※全員魔法少女です。

カズマ

【入学式】全員で魔法少女になりましょう(脚本)

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〇市街地の交差点
  通学路
ユイ「・・・」
「・・・」
「・・・」
カナ「・・・」
カナ「・・・私たちは既にお友達でしょう」
カナ「だんまりなんてあんまりですよ」
リク「あ、いや、そうは言ってもな・・・」
カナ「・・・何か不満でも?」
カイト「え、不満・・・とかじゃないけど・・・」
カナ「じゃあ何故意味ありげに距離を置いているのです?」
アン「シンプルに慣れてねーんだよ・・・」
コウキ「さっき見ましたよね? ワタシたちとクラスメイトの関係・・・」
ユイ「普段あんな風に距離を置かれているんですよ? そのうち私のことを知ったら・・・」
カナ「・・・知ったら、私もあなた方を避けるかもしれない、と?」
カナ「・・・そんなの、私次第じゃなくて?」
アン「た、確かに・・・!!」
カナ「大丈夫ですよ。あなた方がどんな環境で、何が起こってしまったのか──」
カナ「既 に 存 じ て お り ま す か ら」
ユイ「・・・え?」
  !?
リク「!?」
カナ「・・・ふぅ」

〇ファンタジーの教室
  ???
  ──・・・
  ──・・・
アン「──?」
アン「──え゛ッ」
アン「え゛ぇ゛────────!!!!!?」
カイト「──うッ、るさ・・・?」
リク「──い゛、きなり・・・大声出すんじゃァねェ・・・よ・・・?」
「──え゛ッ?」
ユイ「・・・な、ぁ、何が・・・あったんです、か・・・?」
コウキ「──アタマ、がァ゛・・・グワングワン・・・って──!?」
「──え゛ッ!?」
「──ここどこだーーーー!!!!!?」
カイト「──!? 攻撃!?」
???「──目を覚ましたか」
???「・・・ついてきたまえ」
リク「あ! もしかしてお前もここに来たのか!?」
???「・・・」
コウキ「なら安心したわ!! ねえ、アナタはどこから来た──」
  !?
???「ついてきたまえと言っただろう!!」
カイト「・・・大人しくついて行った方がいいな」

〇学校の体育館
  ???
???「・・・何者かがこちらに来ておるな」
???「ねーねー、ボクこんな服持ってたっけ?」
???「・・・そんなのここにいる奴らが知るわけ無いじゃない」
???「──わ、分かるかもしれないじゃない!! だ、誰かが、この、誘拐犯のスパイだとか・・・!!」
???「ちょっとー!? その言い方は無いんじゃないのー!?」
???「・・・!!」
???「お前さん、何か言いたげな顔をしとるようだが・・・」
???「──!?」
???「・・・言葉話せない割に表情めっちゃ豊かじゃん」
  !?
  !?
???「・・・この場に居る全員に告ぐ!!」
サフィ「我が名はサフィ!! サフィルト・ネットだ!!」
サフィ「只今より、学園長直々による──」
サフィ「──入学式を行う!!」
ユイ「・・・どぉ〜も〜」
リク「おいみっともねぇぞ・・・」
アン「だっていつ攻撃されるか分かんねぇだろぉ・・・?」
???「・・・に、入学式ィ!?」
???「──・・・!?」
カイト「・・・お前らが誰だか知らんけど、全く同感だ」
コウキ「いきなり拉致られたもの。無理はないわ」
サフィ「──学園長がお見えになる!! 礼儀正しくしたまえ!!」

〇体育館の舞台
学園長「・・・これで全員、揃いましたかね?」
サフィ「・・・いえ学園長。あと数人程がまだ帰って来ておりません」
アン「・・・なぁ、そのうちの一人ってさ」
カイト「・・・間違いなく”アイツ”だな」
???「──すみません!! 遅れてしまいました!!」
サフィ「貴様!! 学園長がお見えになることを分かっているだろう!!」
サフィ「もって遅刻とは言語道断──」
学園長「いいんですよ、サフィ。彼女はほかの入学生を連れてくる仕事をしていたのですから」
サフィ「・・・失礼いたしました」
学園長「──さて、連れてきましたか?」
カナ「──はい」
???「・・・」
コウキ「まぁイケメン」
ユイ「・・・何かとんでもない悪寒を感じた」
学園長「・・・では、入学式を始めましょう。グラス、来てちょうだい」
グラス「・・・チッ、学園長のお手を煩わせやがって」
学園長「聞こえてますよ」
グラス「聞こえるように言いました」
学園長「まぁそんなことより、」
学園長「──只今より、入学式を始めます! 生徒諸君、ご入学おめでとうございます!」
???「開式早々、失礼なことをお聞きしますが、」
グラス「あ゛ぁ゛!? テメェこれから学園長が話すって時に割り込んじゃ──」
学園長「──いいえ、質問があるのであればお答えしますよ。何か?」
ゼアドール「・・・わたくし、”ゼアドール=レミィ”と申します」
ゼアドール「単刀直入に伺いますが、こちらの学園では何をコンセプトに授業を行うのでしょうか」
ゼアドール「何も聞かされず、しばらく疑問を感じたままこの式が始まったものですので、生徒全員がここに居るのであれば、」
ゼアドール「ぜひともお教え頂きたいですが」
学園長「おや、そんなことでしたか。ではこちらも単刀直入にお話致しましょう」
学園長「・・・ここは、世界を救うために設立された学園になります。ここに集められた入学生の皆さん──」
学園長「今日から全員、魔法少女です!!」
  ──え゜
  え゛ッ!?
  え゛ぇ゛────ッ!?
  To be continue...

次のエピソード:【1じげんめ】変身する時のコツ

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