ひだまりの詩

TARO YAMADA

第一話: 届かない想い/気づけなかった心(脚本)

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〇黒
  ・・・どうして人は、
  すぐそばにある温もりが
  当たり前になって、
  失うまで気づかないのだろう?

〇病院の待合室
担当医「残念ですが、奥さんの意識はもう戻ることはないでしょう」
担当医「あとは、生命力次第でいつまで生きていられるか・・・とゆうところです」

〇黒

〇黒
  こんなことになるなら
  もっと大事にして、
  もっとちゃんと伝えたらよかった
  いっぱいの”ありがとう”も
  
  いっぱいの”ごめんね”も
  そして・・・

〇黒
  ”愛している”と

〇黒
  ・・・12時間前

〇明るいリビング
櫛名 真愛(くしな・まいと)「えー 水族館!?」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「うん! まいちゃん、久しぶりのお休みでしょ?」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「だから、久しぶりにお出掛けしたいなーって」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「だからって、 なんで水族館なんだよ・・・」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「別に動物園でもいいよ?」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「どっちも変わんないよ」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「あー!もう、とにかく!」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「水族館でも、 動物園でも、 おしゃれなカフェでも なーんでもいいから・・・」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「いこ?」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「うっ・・・」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「わかったよ」

〇黒
  こうして、
  俺と恋華は、久しぶりのデートに出掛けた。

〇郊外の道路
櫛名 真愛(くしな・まいと)「で・・・?」

〇水族館前

〇水族館前
櫛名 真愛(くしな・まいと)「結局、水族館かよー」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「うん! ここの水族館の、 イルカショーすっごいらしいよ!」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「だからって、別にこんな 混む日に来なくても・・・」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「はいはい!」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「中に入るよ」

〇水中トンネル
櫛名 恋華(くしな・れんか)「うわぁ・・・ すっごーい」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「(この歳になって、魚とか別に見たくないんだけどな・・・)」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「(まあ、喜んでるならいいか・・・)」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「そうだね 意外と知らない魚も多いし」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「色々、見て回るか!」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「うん!」

〇大水槽の前
櫛名 恋華(くしな・れんか)「ねえ、まいちゃん」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「んー?」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「嫌だった?」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「なにが?」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「水族館! ってゆうか、おでかけ!」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「別に嫌じゃないけど」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「本当に?」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「私・・・寂しかったの。 まいちゃん、仕事ばっかりだし」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「もちろん、仕事しちゃダメ・・・ってわけじゃないよ? けど、これからはもっと二人の時間も欲しいの」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「二人の時間・・・か」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「考えておくよ」

〇大水槽の前
  ピンポンパンポーン
  間もなく
  イルカショー
  午後の部が始まります
櫛名 恋華(くしな・れんか)「あ!急がなきゃ!」

〇大水槽の前

〇大水槽の前
櫛名 真愛(くしな・まいと)「あー! ちょっと待ってー!」

〇ショーの水槽
櫛名 恋華(くしな・れんか)「いよいよだねー すごく楽しみ♪」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「そうだね イルカショーなんて見るの何年ぶりだろう?」
  プルルル・・・プルルル
櫛名 恋華(くしな・れんか)「まいちゃん、電話鳴ってるよ」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「あ、本当だ。 ちょっと出てみるね」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「もしもし・・・」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「えっ!? 本当ですか?」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「本当に弊社とご契約頂けるのですか!?」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「はい・・・はい・・・」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「もちろんでございます! 今から、二時間後にお伺いさせて頂きますので」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「・・・・・・」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「はい!宜しくお願い致します」

〇ショーの水槽
櫛名 恋華(くしな・れんか)「電話・・・なんだって?」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「悪い。恋華」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「今すぐ家に帰るぞ」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「俺がずっと訪問してた病院があるんだけど、そこの病院が、うちの会社の医療機器を使ってくれるらしい」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「そう・・・なんだ」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「それで?」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「今から、契約書作って話進めてくるよ」

〇ショーの水槽
櫛名 恋華(くしな・れんか)「私との・・・デートは?」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「そんなもの、もう終わりに決まってるだろ?」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「グズグズするな! 早く帰るぞ!」

