兄弟で強大

桜龍

兄弟で強大#1(脚本)

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〇おしゃれなリビングダイニング
母「ちょっとー!! 春輝!蓮!何時まで寝てるのー!!」
  朝から大きな声が家に響く
母「早く起きなさーい! 学校遅刻するわよー!」
蓮「おはよ!母さん」
  最初に起きてきたのは弟の蓮で
  あった
母「コラ!!蓮!またそんな格好で寝て、 疲れとれないよ」
母「お兄ちゃんは?」
蓮「もうすぐ来るよ」
春輝「ふぁ〜ぁおはよう御袋」
  次に起きてきたのは兄の春輝だった
母「なにまだ寝ぼけてるのよ」
春輝「あれ?親父は?」
母「お父さんならもう会社に行ったわよ」
母「ほら、あんた達も速くしなさい」
春輝「うぃー」
母「は〜、朝から大変だわ」
蓮「それじゃ行ってるくよ母さん」
春輝「行って来まーす」
母「行ってらっしゃい」

〇通学路
蓮「お兄ちゃんちょっと待ってよ 歩くの速すぎ」
春輝「ガキじゃねぇんだから一人で歩けよ」
  朝から兄弟喧嘩をしていると──
???「朝から兄弟喧嘩か?w」
春輝「誰だお前?」
春輝「蓮、お前は下がってろ」
蓮「う、うん」
春輝「琉希、貴様なんのようだ? 学校に遅刻しそうでちっと急いでんだよ」
琉希「フッw学校なんざぁどうでもいいんだよ」
琉希「そろそろ決着つけようぜ え?デカ物」
春輝「学校終わったら望み通り病院へ送ってやるから死に急ぐなよ」
琉希「お前はその気でも他の連中が嫌だってよ」
春輝「あ?なに言ってんだオメェ?」
琉希「後ろ見てみなw」
夜鬼「琉希、こいつホントにやってもいいんだな?」
  なんと琉希は数人で襲ってきたようだ
蓮「ゴメンお兄ちゃん・・・」
春輝「貴様ら、蓮に指一本でも触れてみやがれ 人間恐怖症にしてやるぞ」
琉希「人間恐怖症ってなんだよww」
春輝「これが最後の忠告だ 蓮から今すぐ離れろ!!」
琉希「上等だこのクソゴリラ!!」
春輝「おいおい、貴様、まさかその程度で俺に 勝とうなんざ考えてねぇだろうな?」
琉希「当然じゃこの──」
春輝「ならこんぐらいのパンチ撃って来やがれヤ!! ドクソ餓鬼が!!!!」
琉希「うッ」
  春輝は琉希が喋っていようが関係なく豪快に顔面を殴り一発KOをとった
春輝「貴様らも病院でお寝んねしたいかゴラァ!!」
夜鬼「く、くそ 今日は見逃してやる 次は覚悟して待ってろい!」
夜鬼「い、行くぞ」
翔「お、おう」
  二人は逃げるように走って行ってしまった
「ゴメンお兄ちゃん・・・」
春輝「気にすんな 速く学校行くぞ」
蓮「うん!」
  すると琉希が!?
琉希「逃がすか」
蓮「うわぁ──」
  蓮を突き飛ばしたのだ
春輝「危ない!!」
  春輝が蓮を庇い道路に投げ飛ばされたのだ
  すると1台の車が!?
蓮「お、お兄ちゃん!?」
  春輝は蓮を庇い車に跳ねられてしまったのだ
琉希「お、俺は、 し、知らねぇぞ」
  琉希はあまりの恐怖で走って逃げて行ってしまった

〇病院の廊下
医師「最善を尽くしたのですが・・・」
蓮「そんな・・・」
母「春輝・・・」
京太刑事「春輝君のご遺族の方ですか?」
母「はい・・・」
京太刑事「どうも、私、刑事の京太と申します」
母「どうして警察の人が?」
京太刑事「はい、実は車に乗っていた人から春輝君が 急に飛び出してきて止まることが出来なかった」
京太刑事「そして金髪の人が走って逃げる姿を見たと通報がありまして・・・」
京太刑事「なにか心当たりはありませんか?」
蓮「実は俺、お兄ちゃんの知り合いの人に 突き飛ばされてそれを庇ってお兄ちゃんが」
京太刑事「名前はわかるかな?」
蓮「えーっと、たしか琉希?ってお兄ちゃんが 言ってたかな?」
京太刑事「もしかすると殺人事件と処理され 警察が動く可能性があります」
京太刑事「ご協力ありがとうございます」
母「それは本当なの?」
蓮「うん」
蓮「お母さんもしかして!?」
母「今から会いに行く」
蓮「ちょっとかあ──」
母「話しの途中で止まるなんてどうしたの?」
母「えッ!?髪の毛が!?」
春輝「よう、御袋」
母「えッ誰!?」
春輝「春輝さ」
母「えッ!?どうなってんの!?」
  なんと急に蓮の髪色が白髪に変わり
  俺は春輝と名のり始めた
母「春輝って言ってもあなた死んだんじゃないの?」
春輝「らしいな」
母「なのになんで!?」
母「それにあんた髪色白じゃなくて黒色だったでしょ?」
春輝「あぁ、だが俺は死んだ だから白髪になったんだ」
母「えッ!?じゃ今蓮は?」
春輝「今、俺の心の中で会話している」

