サンタゲーム

南実花

サンタゲーム(脚本)

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〇ホテルのレストラン
  ─1組のカップルがここにいる─
  ─イブの夜にレストランに連れてこられた女性はプロポーズか?とドキドキして待っていた─
  ─だが 何も起きず女性は不機嫌になってしまう─

〇雨の歓楽街
森川 由井「期待して損したわ!」
泉 翔「まぁまぁ、 でも料理は期待通りだったろう?」
森川 由井「もう知らないわ!」
泉 翔「そう言わずに・・・ これからいいことがあるかもしれないぞ?」
  その言葉を無視する様にして由井は走り出した
泉 翔「なっ!待て由井!」
泉 翔「赤信号だ!」
森川 由井「えっ?」

〇黒
  ドンッ
「翔? しょーう!!」
  由井に・・あれを・・・

〇空きフロア
泉 翔「由井!?」
泉 翔「あ、あれ?」
泉 翔「どこだここ? 僕は確か・・車に轢かれて・・・」
泉 翔「え?生きてる? だとしてもここは病院じゃないし?」
  ピンポンパンポーン
泉 翔「放送?」

〇放送室
  ─今ここにいる3人にはサンタになる権利が与えられた─
  ─サンタになれば
  クリスマスの夜1度だけ
  現世へ戻ることができる─
  ─但しサンタになるには
  1つ 試練を乗り越えなければならない─
  ─挑戦するもしないも君たちの自由─
  ─もしやめるなら緑の扉へ 試練を受けるなら赤い扉へ─

〇空きフロア
泉 翔「僕は死んでる?ここに3人?サンタになる?」
  僕が混乱するのには十分な材料だ
泉 翔「由井に会いたい・・」
泉 翔「どうせ、死んでるんだ。サンタにでも何にでもなって、由井に会いにいく!」
  そう僕は訳の分からないまま決意し、扉へ向かった。

〇近未来施設の廊下
  外に出るとそこには、若い男性と男の子がいた。
佐藤 実「皆さんも亡くなった方ですか?」
泉 翔「あぁ、事故でね」
佐藤 実「そうでしたか、僕は病気で亡くなりました。 金髪のお兄さんは?」
池枝 叶「ガキが話しかけてくるな!」
佐藤 実「ひっ!?」
泉 翔「子供相手になんて事言うんだ!」
泉 翔「大丈夫だよ!少年?」
佐藤 実「実です」
泉 翔「僕は翔。よろしっ──」
  ─試練の内容は隠されたプレゼントを見つけることです─
  ─プレゼントにはサンタポイント(SP)が書かれています
  ポイントが多い人にサンタになる権利が授けられます─
  ─黄色い扉へどうぞ─
池枝 叶「いよいよかぁ」
佐藤 実「あっ、僕達も行きましょう 翔さん!」

〇立派な洋館
  ─それではお探し下さい─
池枝 叶「お先!」
泉 翔「無神経なやつだなぁ」
泉 翔「僕達も気合い入れてこ!」

〇謎の扉
  ガンガン
佐藤 実「開かない!?」
泉 翔「まさか、あいつ扉を閉めたのか?」
佐藤 実「翔さんあそこ!」
  そこには子供が入れるくらいの穴が
泉 翔「じゃあ、実君はあそこから入って! 僕は別の所を探すよ!」
佐藤 実「えっ?でも・・・」
泉 翔「僕の事は気にしなくていいからさ!」

〇立派な洋館
泉 翔「さてどこから入るかな?」
泉 翔「ここの窓とか開かないかな?」
  ガチャ
泉 翔「本当に開いた!」
泉 翔「やってみるもんだなぁ よし!プレゼント探すぞー」

〇皇后の御殿
泉 翔「ここのどこかにプレゼントが隠れているんだな?」
  引き出しの中を探したが見つからない
泉 翔「普通の所には隠れてない じゃあ椅子の裏とかは?」
泉 翔「あった! よし!スピード上げて探していこう」
「このガキ!」
「あぁー!」
泉 翔「外か?」

