悪の秘密結社所属の戦闘員

ザサ

chapter1 episode4 [大怪人達の緊急会議...四天王は欠席です](脚本)

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〇研究機関の会議室
ダツZ「遅いな・・・アイツら」
彩湖 百合香「全く・・・何ですの?こんな時間に緊急会議だなんて・・・」
ダツZ「来たか、サイコ・・・会議の内容は大怪人が全員集合したら話す」
彩湖 百合香「サイコと呼ぶのはやめてください・・・・・・はぁ・・分かりましたわ」
ダツZ「・・・・・・善処する」
Mr.ドック「・・・スマンの、ちょっと人を探していて遅れたのじゃ」
Mr.ドック「・・・アル・・・一体何処に行ったんじゃ?」
ダツZ「アル?・・・アルタイルの事か?」
Mr.ドック「な、何故お前がアルの事を知っておるのじゃ!?」
ダツZ「さっき会ったからな・・・アルなら自室に帰って行ったぞ?」
Mr.ドック「そ、そうか・・・良かったのじゃ・・・」
彩湖 百合香「へぇ・・・ドックはそのアルって言う子にご執心なのね」
ダツZ「まぁ・・・全員揃ったし・・・会議を始めるか・・・」
彩湖 百合香「あら?・・・四天王達は待たないの?」
Mr.ドック「待ってもどうせ来ないじゃろ・・・」
彩湖 百合香「・・・それもそうね・・・」
ダツZ「それで・・・会議の内容なんだが、ドック」
Mr.ドック「な、何じゃ?」
ダツZ「会議の内容は、そのアルタイルについて・・・だ」
Mr.ドック「ア、アルが何かしたのか!?」
ダツZ「・・・・・・エネルギーを回収して来た・・・それも、たった1人で・・・」
「・・・・・・・・・え?」
Mr.ドック「ア、アルのやつ・・・出撃しておったのか!?」
彩湖 百合香「たった1人で!?・・・・・・でも、さすがに、ほんの少しとかでしょ?」
ダツZ「いや・・・満タンまで貯まっていた」
ダツZ「とりあえず、出撃データは持って来ているから、見るか」
Mr.ドック「あ、あぁ・・・そうじゃな・・・」
ダツZ「よし、モニターに写すぞ」

〇屋上の端
Mr.ドック「ア、アル!?」
ダツZ「アイツ、何故マスクをしていないんだ!?」
Mr.ドック「あ、説明し忘れておった・・・マスクの場所・・・」
ダツZ「・・・・・・」
彩湖百合香「あら?何かを掲げ始めたわよ?」
Mr.ドック「あぁ・・・あれはアル専用の元気回収装置じゃよ」
ダツZ「ほぅ・・・専用と言うからには、何か特殊な効果でもあるのか?」
Mr.ドック「いや、ほんの少し従来の掃除機型よりも、エネルギーが集めやすいだけじゃ・・・まぁ、射程が短いと言うデメリットもあるがな」
彩湖百合香「・・・明らかに、町中から一気に吸い上げてるけど・・・」
Mr.ドック「そ、そんなバカな!?あれは、有効範囲5m程の筈じゃぞ!?」
ダツZ「・・・・・・アルの特殊能力か何かかもしれないな」
彩湖百合香「まぁ・・・魔法少女も当然出てくるわよね・・・・・・え?」
ダツZ「ア、アルファ!?奴は今、休養中では無かったのか!?」
彩湖百合香「・・・運悪く、復帰したてだったのかしらね・・・」
Mr.ドック「アル?何か怒っとる様じゃが・・・」
彩湖百合香「何か、気に触る様なことを言われたんでしょうね・・・女の子には色々とあるのよ」
Mr.ドック「そ、そうなのか・・・」
ダツZ「・・・・・・」
ダツZ「あれは・・・」
Mr.ドック「魔物返還ボムじゃな」
彩湖百合香「・・・室外機に当たったわね・・・」
Mr.ドック「・・・じゃが・・・アレでは、アルファにワンパンされるじゃろうな・・・」
彩湖百合香「・・・・・・は?」
ダツZ「・・・魔物・・・あんなに動けたのか? 今までの、のらりくらりとした動きは 一体・・・」
Mr.ドック「・・・いや、あんな動きは出来んはずじゃ・・・性能的に問題が出るし・・・何より・・・」
Mr.ドック「魔物を操る事など・・・不可能なのじゃが・・・・・・アルのやつ、明らかにアルファの方を狙うように指示しておった・・・」
彩湖百合香「・・・もう満タンになったわよ!?いくらなんでも早すぎるわ・・・」
ダツZ「そもそも戦闘を、魔物にだけ任せるなんてな・・・普通なら、魔物が補助で戦闘員が前衛なんだが・・・」
彩湖百合香「満タンまで溜まったけど・・・」
彩湖百合香「やっぱり・・・横取りしてくる怪人も来るわよね」
ダツZ「これは・・・」
Mr.ドック「かなりどうしようも無い状況じゃが・・・」
Mr.ドック「魔物返還ボム・・・一体何に使うんじゃ?」
ダツZ「な!?」
彩湖百合香「あれは怪人に使っても意味無いわよ!?」
Mr.ドック「いや、何か様子が変じゃぞ?」
ダツZ「か、怪人が・・・魔物に!?」
彩湖百合香「しかも、指示までできるなんて!!」
ダツZ「・・・そのまま、離脱・・・と」

