【第二話】幸せな学園生活(脚本)
〇学校の廊下
勇者マーキス「へぇー、まさか大穴の先が異世界に繋がっていたとはな」
高橋 美穂「ミアちゃんは、貴方より先にこの世界に来たんだから先輩よ。色々、聞いておきなさい」
勇者マーキス「そう言えば、ミアは何でこの世界に来たんだ? まさか、城の大穴に落とされた訳じゃ無いよな」
天使ミア「そ・・・・・・それは・・・・・・」
高橋 美穂「ちょっと、レディにそんなことを聞くもんじゃないわよ!」
勇者マーキス「え、俺何かまずいこと言ったかな?」
高橋 美穂「嫌がっている女の子に、そんな怖い顔で迫らないで欲しいって言っているのよ」
勇者マーキス「いや、俺も好き好んでこんな顔になった訳じゃ・・・・・・」
天使ミア「そう言えば、勇者さんは何で呪いに掛かってしまったんですか」
勇者マーキス「そ・・・・・・それは・・・・・・」
高橋 美穂「何なのよ、はっきり言いなさいよ」
勇者マーキス「いや、何で俺だけ・・・・・・・・・ミアの時は、追求しなかったじゃないか」
高橋 美穂「はあ、まあ良いわ。それより貴方たち、これからどうするつもり」
勇者マーキス「どうするって言ってもな・・・・・・全然、見当もつかないよ」
高橋 美穂「それなら、この学園にずっと居れば良いじゃない。案外、楽しめるかもよ」
勇者マーキス「そうだな。元々、俺は勇者を追放された身・・・・・・行く当てなんて、無いんだった」
勇者マーキス「このままここで、幸せに余生を過ごすっていうのも悪くないかもな」
天使ミア「だ、駄目ですよ。そんなこと」
高橋 美穂「あら、ミアちゃんには珍しく声が大きいじゃない」
天使ミア「私は、早く天界に帰らないといけないんですよー。天界長に、怒られちゃいますから」
勇者マーキス「そうは、言ってもな・・・・・・」
高橋 美穂「な、何・・・・・・今の悲鳴」
勇者マーキス「とにかく、向かってみよう」
〇教室
スライム「ぐじゅるるううぅうううう」
女子学生「きゃあぁあああああっ、助けて!!」
勇者マーキス「モンスターが、何でこの世界に」
高橋 美穂「ちょっと、こいつらあんたの知り合い?」
勇者マーキス「モンスターの知り合いなんて、居ない」
高橋 美穂「あんたも、モンスターみたいなものでしょうが! 早く、何とかして」
勇者マーキス「言われなくても、やるさ!! 勇者だからな」
勇者マーキス「この俺が、低級モンスターなんぞに遅れを取るものかよ!!」
高橋 美穂「フ・・・・・・フラグ?」
火花が散り、粉塵が舞う。
攻撃は、熾烈さを極めた。
だが、それは一方的な暴力。勇者に対する、集団リンチだった。
勇者マーキス「やめて・・・・・・俺の体力は、もうゼロよ」
高橋 美穂「く、くそ雑魚すぎる・・・・・・」
高橋 美穂「ミア、お願いできるかしら」
天使ミア「分かりましたー! 何とか、やってみます」
こうして、戦いは終わった。
一人の天使の、圧倒的な力の暴力によって・・・・・・
勇者ーー??!!😭
「負けてしまうとはなさけない……!」と思ってしまいました😭
1話から「何だと?!」な展開で新鮮でした。骸骨スクールライフ、いいですねぇ……。