悪の秘密結社所属の戦闘員

ザサ

chapter1 ぷろろーぐ[悪の秘密結社へようこそ](脚本)

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ザサ

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〇研究機関の会議室
  ここは悪の秘密結社〈N・D(ニート・デイ)〉
  悪の秘密結社N・Dは、ダラダーラと呼ばれる封印されてしまったボスを復活させるために、手下の四天王によって結成された組織
  ・・・の、はずだった・・・
ダツZ「オイ!ココ最近ずっとエネルギー回収量が0だぞ!」
彩湖 百合香「仕方ないですわ・・・最近は、魔法少女以外にも、ヒーローや他の悪の組織が増えてきたりして・・・」
彩湖 百合香「せっかく集めたエネルギーも、奪い返されたり、横取りされたりが続いてますわ・・・」
フェール「て言うか、こんな状況でも会議に入って来ない四天王達は何をしてるんだ!?」
ダツZ「確かに・・・何やってんだ、あいつら?」
???「あ奴らはどんな時でも引きこもっとるじゃろ・・・」
彩湖 百合香「Mr.ドック・・・」
Mr.ドック「あ奴らはどんな事が起きても、ダラダーラ様の行動理念を意地でも守ろうとしとるからのぅ・・・えぇっと、たしかぁ・・・」
ダツZ「あぁ・・・この組織のスローガン『ダラダラとやりたい事をしよう!』とか言うやつか?」
Mr.ドック「おお!それだ!!」
彩湖 百合香「そう言えばあったわね・・・そういうの・・・」
彩湖 百合香「ワタクシのこの組織に入った理由も、自分の好きな物をずっと見ていたかった・・・でしたのに・・・」
彩湖 百合香「まーじで!あの子猫(魔法少女)共のせいで、何で大怪人のワタクシ達が割食ってんですの!?」
ダツZ「最近出てきたヒーロー共も中々厄介だぞ・・・」
Mr.ドック「・・・・・・・・・」
Mr.ドック「ワシ・・・もう、研究室にもどっても良いか?」
彩湖 百合香「は?」
ダツZ「いやいや、ダメに決まってるだろ・・・ これからの事を話し合わないと行けないんだぞ?」
Mr.ドック「でも・・・これ以上は、さっき研究していた素材が、培養液のなかでふやけてしまうのじゃ・・・」
ダツZ「はぁ・・・また新しい怪人を作ってるのか?」
彩湖 百合香「今度は・・・ちゃんと戦力になるんですの?」
ダツZ「そうだぞ・・・怪人を沢山作っても、一つ一つが弱くては意味が無いぞ・・・」
彩湖 百合香「今までにドックが作った怪人は、ワタクシ達を含めて、約500体」
彩湖 百合香「で、その中で子猫共と殺り合えるのはワタクシ達3人だけ・・・」
フェール「あのー・・・私もいるんだが・・・」
彩湖 百合香「あら、ごめんなさい・・・貴方、とっても影が薄いから、忘れていたわ」
フェール「酷イッ!!」
ダツZ「まぁ・・・残りの怪人達は、とりあえず・・・特撮物で言うところのザコ・・・の役割なわけなんだよな・・・」
Mr.ドック「・・・・・・・・・」
Mr.ドック「まぁ・・・今回は、大丈夫じゃろ!」
Mr.ドック「素材は、とても健康な20代の男性じゃ!!きっと強い怪人が出来るに違いないのじゃ!」
彩湖 百合香「ゲッ・・・男かよ・・・」
彩湖 百合香「どうせなら・・・可愛い女の子の方が」
ダツZ「ま、まぁ・・・そういう事なら早く研究室に戻れ・・・素材と言っても、そいつは命を持っているんだ・・・絶対に失敗するなよ!!」
Mr.ドック「うむ!わかっておる!!」
  Mr.ドックは会議室から退室しました...
フェール「あんまり期待はしないで待っとくよ!ドク爺!!」
Mr.ドック「うっさいわ!この青二才!!」

