第2話 河童の巻 (脚本)
〇魔界
妖狐 玉藻「むぅ・・・ 口裂け女め、しくじりおったか・・・」
河童「クァッパッパッ・・・ 所詮あの女はポッと出の一発屋妖怪よ・・・ あんなやつ、ワシの足元にもおよばんわい」
妖狐 玉藻「ほう・・・なかなか威勢がいいではないか」
妖狐 玉藻「では河童よ! 今すぐ地上に行き、人間どもを恐怖のどん底に陥れるのだ!」
河童「ハハァ!」
〇山中の滝
イナバニー「水辺はいいねぇ・・・ 落ち着くねぇ・・・」
イナバニー「天気もいいし、平和だし・・・ 今日はここで昼寝でもしようかな・・・」
???「ちょっと!ケンジー!やめてよー!」
イナバニー「え?な、何?」
ケンジ「そーれそれそれ!!! ギャハハハハ!!!!」
マリコ「ちょっとケンジ!! さっきから水かけすぎーー!!!」
イナバニー「・・・パリピがはしゃいでただけか」
イナバニー「まったく、せっかく昼寝しようと思ってたのに・・・」
イナバニー「・・・ん?」
マリコ「イヤーーー!!!! ケンジがカッパにーーー!!!!! ケンジーーーー!!!!」
河童「クァッパッパッパッ・・・ この男はいただいた!」
イナバニー「待ちなさい!!!」
イナバニー「妖怪ハンター イナバニー見参!!! 河童!そのパリピを放しなさい!!」
マリコ(パリピって・・・)
河童「クァッパッパッ・・・そうはいかん! こいつにはこれから一生我々のもとで奴隷として働いてもらう!!」
ケンジ「いやだァ・・・働きたくねぇよ・・・」
マリコ(うわぁ・・・かっこわる・・・)
イナバニー「そんな事はさせない! くらえ!イナバニー・・・」
河童「おっと!!! こいつを巻き添えにするつもりか???」
ケンジ「嫌だァァァ!!!! 働くのは嫌だけど死ぬのはもっと嫌だァァァァァァァ!!!!!」
イナバニー「くっ・・・こうなったら・・・」
イナバニー「河童! 私と正々堂々相撲で勝負しなさい!!」
河童「ほう、相撲か・・・ ワシは女と相撲を取る趣味はないが、受けてたとう!」
ケンジ!「イテッ!」
イナバニー「まさかあなたがそこまで乗り気になるとはね・・・」
河童「クァッパッパッ・・・ 相撲と聞けば居ても立っても居られなくなるのが我ら河童族のサガよ・・・」
河童「さあ、はっけよーい・・・」
イナバニー「今だ! イナバニー百烈蹴りッ!!!!!!」
河童「クグァッ・・・! ひ、卑怯なり・・・!」
イナバニー「卑怯なのは、あんたも同じでしょうが・・・」
マリコ「えっと・・・ イナバニーさん、ありがとうございます!」
イナバニー「いえいえ、こっちはやるべき事をやっただけですから・・・」
イナバニー「あ、それとこういう場所であんまりはしゃぎすぎないようにね〜」
マリコ「・・・・・・・・・ケンジ」
ケンジ「グヒィ・・・ ごわがっだよぉ・・・・・・かぁちゃぁん・・・」
マリコ「私たち、別れましょう」
こうして、今回もまた平和は守られたのであった──
ありがとう!イナバニー!
強く生きろ!ケンジ!
「ポッと出の一発屋妖怪」のパワーワード感ww
怪人をイナバニーが痛快に倒す、というフォーマットの中に込められた笑い所の多さが。。ケンジくんww
イナバニーシリーズ、面白いです☺️
正義のヒーローもの大好きなので、次もワクワクしてます🙌