26話「兄妹の結末」(脚本)
〇基地の広場(瓦礫あり)
アレックス・ワトソン「チッ!無傷かよ!!」
アレックス・ワトソン「この距離なら!!」
魔王「・・・・・・」
アレックス・ワトソン「チッ!!」
〇基地の広場(瓦礫あり)
魔獣「・・・・・・」
不知火 明花「チッ!やっぱ効かねぇよな!!」
魔獣「グァアアアア!!!」
不知火 明花(見た目に似合わず動きが早い!?)
魔獣「グァアアアアアアア!!!」
不知火 明花「なっ!!?」
不知火 明花「ッ・・・」
不知火 明花(受け身取ってこれかよ!?)
魔獣「グァアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」
不知火 明花「だったら!!」
不知火 明花「テメェが召喚される前に仕掛けといた罠だ!くらいやがれ!!」
不知火 明花「・・・・・・」
不知火 明花「チッ!」
魔獣「グァアアアア!」
不知火 明花「無傷かよ!!」
????「伏せろ!!」
不知火 明花「うぉ!?」
魔獣「グァアアアア!!!?」
魔獣「ガァルル!!」
不知火 明花「この糸の編み方は!」
不知火 明花「兄貴!!」
不知火 明花「生きてたのか!?どうやって!?」
不知火 白夜「説明は後だ。今やつを拘束している糸は時間稼ぎにしかならない。来るぞ!!」
不知火 明花「ああ!了解!」
不知火 白夜「残りは?」
不知火 明花「左足と顎だ」
不知火 白夜「上出来だ!」
魔獣「ガァァァァ!!」
魔獣「ガァルル!!」
魔獣「ガァルアアアアアア!!!!???」
不知火 白夜「終わりだ」
魔獣に絡みついた糸は完全に魔獣を拘束している。
まるで蜘蛛の巣に絡まった蝶のようだ。
不知火 明花「テメェの体は確かに頑丈でまともな攻撃は通らねぇ!だが!」
不知火 白夜「関節を決めちまえばいい!」
魔獣「ガァァァ!!??」
魔獣「ガァァァアアア!!!!???」
不知火 明花「無駄だ。お前が無理やり動くたびにお前の体を糸が破壊する」
不知火 白夜「既にお前はすでに積んでいる」
魔獣「グガ!?」
不知火 明花「なんとかなったな!兄貴!!」
不知火 白夜「・・・」
不知火 明花「兄貴?」
不知火 明花「・・・これは!? まさかもう別れってか!?」
不知火 白夜「なんとなく察してるんだろ?」
白夜の体は半透明になり金色の粒子になって天へと消えていく。
不知火 明花「ふざけんな!俺が!今までどんな思いで!ここまで!!」
不知火 白夜「言い訳をするつもりは無い」
不知火 明花「なんだよ?これ?」
不知火 白夜「あと数分の俺の命で満足するとは思えないがせめてとどめはお前の手で──」
不知火 明花「いらねぇーよ!そんなもん!! 俺はな!!」
不知火 白夜「・・・」
不知火 明花「あんたを許したかったんだ」
不知火 白夜「・・・全部分かってたのか?」
不知火 明花「調べるまでもねぇーよ!あんたは・・・兄貴は嘘が下手すぎる。妹の立場からならなおさら分かりやすかったよ」
不知火 明花「理由は分かんねぇ魔王様の命令だったんだろ?」
不知火 白夜「・・・」
不知火 明花「否定しないってことはそういうことで間違いないみたいだな。 理由は聞かねぇよ。どうせ答えねぇだろうし」
不知火 白夜「・・・」
不知火 明花「・・・」
不知火 明花「ほら!兄貴!」
言葉に詰まった明花はただ拳を突き出した。
昔はよく兄妹で拳を重ねたものだ。
それを察した白夜は懐かしそうに拳を重ねて微笑んだ。
白夜の拳は既に半透明になっておりこれでもう別れだ実感させられる。
不知火 白夜「ありがとな!」
不知火 明花「どういたしましてだよ馬鹿兄貴!」
不知火 明花「・・・約束忘れて清々しくいきやがって」
まだ全部解決出来ていないが血を流しすぎた状態で動きすぎてアドレナリンが切れた途端力が抜けてそのぼに座り込んでしまった。
もう立ち上がるのも面倒くさい。
役目は果たした。あとは全部任せてしまっても大丈夫だろう
不知火 明花「魔王は任せたぜアレックス!!」
〇戦場
石白 星華「どいてください!!クロ総帥!!」
クロ「お前が今やってる事は命令違反だぞ?分かっているのか?」
石白 星華「私は処分を受ける覚悟ならできていますよ!たとえ殺されても相棒との約束は守る!!」
クロ「そうかよ」
石白 星華「・・・こんな時に部下に対して武器をむけるんですか!!」
クロ「・・・・・・そうだが? お前は良いいのか?俺はほんきだぞ?」
「・・・星加さん」
石白 星華「ミカちゃん!!」
ミカ「私は大丈夫です。今更死ぬのなんて怖くないですから!」
石白 星華「でも!!あなたは!」
ミカ「いいんです!アレックスさんが私を眠らせた理由は知っています。それでも私は今の幸せを守るために戦いたい!」
石白 星華「ミカちゃん・・・」
クロ「決まりだな。 早くしないとアレックスが死ぬ。急いで準備しろ!!」
ミカ「はい!!」
〇基地の広場(瓦礫あり)
魔王「・・・」
アレックス・ワトソン「娘に銃口を向けたんだ!世界ひとつくらい守らなきゃ割に合わねぇんだよ!!」