悪の秘密結社所属の戦闘員

ザサ

chapter1 episode2[初出撃](脚本)

悪の秘密結社所属の戦闘員

ザサ

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〇屋上の端
アルタイル「・・・・・・!」
  アルタイルは元気回収装置を天に掲げ・・・
アルタイル(・・・元気を奪う・・・明確なイメージ・・・)
アルタイル「・・・・・・!」
アルタイル(ここら辺り一帯の人達には申し訳ないが、少々元気を、ちょうだいするぞ!!)
  そう、心で念じると・・・回収装置は黒く光だし・・・
  町中から、緑色の光が、回収装置の方に目掛けて飛んで来た・・・
アルタイル(よしっ!ちょっとずつ溜まってきた!!この調子で・・・!)
???「待ちなさい!!」
アルタイル(・・・・・・行ける訳無いよね・・・だって、それが君達・・・)
アルタイル「・・・・・・・・・」
アルタイル(魔法少女の役目だもんね・・・)
アルファ「これ以上、皆の笑顔を奪わせない!! 〈積熱のアルファ〉!お前を燃やし尽く・・・す?」
アルタイル「・・・・・・?」
アルタイル(ん?なにかおかしな所があったかな?)
アルファ「え?・・・女の・・・子?」
アルタイル(・・・何で、そんな事で驚いてんだ?)
アルタイル(・・・・・・あ、そう言えば・・・)

〇実験ルーム
Mr.ドック「アルよ、何故戦闘員がマスクをしてるか知っとるか?」
アルタイル「・・・・・・?」
アルタイル(身バレ防止じゃ無いのか?)
Mr.ドック「無回答か・・・少し難しかったかの?w」
アルタイル(○すぞてめぇ!)
アルタイル「・・・・・・!!」
Mr.ドック「・・・冗談じゃよ」
アルタイル「・・・・・・」
Mr.ドック「正解は・・・ただの身バレ防止じゃ!」
アルタイル(あってるじゃねえか・・・)