〇研究機関の会議室
ダツZ「・・・・・・出撃データは以上・・・と」
彩湖 百合香「何と言うか・・・色々と・・・その・・・ あの子本当に雑魚兵クラスなの?」
ダツZ「ドック・・・アルの能力が、どんな傾向の物か分かるか?」
Mr.ドック「うーむ・・・映像だけ見ると、アイテム強化型の”エンチャンター”なのかもしれんが・・・断定は出来んな・・・」
彩湖 百合香「私達みたいに、能力が複数ある可能性もあるわよね・・・」
ダツZ「・・・・・・」
ダツZ「実は俺・・・明日アルと一緒に出撃する約束をしているんだ・・・」
ダツZ「その時に俺が色々と試させようと思うんだが・・・」
Mr.ドック「オヌシがアルと一緒に!?」
Mr.ドック「ならワシも行くぞ!オヌシだけではアルに何かあったら大変じゃからな!!」
彩湖 百合香「あら・・・じゃあ、私も記録を書くために着いて行かせて貰うわね」
ダツZ「サイコが乗り気になるとは珍しいな・・・」
Mr.ドック「お主もアルの事が気になるようじゃな!」
彩湖 百合香「当たり前でしょ?」
彩湖 百合香「あんなに可愛・・・強い子、中々見れないわ!」
Mr.ドック「・・・頼むから、アルに変な事はしないで欲しいのじゃ」
ダツZ「ドック・・・お前も相当、アルに気を使っている様だが・・・愛着でも湧いたか?」
Mr.ドック「まぁ・・・アルがあんなに(女の子に)なってしまったのは、ワシのせいじゃしな・・・」
ダツZ「あぁ・・・やっぱりあれ(声が出ない)は、ドックが失敗したからか・・・」
Mr.ドック「あぁ・・・じゃから、ワシはアルが元に戻れるように、全力でサポートしなければ・・・申し訳が立たんのじゃ」
ダツZ「そうか・・・まぁ、俺に出来る事があったら何時でも言ってくれ」
彩湖 百合香「なんの事か良く分からないけど、私も協力するわよ?」
Mr.ドック「おぉ!それは、ありがたいのじゃ!!」
ダツZ「もう俺から話したい事は無いが・・・何か報告等はないか?」
彩湖 百合香「私は特に無いわね」
Mr.ドック「ワシも大丈夫じゃ」
ダツZ「そうか・・・じゃあ、今日は解散だな・・・それじゃあ明日は宜しくな!」
彩湖 百合香「なんだかんだで、この3人で同時に出撃するのは久しぶりね」
Mr.ドック「そうじゃな・・・大怪人になってから、色々と予定が合わんかったりしたからのぅ」
Mr.ドック「・・・誰か忘れとるような気がするのぅ・・・」
Mr.ドック「まぁ・・・いいか」
  ・・・・・・

〇研究機関の会議室
フェール「ごめーん!ちょっと用事があって遅れちゃっ・・・・・・」
フェール「みんな・・・?」
フェール「・・・・・・」
フェール「・・・もしかして・・・またハブられたの?」
フェール「・・・酷いよー・・・・・・」

〇宇宙船の部屋
アルタイル「・・・・・・アゥー・・・」
アルタイル(ダツZ・・・顔は悪そうだったけど、めっちゃ優しかったな・・・)
アルタイル(やっぱり、性格と見た目は比例しないんだな・・・)
アルタイル(それにしても・・・)
アルタイル(ダラダーラ様・・・可愛かったな・・・)
アルタイル「・・・・・・ウアー・・・」
アルタイル(今日は、早く寝よう・・・)
アルタイル(ダツZの前で醜態なんか晒せないからな!)
アルタイル(あはは・・・)
アルタイル(なんで、明日の出撃が楽しみなんだろうな・・・ 最初は、絶対に戦いたくないって思ってたのに・・・)
アルタイル(・・・いや・・・)

〇屋上の端
アルタイル(・・・俺はあの時、自分が魔法少女を困らせられている事を嬉しく思ってしまった・・・)

〇宇宙船の部屋
アルタイル「・・・・・・ウー・・・」
アルタイル(・・・まさか・・・・・・)
アルタイル(お、俺には・・・)
アルタイル(Sの素質があるのか!?)
アルタイル(いや・・・そんな筈は無い・・・俺は至ってノーマルだ!!)
アルタイル(・・・もしくは・・・M寄りだった筈・・・だ・・・)
アルタイル(・・・・・・・・・)
アルタイル「・・・ウー」
アルタイル(・・・くだらない事考えてないで、早く寝よう・・・)
アルタイル(・・・おやすみ・・・)
アルタイル「・・・・・・zzz」

次のエピソード:chapter1 episode5[2回目の出撃]

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