4:行けるかな?マ●ー牧場🐑(脚本)
〇黒
(・・・)
(アタシが・・・外に出る?)
(パパに逆らう・・・?)
(何ソレこぇえよ、無理だよ・・・)
(メチャクチャ
言ってんじゃねぇよ、あのハゲ・・・)
岡田「こんばんはー、起きてますー?」
岡田「・・・あぁ」
岡田「扉の解除が出来なくて ふて寝してしまいましたか」
若菜「んなワケねーだろ!解いてるわ!」
若菜「あとはエンターキー押すだけだっての!」
岡田「・・・じゃ、行きましょうか」
岡田「・・・」
〇研究施設の廊下(曲がり角)
岡田「・・・」
岡田「足の鎖を先に外したいですか?」
岡田「ほら、カギはポストに入れましたので 足の鎖を先に取るなり 扉のロックを先に解くなり・・・」
岡田「どちらでもいいですから早くして下さい」
〇黒
若菜「行かねぇよ、馬鹿」
若菜「アタッ・・・ アタシは「ここ出たい」とか 「連れ出して」とか一言も言ってねぇ!」
若菜「思ってもいねーし!!!!!」
若菜「勝手に物事進めてんじゃねーよ、ハゲ!!!」
岡田「・・・別に怖くないですから」
岡田「守りますから」
岡田「一緒に行きましょう」
〇牧場
岡田「マ●ー牧場🐏🐄🐇」
若菜「だから、人の検索結果 見てんじゃねぇって!💢」
〇研究施設の廊下(曲がり角)
(監視カメラの映像固定が
バレる前に出来るか・・・?)
岡田「・・・ったく」
岡田「君を信頼して、この扉のロックには 何も手を付けてなかったのに」
〇黒
若菜「ちょ、おい・・・何してんだよ」
岡田「今からこの扉のロック解こうと思いまして」
若菜「あぁ?!」
若菜「バッカ!すっげー時間かかるぞ!」
岡田「じゃあ、そっちが解除してくださいよ」
若菜「やだ!!!!!!!」
若菜「アタシなんざほっといて行けよ!」
岡田「やだぁ〜」
若菜「なんでだよ!」
岡田「・・・」
岡田「まぁ、変な例えになってしまうのですが」
〇諜報機関
「例えば、喉が乾いたとします」
「身近にはトロピカルジュースやカルピス・・・」
「華やかなコーヒーやレモンティーがあるのですよ」
「美味しそうな飲み物が
揃っているんですけどね」
「でも、僕は」
〇研究施設の廊下(曲がり角)
「水道水が飲みたいんですよね」
「── そう、どうしても
水道水がいいんです」
「水道水じゃないと嫌なんですよね」
岡田「そんな感覚です」
〇黒
若菜「なぁお前、やっぱ理系だよ・・・」
若菜「言ってる事、よぅわからん・・・」
若菜「・・・要するに、アタシは水道水か!?」
岡田「逆に、ご自分が香り高く鮮やかな ローズヒップティーだとでもお思いで?」
岡田「・・・」
岡田「・・・」
岡田「・・・あぁ」
岡田「やはり僕は理系ではない」
岡田「あと3ケタもわからな」
若菜「・・・!!」
若菜「あああああああああああ!!!!!!!!!」
若菜「おいハゲ!!!! ハゲコラ!!!!!!!!!!」
若菜「ハゲ・・・」
(扉の下から滲み流れてくる血・・・)
若菜「ひっ・・・!」
若菜「・・・」
若菜「・・・なぁ、ハゲ・・・?」
若菜「・・・岡田?」
若菜「・・・岡田さん・・・?」