〇屋上の端
アルタイル(そうか・・・他の戦闘員は大体マスクを着けているから、それが女、子供だろうが関係なかった・・・いや、分からなかったんだ・・)
アルタイル(・・・この子、アルファからしたら、そりゃ・・・驚くだろう・・・)
アルタイル(いや・・・そんな事より・・・・・・)
アルタイル「・・・・・・・・・!」
アルタイル(コイツ・・・俺の事を女の子だからって油断してるのか?全く攻撃してこないんだが・・・)
アルファ「・・・・・・くっ・・・」
アルタイル(俺は、そう言う人を見た目で判断する様な奴が嫌いだ・・・昔、身長が低いってだけで、妹が虐められていたのを思い出す・・・)
アルタイル(・・・何だか、とてもムカムカして来たぞ・・・ 俺、こんなに沸点低かったか?)
アルファ「き、君が持っている物はとても危険なんだ!・・・ほら、それを手放してこっちにおいで!」
アルタイル「・・・・・・」
アルタイル(アルファの活躍は俺でも知っている・・・怪人相手に容赦ない攻撃を仕掛ける事で有名だ・・・)
アルタイル(だが・・・それがどうだ?俺も、悪の秘密結社の戦闘員なのに、手を差し伸べようとしてくる・・・)
アルタイル(他の怪人や戦闘員は、出会ってすぐに攻撃するのに!!)
アルタイル(俺がコイツの手を取れば、俺が誰かを傷つける事は無くなって、戦闘員をしなくても生活出来る、と言う目標は達成できるけど・・・)
アルタイル「・・・・・・!!」
アルタイル「パシッ」
  アルタイルは、差し伸べられたアルファの手を払った
アルタイル(・・・俺はコイツに慈悲をかけられたくねぇ!!)
アルファ「な!どうして!?」
アルタイル(・・・・・・証明してやる・・・俺が油断してはいけない存在だって事を!!)
  アルタイルは、魔物返還ボムを取り出した
アルタイル「・・・・・・・・・ゥ!!」
アルタイル(とりあえず、何でも良いから魔物になれ!)
  アルタイルが放り投げた爆弾は、室外機に当たり・・・
魔物「クウキダスー!!」
  室外機に手足が生え、アルファに襲いかかった
アルファ「なっ・・・クソッ・・・油断した!」
  アルファは、室外機の魔物ともつれ合いながら、屋上から落ちて行った・・・
アルタイル(よし・・・もう一体も作る準備はして置いて・・・)
  アルタイルは元気回収装置を天に掲げた
アルタイル「・・・・・・・・・!!」
アルタイル「・・・・・・」
アルタイル(・・・・・・あれ?・・・俺、何してるんだろ・・・)
アルタイル(・・・まぁ、今更・・・もうどうにもならないか・・・)
アルタイル(受け入れよう・・・俺は、全人類の敵になってしまったのだ・・・)
アルタイル(・・・でも、勘違いしないで欲しい・・・俺は遅かれ早かれ、こうなっていただろう・・・)
アルタイル(ドックが言っていた様に、現代の人間と言うのは・・・娯楽が無ければ簡単に狂ってしまうのだ・・・)
アルタイル(大丈夫・・・それにまだ、秘密結社NDに染まった訳じゃ無い!)
アルタイル「・・・・・・」
アルタイル(満タンになった・・・)
アルファ「これで!終わりだ!!」
魔物「テイキテキニ、コウカンシロヨー!!!」
  室外機の魔物の断末魔と大きな爆発音が響き渡った
アルタイル「・・・・・・」
アルタイル(さっさと退散しよう・・・)
???「ちょーっと待ちなー!お嬢ちゃん・・・」
???「今、集めていたその元気エネルギー・・・全て渡して貰おうか!」
アルタイル「・・・・・・・・・!?」
アルタイル(何だコイツ!?)
アルファ「もう油断しないわよ!さっさと拘束して、魔法少女委員会に連れて行くわ!!」
アルタイル「・・・・・・!!」
アルタイル(クソッ・・・次から次へと!!)
アルタイル(・・・今まで集めた1万円(エネルギー)がパァになるのは嫌だし・・・かと言って・・・)
アルタイル(魔法少女委員会に大人しく連れていかれても、何されるか分からないし、最悪記憶を消されて光堕ちとか言う事になり兼ねない・・・)
アルタイル「・・・・・・・・・」
アルタイル(・・・そうだ!)
アルタイル「・・・・・・ァ!」
  アルタイルは骸骨の怪人に向かって、爆弾を投げた
???「ぐわー!・・・クソッ、何をした!」
???「お、おおおおオオオ!!!」
アルタイル(よし、上手く行ったか?)
  魔物返還ボムを受けた骸骨の怪人は、5m程の大きさになり・・・
アルタイル(そのまま、アルファを足止めしろ!)
アルタイル「・・・・・・オ!」
???「オオオオオ!!!」
  骸骨の怪人はアルファの方へと突っ込んで行った
アルタイル(よし!今のうちに!!)
アルタイル「タッタッタッ」
アルファ「あっ、ちょっと!こら!!・・・待ちなさい!!」
アルファ「・・・・・・クッ・・・強いわね!この怪人!!」
アルタイル「・・・・・・・・・!」
アルタイル(ふふっ・・・あの魔法少女が、俺のせいで困っている・・・)
アルタイル「・・・・・・・・・」
アルタイル(・・・あ?俺・・・今、あの魔法少女を困らせている事を・・・喜んだのか?)
アルタイル(何だろう・・・この気持ち・・・・・・)
アルタイル「・・・・・・」
アルタイル(悪くは無いな!)
  アルタイルは気分上々のまま、帰還する魔法陣に飛び込んだ

次のエピソード:chapter1 episode3[ダラダーラ様は〇〇〇〇]

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