〇市街地の交差点
櫛名 恋華(くしな・れんか)「ねえ、待って!」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「なんで・・・?」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「なんで、そんな簡単に決められるの?」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「お前とのデートなんて、また暇が出来たら行けばいい」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「でもな! 仕事の契約は、今しかできないんだよ!」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「・・・・・・」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「わかったら口出しすんな!」

〇明るいリビング
櫛名 恋華(くしな・れんか)「いって・・・らっしゃい」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「行ってくる」

〇明るいリビング

〇明るいリビング

〇明るいリビング

〇玄関内
  ガチャ
櫛名 真愛(くしな・まいと)「ただいまー!」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「おかえり・・・なさい」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「いやー 本当にさ あの、契約のおかげで今月のノルマ達成だーって、課長も大喜びでさー」

〇明るいリビング
櫛名 恋華(くしな・れんか)「なんで?」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「ん? なにが??」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「なんで笑っていられるのよ!」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「だからなにがだよ!」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「約束したじゃない! 二人の時間を作ってくれるって」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「それなのに・・・」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「せめて、今日1日くらいは一緒にいて欲しかった」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「はあ?」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「そんなことかよ」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「そんな・・・こと?」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「そんなことだろ」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「俺がどんな思いでやってきたのか、 お前にわかるのかよ!」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「俺はな、新卒二年目で主任に昇進したんだぞ? 会社の設立以来初めての事だ」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「俺がどれだけの努力でここまできたのか、 仕事もしてないお前にわかるのかよ!」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「仕事もしてない・・・?」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「よく言うわよ! 私のやっと、叶えた夢奪っておいて・・・」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「よくそんな事が言えるわね!」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「はあ? 誰が?いつ奪ったんだよ!」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「あんたが、私と結婚したときによ!」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「私は・・・看護師になることが 子どもの頃からの夢だったの」

〇黒
  そう。
  確かに俺は、
  恋華が、看護師として働き出してすぐに辞めさせた。
  働きながら家事をさせるのは、
  さすがに辛いと思ったからだ

〇明るいリビング
櫛名 真愛(くしな・まいと)「だったらなんだ? 俺の給料で、飯食ってんのは事実だろ!」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「そこまで言うんなら働かせてよ! もう一度私に看護師やらせてよ!」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「無理に決まってんだろ? ただでさえ、なんでも疎かにするお前が、 働きながら家事なんてできるわけがない」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「決めつけないでよ!」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「だいたい・・・」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「誰が、まいちゃんが帰ってきたら食べられるようにごはん作ってるの?」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「誰が、まいちゃんの服洗ってるの?」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「誰が、掃除してるのよ!」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「なんだよ・・・」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「家事してるから、お前は偉いってゆうのか?」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「そんなこと言ってない!」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「私はただ・・・」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「もういい!」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「お前となんて・・・」

〇黒
  結婚しなければよかった!

〇明るいリビング
櫛名 恋華(くしな・れんか)「え・・・」
  恋華は、静かに泣いていた
櫛名 真愛(くしな・まいと)「悪い・・・。 さすがに・・・」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「なにすんだよ!」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「あ・・・」
  俺は、さすがにまずいと思った
櫛名 恋華(くしな・れんか)「ごめん・・・。 私なんて、もういらないよね」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「さよなら・・・。 またね」

〇玄関内
櫛名 恋華(くしな・れんか)「大好きだったよ まいちゃん」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「おい、どこ行くんだよ」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「まいちゃんには、 きっと私よりお似合いの誰かがいるから」
櫛名 恋華(くしな・れんか)「だから・・・」

〇黒
  『さよなら』

〇玄関内
櫛名 真愛(くしな・まいと)「ちょっと待てよ!」

〇明るいリビング
  俺の何がいけないっていうんだ
櫛名 真愛(くしな・まいと)「ん?なんだ、これは」

〇白
  それは、恋華の書いた日記だった
  2020年11月10日
  
  明日は、まいちゃんとの結婚記念日だ。
  まいちゃん、覚えてるかな?
  明日は、まいちゃんもお仕事お休みだし、
  まいちゃんと、初めてデートした動物園か、
  告白してくれた水族館か
  記念日の
  サプライズしてくれるカフェに行こう
  
