悪の秘密結社所属の戦闘員

ザサ

chapter1 episode3[ダラダーラ様は〇〇〇〇](脚本)

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ザサ

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〇魔法陣のある研究室
アルタイル「・・・・・・」
アルタイル(ふぅ・・・まさか、最後にあんなのが出てくるなんてな・・・)
アルタイル(・・・爆弾・・・2個持って行ってて良かった・・・あれが無かったら詰んでたかも・・・)
アルタイル「・・・・・・・・・」
アルタイル(・・・て言うか、雑魚兵の俺が1人で出撃する方が、間違ってたんだな・・・)
アルタイル(普通なら、大怪人、怪人クラスや上級・中級・下級兵と一緒に100対1で戦う様なもんだし・・・・・・)
アルタイル「・・・・・・」
アルタイル(そう考えたら・・・元気エネルギーを回収して戻って来れたの、奇跡だったのかもしれないな)
アルタイル「・・・・・・」
アルタイル(まぁ良いか、無事に帰って来れたし・・・)
アルタイル(それに・・・いざとなったら・・・)
アルタイル(ドックから渡された、何処からでも自室へ戻れるボタン〈りすたーと君〉もあったからな)
アルタイル「・・・・・・!」
アルタイル(とりあえず、この元気をダラダーラ様に献上しに行くか!)

〇施設の廊下
アルタイル「・・・・・・・・・」
アルタイル(・・・流石、世界最大と言われている悪の秘密結社・・・)
アルタイル(案内して貰ったはずなのに・・・ダラダーラ様の場所が分からない!)
アルタイル「・・・・・・ウー・・・」
ダツZ「ん?お前は・・・新入りか?」
  アルタイルが道に迷っていると、通路の角から、大怪人のダツZが歩いてきた
アルタイル「・・・・・・!?」
アルタイル(・・・あの方は!・・・大怪人のダツZさん!?・・・どうして此処に!?)
ダツZ「俺が此処にいる事に驚いている様だな!!」
ダツZ「いやなに・・・気分転換に組織内を散歩していただけだよ」
アルタイル「・・・・・・!?」
アルタイル(俺の考えている事がわかるのか!?)
ダツZ「ああ・・・俺が改造人間になった時に得た能力の1つに、相手が何を考えているのか、何を思っているのかがわかるやつがあるんだよ」
アルタイル(・・・そう言うのもあるのか・・・)
アルタイル「・・・・・・イ・・・」
ダツZ「何だお前・・・人前で話すのが恥ずかしいのか?」
アルタイル「・・・・・・ウー・・・!」
アルタイル(・・・改造人間にされてから、声が出なくなったんですよ!)
ダツZ「そうか・・・そいつは災難だったな・・・」
ダツZ「・・・まぁ、俺で良かったら何時でも話し相手になってやるよ・・・」
アルタイル「・・・・・・・・・?」
アルタイル(・・・良いのか?・・・俺、まだ雑魚兵なんだぞ?)
ダツZ「組織内では、戦闘員をそんな風に別けてはいるが、別に上下関係がある訳では無いから安心しろ!」
アルタイル(・・・そ、そうなんだ・・・)
ダツZ「で、お前はこんな所で何をしていたんだ?」
アルタイル(あ、そうだ、これ・・・)
  アルタイルはダツZに、元気エネルギーが満タンまで入った杯型の元気回収装置を見せた
ダツZ「・・・・・・これは!!」
アルタイル「・・・・・・ウー」
アルタイル(・・・これを、ダラダーラ様に献上したいんだけど・・・道が分からなくって・・・)
ダツZ「あ、あぁ・・・エネルギーを献上したいんだな・・・それなら、こっちだぞ・・・案内してやる」
アルタイル「・・・・・・アー・・・!」
アルタイル(・・・ありがとう、ダツZ!)
ダツZ「・・・上下関係は無いと言ったが、いきなりタメ口か?・・・嫌いじゃ無いぞ、そう言うの」
  アルタイルは、先に進み出したダツZに付いて歩いた
ダツZ「そうだ、お前・・・名前は何て言うんだ?」
アルタイル(俺か?・・・俺は、松も・・・いや・・・)
アルタイル「・・・俺の名前はアルタイルだ」
ダツZ「アルタイル・・・か、よろしくな!」

