拝啓家族へ 推しが逆トリップしてきました。(出会い~文化祭編)

エピソード5-1(脚本)

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〇散らかった部屋
佐野 つむじ「おはようございます。 秀一様。 すみませんが、今日は自宅でおとなしくしておいてください」
秀一「はぁ? なんでだよ。 ってお前珍しくめかし込んでるな。 どっかいくのか?」
佐野 つむじ「えぇ。 両親の所へ行くんです。 絶対に来ないでくださいよ。 来られたら結構困るので」
秀一「おぉ~ いってこいよ」
秀一(こっそりとついていけば問題なんてねぇしな。 妖力使って見えなくすりゃついていけんだろ)
佐野 つむじ「それじゃあいってくるんで。 ほんとうにおとなしくしておいてくださいね!」
秀一「じゃあ俺様も・・・いってみるか」

〇立派な洋館
佐野 つむじ「ただいまかえりました。 お母様お父様」
佐野 ななほ「つむじ~! おかえりなさい。 学校はどう?楽しい? いつも悪いわね・・・本当はここから通わせたかったのだけれど・・・」
佐野 晃司「おぉ。 つむじ。 一か月ぶりだな。元気にしてたか? 外ではなんだからなかではなそうか」
佐野 つむじ「はい!!! あと・・・聞きたいこともあって今日来たのです」
佐野 ななほ「あなたったら何で邪魔するのよ~。 あら珍しいわね。つむじが私たちに何かを頼むなんて・・・」

〇立派な洋館
秀一「ふむ・・・ ついてきたはいいが・・・まさかここまで大きな屋敷の人間とはな。 なぜこんなことを隠していたんだ・・・?」
秀一「ん?あれは・・・ 佐野か」
秀一(あれは、佐野の父親か? 何故来るなといったんだ? 一体どういうことなんだ?)
佐野 晃司「・・・・・・・」
秀一(こっちを見ているだと!? いや・・・俺のことがばれるはずがない・・・ 気のせいに決まって・・・)
佐野 ななほ「あなた~ 家に入りましょうよ~」
佐野 晃司「先に中に入っていてくれ。 少し外を歩いてくるから 中で待っていてれくれ」
佐野 ななほ「はぁ~い。 つむじ~行きましょう~」
佐野 晃司「さてと・・・ そこにいるんだろう?取って喰いはしないから出てきた方が身のためだぞ」
秀一「何故俺がいるとわかったんだ? 貴様は何者だ?」
秀一「しっかりと妖力で俺は姿を隠していたはずだぞ」
佐野 晃司「そうかっかしなさんな。 つむじが気になったんだろ?お前も中に入れよ」
秀一「・・・わかった」
秀一(おとなしく従っていた方が身のため・・・だな。 この男・・・ただものではない)

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