  一緒に行ってくれるかな?
  最近、まいちゃん仕事ばっかりだから
  少しくらい息抜きになればいいな
  
  ケーキも、もう買ったし。
  
  完璧♪

〇明るいリビング
櫛名 真愛(くしな・まいと)「そんな・・・」
  冷蔵庫を開けてみると
  『祝!結婚一年記念!』
櫛名 真愛(くしな・まいと)「なんでだよ・・・」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「なにやってんだよ・・・俺」

〇市街地の交差点
櫛名 真愛(くしな・まいと)「俺は、恋華を追って外に出た」
  ウ──ピーポーピーポー
  やけに、救急車のサイレンがうるさいな。
  
  しかも、この近くだ
通行人B「かわいそうにね・・・」
通行人A「ぶつかった相手は逃げたらしいぞ」
通行人C「どうせ、信号無視したんだろうぜ。 ”若い女”だったらしいからな」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「若い・・・女・・・?」
  嫌な予感が胸をよぎった

〇殺人現場
櫛名 真愛(くしな・まいと)「・・・あっ」
  人混みをかき分け前に進むと
櫛名 真愛(くしな・まいと)「恋華・・・」
  ついさっきまで一緒にいたはずの、
  恋華が血まみれで倒れていた
櫛名 真愛(くしな・まいと)「なんで・・・!!」
警察「あー、あなた知り合い? 被害者の」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「はい。 夫です」
警察「じゃあ、とりあえず、 救急車に乗って病院まで一緒に行って」

〇大学病院

〇大学病院
  言われた通り、
  救急車に乗って病院まで来た

〇病院の廊下
医者「すぐにオペ室へ運んで」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「先生! 宜しくお願いします」
医者「私の役目は、ここまでよ」
担当医「執刀を担当する中村です。 宜しく」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「宜しくお願いします・・・」
担当医「やれるだけは、やってみます しかし、頭部の外傷がひどいからね・・・。 脳にどれくらいのダメージが出てるか」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「お願いします! 助けてください」

〇病院の待合室
  何時間くらいロビーで待っただろうか。
  その間に、警察も来て色々話をきかれた
  どうやら恋華は、
  道に飛び出して轢かれたらしい。
  
  自殺しようとした可能性が高いと言われた
担当医「あー櫛名さん」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「は・・・はい」
担当医「とりあえず、一命は取り留めました」
担当医「が、、、しかし」
担当医「残念ですが、奥さんの意識はもう戻ることはないでしょう」
担当医「あとは、生命力次第でいつまで生きていられるか・・・とゆうところです」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「なぜなんですか! あなた医者でしょ?」
担当医「脳の損傷が大きすぎるんですよ! 生きていたのが、命があるほうが奇跡です」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「では・・・死ぬのをじっと待てと。 そうゆうことですか?」
担当医「申し上げ憎いですが、そうゆうことです」

〇市街地の交差点
  俺は、医者からの言葉を受けて、
  まだ、頭のなかが整理できないままで帰路についた。
  本当は、ずっと恋華のそばにいてやれたらいいのだが、そうもいかないらしい。

〇玄関内

〇玄関内
  誰もいない家・・・
櫛名 恋華(くしな・れんか)「”おかえりなさい”」
  いつもそうやって、恋華は俺を玄関まで、
  出迎えに、来てくれた。

〇明るいリビング
  誰もいない家。
  誰もいない部屋。
  
  こんなに寂しいものなのか。
櫛名 真愛(くしな・まいと)「恋華・・・会いたいよ」
  俺は一人で泣くことしかできなかった。

〇玄関内
  ピンポーン
  インターホンが鳴る
櫛名 真愛(くしな・まいと)「誰だ?こんな、時間に」
水野 雄二(みずの・ゆうじ)「よっ」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「水野!?」
水野 雄二(みずの・ゆうじ)「恋華ちゃんが、事故に遭ったってきいて・・・」
水野 雄二(みずの・ゆうじ)「なんかできることないかなって・・・」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「来てくれたのか」

