教育実習生のライモス(脚本)
〇露天風呂
ライモス「おこしやす! ライモス申すものです! ライモス申すものです!!」
坂田良三「お疲れさま。 精が出るね、ライモス」
ライモス「よしぞうどの! よう参られた」
坂田良三「おいおい、そんなに堅苦しい挨拶じゃあ日本人だってビックリしちゃうよ。 あと、仕事が終わるまではご主人と呼ぶこと」
ライモス「ぎょいっ!!」
黒く逞しい体に白のバスローブが映える。
青年の名はライモス。
外国人実習生として、「温泉」を学びにきたアフリカ人だ。
ライモス「日本語ムズカシイ。 ライモスてんてこ舞い」
坂田良三「もうすぐお客様がお見えになる時間だ。 さぁ、入り口までお迎えに上がろう」
ライモス「ぎょいっ!!!」
〇旅館の受付
坂田良三「早速お客様がお見えだよ、ライモス」
ライモス「オコシヤス!!」
神戸ふみか「モスちゃん久しぶりねぇ〜」
神戸ふみか
兵庫県出身。
温泉とライモスをこよなく愛する淑女である。
ライモス「お客様は神様ですから」
坂田良三「おや、いい心がけだね」
神戸ふみか「神様にも人でなしにもなれるのが人間なのよね〜」
ライモス「神降臨でございますね」
神戸ふみか「御意!」
ライモス「言われてしまいました」
坂田良三「ライモス。 そろそろ神様を松の間に案内してあげてね」
神戸ふみか「御意っ!」
ライモス「また先越されました」
3人は朗らかに笑い合いながら、松の間へと向かうのだったー。
老舗旅館という設定も、ライモスはじめ各登場キャラクターも、すごく引き付けられますね!これは笑いあり感動ありのお話になりそうな予感が!