〇黒
「蓮」
春輝「目が覚めたか蓮」
蓮「誰?てかここ何処?」
春輝「俺は死んだはずの春輝だ」
蓮「えッお兄ちゃん!?」
春輝「そしてここはお前の心の中だ」
蓮「俺の・・・心の中」
蓮「てかなんでお兄ちゃんの髪色白髪なの? そしてなんで俺の姿?」
春輝「俺は死んだから髪色が黒から白に変わったんだ まァ死んだ人は白い服を着てるだろ? それと一緒だ」
春輝「そして俺はお前の体に乗り移った だからお前と同じ姿をしているんだ」
蓮「なんか・・・お兄ちゃん優しくなった?」
春輝「コレは乗り移った人の性格に似るらしい が性格と姿以外は今までの俺と変わらない」
春輝「おっと、御袋に呼ばれた また後でな」
蓮「また後でってコレ俺の体なんだけどな・・・」
春輝「1ついい忘れてた この心の中は兄弟の部屋だ 俺とお前との有意つの会話が出来るところだ」
春輝「じゃまたな」

〇病院の廊下
母「春輝ってば!!」
春輝「聞こえてるよ御袋」
母「じゃ返事くらししなさいよ!!」
春輝「今、蓮にも説明してきた」
母「蓮は今心の中にいるの?」
春輝「ああ、兄弟の部屋だ」
春輝「俺と蓮が会える場所さ」
母「つまり春輝はまだ生きてるの?」
春輝「体は蓮だけどな」
母「良かった〜」
春輝(おい蓮、聞こえるか?)
  聞こえるよ
春輝(俺はこれからヤツに会いに行く そして決着をつけに行く)
  別にいいけど怪我はしないでよ?
  俺の体なんだから
春輝(ああ)
春輝「それじゃ御袋行ってくるよ」
母「何処に?」
春輝「ちょっと」

〇通学路
春輝「もうすぐ時間だ」
翔「春輝のヤツクタバっちまったらしいぜ」
琉希「突き飛ばして車に跳ねられ終止符とは ざまぁないぜ」
夜鬼「警察にはなんて言い訳したんだよ?」
琉希「あいつが殴りかかってきたから正当防衛しただけって言ったらそれで終わりさ」
春輝「よう琉希、夜鬼、翔」
琉希「お前は・・・」
夜鬼「お兄ちゃんが死んだから仇討ちか? 坊っちゃん?」
翔「お前髪色変えたんかw ヤンキーに入学か?w」
春輝「今の会話は録音した これを警察に持って行きゃぁ貴様らの人生も終止符だなw」
夜鬼「んだとこのくそガキ」
琉希「大人しくそいつをよこせ そしたら半殺しで勘弁してやるよw」
春輝「丁重にお断りさせてもらうよ」
翔「ンーだとガキ」
夜鬼「へっちょうどいい 入学試験だ、今からボコしてやるよ」
夜鬼「喰らえ!俺の必殺パンチ!!」
春輝「必殺?」
春輝「知ってるか?」
春輝「必殺ってのはな 必ず殺すから必殺ってんだよ」
春輝「こんな感じにな!!!!」
琉希「避けろ!お前ら!!」
夜鬼「うッ」
翔「なん・・・だと!?」
琉希「貴様!弟じゃないな!! 何者だ!!」
春輝「俺は貴様に殺された春輝だ」
琉希「バカを抜かせ!!」
琉希「春輝は死んだ!!」
琉希「なのになぜ──」
春輝「2度もラッキーパンチを貰うとは・・・ 情けないなw え?琉希w」
琉希「かッ」
春輝「ふぅ~家に帰るか」

〇おしゃれなリビングダイニング
春輝「ただいま〜」
母「お帰り・・・春輝?」
春輝「うん、ただいま」
母「一応父さんには私から説明しておいたから大丈夫よ」
春輝「ありがとな御袋」
春輝「それじゃ俺はそろそろ寝るよ おやすみ」
母「おやすみ」
母「髪色が」
蓮「ただいまお母さん」
母「おかえり、蓮」
  今はまだ、この二人はあんなことに
  なるとは想像もしていなかった
  次回へ続く

次のエピソード:兄弟で強大#2

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