〇明るいリビング
  俺は、事の顛末を全て話した
水野 雄二(みずの・ゆうじ)「真愛・・・」
水野 雄二(みずの・ゆうじ)「それは、お前が悪い」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「俺はただ・・・早く昇進して収入が増えれば、恋華にも楽させられると思って・・・」
水野 雄二(みずの・ゆうじ)「恋華ちゃんは!」
水野 雄二(みずの・ゆうじ)「そんなこと望んでたのか?」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「いや、わからない・・・」
水野 雄二(みずの・ゆうじ)「お前、恋華ちゃんとずっと昔から一緒にいるんだろ?」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「ああ・・・。 俺たちが、まだ幼稚園くらいのときから」
水野 雄二(みずの・ゆうじ)「だったら、なんでわかってやらないんだよ!」
水野 雄二(みずの・ゆうじ)「お前の仕事は、代わりがいるかも知れない。 でも、恋華ちゃんのパートナーは、お前一人なんだよ」
  言われて、初めて気づいた。
  俺はずっと、
  ”この仕事は俺しかできない”
  ”この取引は俺じゃないと・・・”って、
  ずっと一人で抱え込んでた。
  
  恋華のことなんてなに一つ見れてなかった
櫛名 真愛(くしな・まいと)「水野・・・。 俺は、どうすれば・・・」
水野 雄二(みずの・ゆうじ)「今は、恋華ちゃんの目が覚めること願っとくしかないだろ」
水野 雄二(みずの・ゆうじ)「あとは、もし恋華ちゃんが目覚めたら、 ちゃんと気持ち伝えろよ」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「わかった。 ありがとうな、水野」

〇玄関内
水野 雄二(みずの・ゆうじ)「じゃ、またなんかあったら言ってくれよな」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「おう!色々・・・ありがとな」

〇明るいリビング
  水野が帰り、また一人になった
櫛名 真愛(くしな・まいと)「さて、これからどうするかな・・・」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「とりあえず・・・飲むか」
  普段は飲まないけど、
  今日だけは、飲んで寝て
  少しでも忘れたい

〇黒
  恋華のいない
  この現実を

〇綺麗な部屋
櫛名 真愛(くしな・まいと)「やべ・・・結構酔うの早いかも」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「恋華・・・」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「あ・・・いたい・・・ぞ」

〇黒
  ・・・・・・・・・いてて

〇男の子の一人部屋

〇男の子の一人部屋
  ベッドから落ちたのか
???(ってゆうか、俺、ベッドで寝てたっけ・・・?)
???(まあいい。 洗面所行って、顔洗ってこよう)

〇白いバスルーム
櫛名 真愛(くしな・まいと)「・・・・・・ん??」
  どうやら、まだ酔いがさめていないらしい。
  
  鏡に映る顔が、なんだか子どもに見える
櫛名 真愛(くしな・まいと)「夢か・・・??」
櫛名 真愛(くしな・まいと)「とりあえず トイレ行こう」

〇清潔なトイレ
  ジャーー
  
  ゴボゴボ・・・・・・
櫛名 真愛(くしな・まいと)「俺・・・子どもになってる!?」

〇黒

〇黒
  To be continued・・・・・・

コメント

  • ずっとハラハラしながら読み進めておりました...😰もうダメだと思った瞬間、まさかのタイムスリップ展開におどろきました‼️
    彼の今後の成長に期待しちゃいます☺️

  • 結婚という節目は人に色々な可能性を与えてくれると共に、夫婦になったという安心感から何かを失ってしまうきっかけももたらすんだと、お話をよみながら我が身を振り返るきっかけをもらいました。

  • 恋華の気持ちも真愛の気持ちや立場もよく分かるだけにこの成り行きは辛いです。この状況で彼が子供時代に戻るということにはなどんな意味があるのか。幼い頃の恋華と会って彼女への思いが唯一無二であることを確認するのでしょうか・・。タイムスリップをきっかけに事態が少しでも良い方向に向かってほしいです。

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