呪われ勇者

jloo(ジロー)

【第八話】鍔迫り合い(脚本)

呪われ勇者

jloo(ジロー)

今すぐ読む

呪われ勇者
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇学校の屋上
竜人の青年ダイアン「それで何故、貴様は剣を向けているのだ」
高橋 美穂「ちょっと、本当に何をしているのよ! 交渉しに来たんじゃ無いの」
天使ミア「そうですよー! 早く、仲直りしないと」
勇者マーキス「ああ、勿論だとも。今から、仲直りするところだ」
竜人の青年ダイアン「その答え、しかと受け取った」
竜人の青年ダイアン「こちらも、竜人としての誇りがある。私一人で、貴様と対峙させて貰おう」
  一進一退の、攻防が始まる。
  誰も、二人のことを止めることは出来ない。
  それは、戦闘の激しさからくるものでは無い。
  その場の空気が、二人の背負っているものの重さを感じさせたから。
  だから、誰も手を出すことが出来ないのだ。
勇者マーキス「俺なりの、礼儀だ」
竜人の青年ダイアン「敢えて、口に出す必要も無かろう」
竜人の青年ダイアン「この戦闘を行う意味が、お前なりの矜持だということは分かっている」
竜人の青年ダイアン「ならば、正々堂々と迎え撃とう。古来からの、憎しみの連鎖を断ち切るためにも」
  竜人の爪が頭部を捉えた時、既にそこに勇者の姿は無かった。
  爪が空ぶった瞬間、竜人は周囲の様子を窺う。
  だが、何処にも居ないのだ。命を賭けた戦いの最中、敵を見失うということはこれ以上に無い恐怖だろう
勇者マーキス「後ろだ」
  致命傷になり得たその一撃を、すんでのところで止める。
勇者マーキス「俺の勝ちだ」
竜人の青年ダイアン「ああ、そうだな・・・・・・」
勇者マーキス「オーちゃん、ここでお別れだ。達者でな」
竜人の子オーちゃん「ガル・・・・・・」
天使ミア「オーちゃん、もう行っちゃうんですか」
高橋 美穂「オーちゃん、私たち・・・・・・離れても、ずっと友達だからね」
竜人の子オーちゃん「ガル」
竜人の青年ダイアン「オーシュ様、よくぞご無事で」
竜人の青年ダイアン「縄張りに、戻りましょう。竜王様が、お待ちになっていますから」
竜人の青年ダイアン「人質を、解放しろ」
男子学生「おっと、もうちょっと丁重に扱ってくれよな」
女子学生「ふぇーん、怖かったよ」
天使ミア「うぅ、おっちゃーん!!」
勇者マーキス「おっちゃん? もしかして、オーちゃんのこと」
勇者マーキス「え、もう名前忘れてる? オーちゃんだよ、オーちゃん」
高橋 美穂「おっちゃん・・・・・・」
勇者マーキス「あれ、意外にも思い入れ無かった感じ? 感動的な、別れの場面のはずなんだけど」
勇者マーキス「悲しいのって、俺だけなの」
高橋 美穂「な、泣いてる・・・・・・」
天使ミア「何だかんだ、勇者さんもオーちゃんの事が好きだったんですね」

〇空
「オーちゃん、向こうに行っても元気でね」
「私たち、ずっとあなたの事を忘れないから・・・・・・」

次のエピソード:【第九話】空の上雲の楽園

ページTOPへ