〇要塞の廊下
佐藤 実「僕のだ!横取りするな!」
池枝 叶「けっ!取られる奴が悪い」
泉 翔「何やってるんだ! 人の物盗るなんて、窃盗だそ!」
池枝 叶「でもこいつの物っていう証拠はねーだろ」
泉 翔「だからと言って・・」
  ─時間です。先程の場所までお戻り下さい─
泉 翔「(もう時間だって?)」
池枝 叶「じゃあな!俺が1位だ!」
泉 翔「実君・・・」
泉 翔「1個しか見つけられなかったけど、どーぞ!」
佐藤 実「それじゃあ翔さんが0個になるじゃないですか」
泉 翔「もうきっと僕の性格わかってるよね? どうか受け取って欲しい」
佐藤 実「ありがとうございます・・」
泉 翔「泣くことないさ! ほら!戻ろう」

〇近未来施設の廊下
  ─結果発表─
  ─池枝叶23SP/佐藤実5SP/泉翔0SP─
  ──よってサンタになるのは──
池枝 叶「俺だな」
  ─泉翔さんです─
池枝 叶「ふざけんな!? 1番貯めたの俺だろ?」
  ─私達が求めたのはSPではなくポイントです─
  ─そのポイントとは優しさのポイントです─
  ─よって泉翔100P/佐藤実48P/池枝叶0Pとなり─
  ─泉さんが1位となります─
泉 翔「ありがとうございます・・」
佐藤 実「良かったですね! 僕は泉さんがなれて本当に嬉しいです!」
池枝 叶「このゴミゲームが」
  ─尚これは池枝さんが
  地獄行きを免れるかの試練でもありました─
  ─恐らく免れないでしょう
  良い地獄生活を─
池枝 叶「おい、どういうことだよ?」
  そうして池枝さんは黒いモヤに包まれるように消えていった
  ─泉さんはそのまま紫の扉へお進み下さい その先が現世です─
佐藤 実「翔さん、僕はずっと病院生活で友達がいなかったんです」
佐藤 実「でも今日友達ができたみたいで楽しかったです」
佐藤 実「だから僕はもう満足です」
佐藤 実「行ってらっしゃい!」
泉 翔「ありがとう・・」
泉 翔「ありがとう実君!」
  こうして僕は扉を開けた
  あの紙切れに文章を付け加えるために

〇男の子の一人部屋
森川 由井「翔・・」
森川 由井「これ翔の日記? あの人何書いていたのかしら」
  その時1枚の紙切れが落ちた
森川 由井「何?」
  Be happy!
  リビングの人形の裏を見て!
森川 由井「えっ?もしかしてあの人・・・」

〇明るいリビング
  人形の帽子から又紙切れが
  Come with me!
  次は写真立ての中!
森川 由井「写真?」
  写真立ての中には指輪と紙切れが
  Happy Woman!
  僕と結婚してください
森川 由井「あの人・・こんな事を考えていたのね・・」
森川 由井「怒ってごめんなさい・・ もう一度会いたい」
森川 由井「けど無理よね・・」
森川 由井「ありがとう」
森川 由井「幸せになるよ・・・」

〇月夜
泉 翔「気づいてくれたかな?あのメッセージに」
  『Be』happy
  『Come』with me
  『Happy』 woman
  『』の中を繋げると
  Become Happy
  幸せになってね
  〜Fin〜

コメント

  • とてもいいお話でした。
    優しさでポイントを稼ぐって、たしかにサンタさんには優しさが必要ですよね。
    少しの間現世に帰れてやったことはプロポーズとは、切なくて温かい感じです。

  • ゲームの内容もとてもワクワクして面白かったですし、ラストも凄く感動的で感情の変化が凄かったです笑
    クリスマスだけではなく…生き返って幸せになったほしかったなぁ。あと実くんも現世で友達ができたらよかったなぁ。

  • 生き返りを賭けたデスゲーム(すでに亡くなってますが)かな?と思っていたら、意外かつ切ない素敵な結末でした😭

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