないな、ここは諦めよう」
ハルカ「諦めちゃうの!?」
トキオ「オレだって打つ手ないし・・・、見えないんじゃ射殺すらできないし・・・銃弾も爆弾も蒸発しちゃうし・・・」
女生徒「増えた!? 私の事は放っておいてよ!!」
トキオ「本人もそう言ってるし」
ハルカ「ダメだって!きっとケンスケのクラスメイトじゃないか!」
トキオ「クラスメイトはビームなんか撃たないのぜ、きっと」
ハルカ「そりゃそうだけど この世界に来て、変異したんでしょ?」
トキオ「知ってる・・・ どうしたもんかな・・・ 一応は、方法はあるけど 正直やりたくないのぜ」
ハルカ「方法があるならやろうよ! 僕ができる事があるならなんだって・・・」
トキオ「仕方ないかー ハルカがそう言うならー オレは嫌なんだがなー」
ハルカ「そんな事を言ってる場合じゃないよ! 早く──」

〇キラキラ
ハルカ「うごごごご・・・」
トキオ「上手く行ってるのぜー! ハルカ! がんばれ!がんばれー!」
  簡単に説明すればこうだ、僕を盾にしながら回復しつつ進むってだけの話しだ。
ハルカ「うぎ・・・ぐぉぉぉ・・・」
  トキオの身体より丈夫だから、回復しつつすすめるは・・・ハズだって・・・。
女生徒「近寄らないで!!!」
トキオ「がーんばれ!がーんばれ!」
ハルカ「ごっ・・・うぉ・・・」
  そ・・・それでも僕は!諦め・・・。
ハルカ「がっ!がんばれないぃぃ! 僕がんばれないぃぃぃぃ!」
トキオ「がーんばれ!がーんばれ! あと半分くらいだ! がーんばれ!がーんばれ!」
ハルカ「もう無理ぃぃぃぃ! 限界ぃぃぃぃ!!」
ハルカ「嫌だぁぁぁぁぁ!!」
トキオ「ほらほらハルカ! アンヨが上手! がーんばれ!がーんばれ!」
女生徒「声が近付いてきてる!? 死ねぇぇぇぇぇー!!」
ハルカ「ガガ・・・ギガガ・・・ むっ・・・無理ぃぃぃぃ!」
トキオ「諦めたらマジで人生終了だぞっ!」
ハルカ「絶対怒ってるよね! ぼぼ僕が置いてったの! 絶対怒ってるよね!?」
トキオ「そんなワケないじゃん! がーんばれ!がーんばれ! あと少しだがーんばれ!」
女生徒「っ!?しぶとい!! こうなったら・・・」
トキオ「わっ!? ヤバいー!!!」
  地面・・・床を!?
  足元を狙った!?!?。
  なんて威力だ・・・、もう体勢を立て直すのは・・・間に合わない!。
トキオ「あーっ!こんな所で終わってしまうのかよーっ!! やっぱり引き返せば良かったーっ!!」
ハルカ「トキオ!離れて! 君だけでも・・・」
トキオ「もういいっ!どうせ死ぬなら今度は・・・今度はハルカと・・・」
トキオ(最期はいつも・・・ひとりきり・・・だけど・・・せめて今回は・・・今回だけはせめて・・・)
ハルカ「もう・・・ダメ・・・」
  トキオ・・・最期まで分からなかったね・・・君のこと、今の君は・・・まるで子供みたいだよ・・・。
女生徒「良しっ! トドメェ────ッ!!」
天沢 剣助「今だ!! このタイミングぅ!!!」

〇屋上の端
ハルカ「もはやここまで・・・」
ハルカ「あれ?」
天沢 剣助「危なかったな! こっそり後ろからついてきて良かった!」
ハルカ「ケンスケ? それに・・・」
阿久津 沙也加「初めまして 阿久津 沙也加 (あくつ サヤカ)よ」
阿久津 沙也加「事情はケンスケ君から聞いたわ、 ごめんなさいね でも悪気は無かったのよ?」
阿久津 沙也加「私、眼鏡を外すと 目からビームが出る女なの」
ハルカ「そ・・・そうなんだ・・・」
トキオ「ぐすっ・・・えっぐっ・・・うぅ・・・死んじゃった後だってハルカと一緒に居てやる・・・」
ハルカ「トキオ!助かったよ! 僕たち無事だよ!」
トキオ「うっ・・・うう・・・」
トキオ「助かったのぜっ!?」
  なんとか無事、二人目を救出できた、一時はどうなることかと思ったが。
  他の二人が気になるが、いったんサヤカを休ませるためにもキャンプに戻ることにした。
  今回は、僕もちょっと疲れたし、少し休憩してから彼らを追おう、焦ってまた危険な目に遭うのもこりごりだ。
  エピソード・2
  
  終

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