No.2.5 SS.1 2人の守護者(脚本)
〇豪華なリビングダイニング
5月半ば・・・
ミツル「・・・」
ロクロ「ようミツル! 結婚するんだってな!?」
ミツル「・・・ああ、うん」
ミツル「・・・(ゴロー、ロクロー。何だっけ名前?)」
ロクロ「まあどっちでもいいさ」
ミツル「・・・」
ロクロ「相変わらず元気無いなー。俺がミツルだったら最強の軍隊を組織して世界を牛耳るって言うのに」
ミツル「・・・」
ロクロ「お前に欲は無いのか?」
ミツル「・・・」
ロクロ「億万長者でj○ハーレ○か」
ミツル「・・・言って無いぞー」
ロクロ「ミツルの能力(ちから)が有れば好きなだけ”どっちも”作れるだろ? チヒロっていう世界有数の億万長者を造ったが・・・」
ミツル「・・・」
ロクロ「思い通りになり過ぎてマンネリ化してつまらないか」
ミツル「・・・」
ロクロ「贅沢な悩みだな・・・。だからこそ、お前は”平穏”を望んで俺達に守らせてるんだな」
ミツル「・・・」
ロクロ「ところでお前、奥さんどうした?」
ミツル「・・・」
ロクロ「引っ越しや転職の手続きで実家に戻ってるのか。寂しくなるな・・・」
ミツル「・・・」
ミツルはメイドの女性に膝枕してもらっている
ロクロ「寂しさの余りに浮気してると」
ミツル「・・・」
AN「何言ってんの。あたしは偶々近くを通ったから寄っただけよ!」
AN「そしたらミツルが悲しそうな顔して泣きついて来たから、こうしてメンタルケアしてるだけよ」
AN「ヤイバちゃんからミツルを奪おうなんて考えてないからね?」
ロクロ「良かったなミツル。お前を慕ってる女が沢山いる様で。しかも現役JD、何気にハーレム作ってたのか?」
ミツル「・・・すぅ」
ロクロ「・・・って寝たか」
AN「またいつもみたいに昔のちょっとしたトラウマを思い出してた様だからね・・・。 温もりを感じたら安心したみたい」
ロクロ「こういう精神的に守る事も守護者の役目だからな・・・」
AN「・・・で、アンタは私の代わりにミツルのケアに来たの?」
ロクロ「いや。・・・僕だと”役不足”だろ?」
AN「あたしを見下してんの?」
ロクロ「ハッハッハー! ・・・まあその話はともかく」
ロクロ「結婚の前祝いを持って来ただけだ」
AN「あら! ありがとー!!」
ロクロ「なんだ、やっぱりNTRするつもりか?」
AN「違うわよ!」
ロクロ「はっ! まあいい。お茶と菓子もあるから取っていいぞー。俺はこれから”ミツル”の所に行くつもりだ」
AN「そうなの? ありがとー。行く前にあたし今動けないからお茶一杯くれるかしら?」
ロクロ「おう!」
〇古生物の研究室
ロクロ「おっす! カー!」
オスカー「──誰だテメェ! 変な所で区切るんじゃ無え!!」
ロクロ「俺はゴロー。いやロクローだったか? ・・・まあいい。マイハニーは居るか?」
オスカー「は?」
ロクロ「──ハニー!」
ミツル「誰がハニーよ?」
イメチェンしたミツルが現れる
ロクロ「ミツル言ってたじゃないかー。弟が結婚してそろそろ三十路・・・」
- このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です! - 会員登録する(無料)