ミライの世界のNFT(脚本)
〇荒廃した街
俺たちは、お互いのことを話したりNFTカードの使い方を教えてもらったりした。
ミライ「君は、どんなNFTを持っているの?」
主人公「うーん・・・・・・ 実はよくわからないんだよな・・・・・・」
ミライ「そっか。ならまずは、NFTカードを手に入れないとね」
主人公「NFTカードを手に入れる?」
ミライ「そうだよ。NFTカードさえあれば、いろんなことができるからね」
主人公「たとえば?」
ミライ「うーん・・・・・・ 車を呼び出すこともできるし お金に変えることもできるし・・・・・・」
主人公「なるほど。それは便利だな」
ミライ「でも一番凄いのは、自分の分身を作ることができることだよね!」
主人公「自分の分身を作れるのか!?」
ミライ「そうだよ! しかも、見た目だけじゃなくて中身まで完全に同じになるんだ!」
主人公「すごいじゃないか!!」
ミライ「ただね、NFTカードはすごく貴重だから、 誰でも持っているわけじゃないんだ。・・・・・・」
主人公「そうなんだ・・・・・・」
ミライ「NFTカードは、普通に暮らしている人だと1枚しか手に入らないんだけど、特別な方法で手に入れる方法があるらしいんだ」
主人公「特別って?」
ミライ「NFTカードをたくさん集めているコレクターがいるらしくて、その人たちがオークションみたいなことをしているみたいだよ」
主人公「ふむふむ」
ミライ「それに、NFTカードは自分で作ることもできるらしいよ」
主人公「自分で作ることができるのか!?」
ミライ「うん。ただし、条件があってね。その人が大切に思っている人や物がないとダメなんだって」
主人公「大切な人ねぇ・・・・・・」
ミライ「例えば、お気に入りのカバンだったりペットなんかもOKだって聞いたことがあるよ」
主人公「なるほど・・・・・・」
ミライ「まあ、そんなに簡単に手に入る物でもないけどね」
主人公「確かにそうだな・・・・・・」
ミライ「あとね。・・・ NFTカードは作るたびに消えていくんだ」
主人公「消える?」
ミライ「そう。使いすぎると無くなって消えちゃうんだ。だから、みんな大切に使うようにしているんだよ」
主人公「・・・・・・なにが消えるんだい?」
ミライ「記憶だよ」
主人公「記憶・・・・・・」
ミライ「つまり、作った人の思い出がNFTカードに残るということだよ」
彼の説明を聞いているうちに、俺はある疑問が浮かんできた。
俺は、いったい誰なんだろう・・・・・・。
自分のことがまったく思い出せないのだ。