〇地下実験室
ダツZ「アル、ここだぞ!」
アルタイル「・・・・・・」
アルタイル(この中に、ダラダーラ様が・・・)
  アルタイルはカプセルの中を覗き込む・・・
ダツZ「あ!おい!」
アルタイル「・・・・・・ウー・・・」
アルタイル(この御方が・・・ダラダーラ様・・・・・・何か想像していたのとは全然、違うな・・・)
ダラダーラ「・・・・・・」
アルタイル「・・・・・・!?」
アルタイル(・・・目が・・・開いた!?)
ダラダーラ「うん・・・私・・・ずっと・・・起きてる」
アルタイル「・・・・・・!?」
アルタイル(しゃ、喋った!?)
ダツZ「アル!?・・・大丈夫なのか!?」
アルタイル「・・・・・・?」
アルタイル(・・・別に何ともないが・・・)
ダラダーラ「凄いね・・・君・・・私の声聞いたら・・・大抵・・・大怪人や四天王の皆以外・・・失神しちゃうんだけど・・・」
アルタイル「・・・・・・?」
アルタイル(そうなの?)
ダツZ「あぁ・・・」
ダツZ「・・・俺達、大怪人も、少し気分が悪くなったりするが・・・」
ダラダーラ「へー・・・そうだったの・・・別に・・・無理して・・・・・・聞かなくても・・・・・・良い・・・のに」
ダツZ「いえ・・・そう言う訳には・・・ ダラダーラ様のありがたいお言葉を聞いてはいけないと言うのは、それこそ苦痛と言うもの・・・」
アルタイル「・・・・・・・・・」
アルタイル(この組織には、上下関係は無いんだろ? なら、そこまで畏まらなくても・・・)
ダツZ「いや、アル・・・この御方は、ダラダーラ様は別格なのだ・・・だから・・・」
ダラダーラ「ダツZ・・・・・・アルタイル・・・の・・・言う通り・・・・・・私も・・・皆の様に・・・平等に扱うべき・・・」
ダツZ「いえ、それは・・・・・・」
ダツZ「・・・・・・分かりました・・・いや、分かったよ、ダラダーラ・・・これからは、素で話させて貰おう・・・」
ダラダーラ「うん・・・私も・・・・・・そっちの方が・・・・・・良い」
アルタイル「・・・・・・」
ダラダーラ「ありがと・・・アル・・・・・・ ダツZ・・・と・・・仲良く・・・ なれた・・・・・・それで・・・ 何か用・・・あった?」
アルタイル(あ、忘れてた・・・これ)
  アルタイルは元気回収装置を取り出す・・・
ダツZ「あぁ・・・アル、それは此処に流し込んでくれ」
  ダツZはダラダーラが入っているカプセルの横に付いている給油口の様な物を指差した
アルタイル「・・・・・・イ!」
アルタイル(了解!)
ダラダーラ「・・・これは・・・アルちゃんが・・・ 取って・・・きてくれた・・・の?」
ダツZ「あぁ・・・すごいな、アル・・・最近はずっと、エネルギーを回収出来ていなかったんだが・・・一体、誰に着いて行ったんだ?」
ダラダーラ「ドックくん?・・・それとも・・・サイコ(彩湖 百合香)ちゃん?」
アルタイル(ううん・・・1人で出撃したよ)
アルタイル「・・・ゥ!」
ダラダーラ「・・・・・・」
ダツZ「・・・・・・今・・・何て言った?」
アルタイル(いや・・・1人で出撃したよ)
ダラダーラ「・・・・・・アル・・・ちゃん・・・ どうして・・・そんな・・・危険な事 ・・・したの・・・?」
アルタイル(・・・えっと・・・その・・・・・・行けるかなって・・・思って・・・)
アルタイル(でも!・・・現に・・・無傷で帰って来たじゃないか・・・)
ダラダーラ「アルちゃん・・・それは・・・」
ダツZ「それは、ただの結果論だ・・・やられていた可能性の方が高いんだぞ!!」
アルタイル「・・・・・・」
アルタイル(そう・・・だね・・・・・・ごめん)
ダラダーラ「・・・・・・・・・」
ダラダーラ「・・・でも・・・嬉しいです・・・・・・アルちゃんが取ってきてくれた元気・・・大事に・・・使いますね・・・」
ダツZ「・・・そうだ!・・・アル、明日は一緒に出撃しないか?」
アルタイル「・・・・・・?」
アルタイル(良いの?)
ダツZ「あぁ・・・勿論だ!」
アルタイル「・・・ありがとう・・・」
ダラダーラ「・・・アルちゃん、もうすぐ・・・消灯時間・・・だから・・・部屋に戻った方が・・・良いよ」
アルタイル「・・・・・・!」
アルタイル(もうそんな時間か・・・)
アルタイル(ダツZ、ダラダーラ様!今日はありがとう・・・また明日!)
ダツZ「おう!」
ダラダーラ「またね!」
  アルタイルは自室に帰って行った
ダツZ「・・・それじゃ・・・ダラダーラ、俺も帰るわ」
ダラダーラ「うん・・・明日・・・頑張って来てね!」
ダツZ「はい!」
  ダツZは帰って行った
ダラダーラ「・・・・・・」
ダラダーラ「・・・たった1人で魔法少女と渡り合う 戦闘員・・・」
ダラダーラ「アルちゃんは、きっと大物になるね!」
ダラダーラ「そして・・・」
ダラダーラ「ウフ・・・ウフフフ・・・」
ダラダーラ「・・・・・・彼女なら・・・世界を怠惰に染め上げられるかもしれない」
ダラダーラ「・・・私が、夢にまで見た世界を・・・」

〇施設の廊下
ダツZ「・・・アルタイル・・・」
ダツZ「おそらく・・・ドックが作った改造人間だろう・・・」
ダツZ「ドックの奴・・・なんて化け物を作ってくれたんだ!?」
ダツZ「でも・・・これで、ダラダーラ様の復活も現実味を帯びて来たぞ!」
ダツZ「・・・だが・・・1度、大怪人同士で話し合っておいたほうが良いだろう・・・」
ダツZ「とりあえず、招集をかけるか・・・」

次のエピソード:chapter1 episode4 [大怪人達の緊急会議...四天王は欠席です]

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