倉庫編パート1(脚本)
〇雑誌編集部
葛城乙葉「・・・た、タービン、正常稼働!!」
葛城乙葉「発電システム、動きました!!」
モブ「や、やった!!これで電気が手に入るぞ!!流石は天才少女!!」
葛城乙葉「て、天才少女だなんて・・・ちょっとパソコンに強いだけですよぅ」
葛城乙葉「それに、タービンが動いたのも元は橘さん達が・・・・・」
葛城乙葉「・・・・・・あれ?橘さんは?あとボブさんも」
モブ「ああ、あの二人は・・・」
〇湖畔の自然公園
ボブ「オーライ、オーライ・・・はいそこ!!」
橘宏美「・・・よし、こんなもんでいいだろ」
〇巨大研究所
葛城乙葉「橘さん、ボブさん・・・」
橘宏美「おっ、来たな葛城さん」
葛城乙葉「リクガニ一号を持ち出して、何をしてるんですか?」
橘宏美「そりゃ、あれだよ。あれ」
葛城乙葉「あれ・・・?」
葛城乙葉「この岩は・・・」
橘宏美「お墓だよ、簡素だけどな」
葛城乙葉「お墓・・・あっ」
ボブ「はい、あの時タービンに詰まってた”ホトケサマ”のお墓です」
橘宏美「あのまま打ち捨てるなんて可哀想だろう?だから簡単にでも弔ってやりたくてさ」
橘宏美「・・・そう、これは緊急事態だからにしても、適当にも程があるやり方さ」
橘宏美「単に骨を埋めて、その上に墓石代わりの巨石をのっけただけ。到底、供養とは言い難い」
橘宏美「全てが終わったら、ちゃんとしたお坊さんを読んで、きちんと弔ってもらわないと」
葛城乙葉「橘さん・・・」
葛城乙葉「・・・っと」
橘宏美「あっ、大丈夫?」
葛城乙葉「ご、ごめんなさい・・・ふらついて・・・」
葛城乙葉「あっ・・・」
橘宏美「写真・・・?」
葛城乙葉「しゃ、写真が・・・」
葛城乙葉「・・・危ない危ない、あやうく無くす所でした」
橘宏美「・・・大事な物なんだ」
葛城乙葉「はい、いつもお守り代わりにしてる、私とお母さんの写真ですから」
橘宏美(家族写真がお守り、ね・・・)
橘宏美「・・・ってか」
橘宏美「・・・えっ、もしかして葛城さん、ハーフだったの!?」
葛城乙葉「は、はい。お母さんがアメリカ人で、日本人のお父さんの所に嫁いだんです」
葛城乙葉「お父さんは少し前に交通事故で死んじゃって・・・お母さんも、外国で働いてるからたまにしか会えませんが」
橘宏美「・・・・・・そう、か」
ボブ「・・・そろそろ帰りましょう、日が沈むと危険です」
橘宏美「そう・・・ですね」
〇空
〇黒
・・・・・・・・・・・ここで、時は遡る
〇地下駐車場
───────鉱脈作戦・倉庫組出発直前。
柳生花凛「・・・乙葉ちゃん、オニーサンに変な事して・・・」
柳生花凛「・・・ないか!!あの子オクテだし♪」
柳生摩耶「花凛ちゃん!!あなた、 またそんな事言って・・・」
柳生花凛「じゃあママは、オニーサンが取られちゃってもいいの!?」
柳生摩耶「そんな、私は・・・」
アンナベル羽佐間「お取り込み中みたいだけど、ここでFF外から失礼するよ」
柳生花凛「あっ、おば様!!」
柳生摩耶「羽佐間さん、私達に何か?」
アンナベル羽佐間「なに、ちょいとあんた達母娘に頼まれてほしい”お使い”があるんさね」
柳生摩耶「お使い・・・ですか?」
アンナベル羽佐間「重要かつ極秘の話でね、あんた達のような信頼できる人間に任せたいのさ」
柳生花凛「へえ・・・」
柳生花凛「なんかスパイみたいで面白そう!!」
柳生摩耶「面白そうって・・・重要な仕事なのよ? 花凛ちゃん」
アンナベル羽佐間「そ、重要な仕事さね」
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