〇黒
  ゴポゴポ・・・
???(あれ、俺・・・さっきまで何をしてたんだろう?)
???(待て・・・一旦落ち着け、自分の名前は・・・隆太・・・松本 隆太、よし、忘れてない・・・)
隆太(年齢は23歳、弟と妹、姉がいて、お父さんとお母さんと同じ家で過ごしている・・・記憶は飛んでいなさそうだな・・・)
隆太(とりあえず、今はここが何処か知りたいけど・・・)
隆太(・・・ダメだ、目が全く開けられない・・・身体も全く動かない・・・・・・まるで、自分の体じゃないみたいだ、・・・)
隆太(でも、体中・・・何か冷たいもので覆われている様な感じがする・・・もしかして、水中なのか?)
隆太(でも・・・息苦しくはない・・・)
???「ふぅ・・・やっと帰って来れたのじゃ・・・」
隆太(ん?誰かが来たようだ・・・声からして、お爺さんか?)
???「さーてと・・・素材の様子は・・・・・・」
「・・・・・・あっ・・・」
隆太(ん、素材?)
???「・・・な、何でこうなったのじゃ!?」
???「と、とりあえず、身体の成形は完了してるから、出してあげるのじゃ・・・」
  じゃー・・・(水が引いて行く音)
???「後は・・・カプセルを開けるだけじゃ!」
  ギィー・・・
???「お前さん大丈夫か!?この声が聞こえとるか?」
(このお爺さんは、俺を助けに来てくれたのか?・・・とりあえず返事を返さないと!)
隆太「・・・・・ア・・・・!!」
隆太(・・・!!こ、声が出ない!?)
???「こ、声が出せない・・・か・・・・・・息苦しくは無いかの!?」
隆太「・・・・・・」
???「何かを伝えたそうじゃな・・・とりあえず、息苦しくは無いようじゃ・・・」
???「・・・この症状は・・・今までなった奴はいなかったが、おそらく・・・身体と精神のリンクが外れかけておるのじゃろう・・・」
隆太(精神と身体のリンク?・・・外れかけている?)
隆太「・・・・・・・・・?」
???「じゃが、安心せい!こんな事もあろうかと、治療薬は作っておる!!・・・・気付け薬を改良した物で、かなりの激痛を伴うが・・・」
隆太(は?・・・激痛!?)
隆太「・・・ウ・・・・・・ア!?」
???「心配するな!死んだりはせん!!それに、激痛が終われば、身体を動かせる様になるんじゃ!!」
隆太(いや、心配なんじゃ無くて・・・嬉しいんだけど・・・)
???「よし・・・行くぞ!・・・・・・頑張れ・・・少しの辛抱じゃ!!」
隆太(まだ心の準備が出来てなだk・・・)
  ・・・チクッ・・・
  隆太は、注射針を打たれ、その瞬間・・・耐え難い激痛が体全身に広がった
隆太「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
???「激痛は後1分程度で終わるはずじゃ!・・・しっかり気張れよ!!」
隆太「あ゛・・・あ゛と、い゛っふ゛ん!?」
???「よし・・・しっかり効果は出とるのぅ・・・」
隆太「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙・・・!!」

〇実験ルーム
  1分後・・・・・・
隆太「・・・・・・」
Mr.ドック「お前さん・・・大丈夫かの?」
隆太(し、死ぬかと・・・・・・思った・・・)
隆太「・・・・・・・・・」
隆太(確かに・・・目は開いたし・・・身体も動かせるようになったけど・・・)
Mr.ドック「な、何もおかしな所は無いか?」
隆太「・・・・・・」
隆太(・・・口は開くけど、喋れません・・・)
  隆太はMr.ドックに伝えようと、自分の口を指刺した・・・
Mr.ドック「そ、そうか・・・まだ声は出せん・・・と」
隆太「・・・コクコク」
Mr.ドック「そ、そうか・・・まぁ、声は発声練習をしとれば、そのうち治るじゃろ・・・じゃが・・・問題は・・・」
隆太「・・・・・・・・・?」
隆太(・・・声以外は特に問題ないけど・・・)
Mr.ドック「その・・・体・・・じゃな」
隆太(か、体?・・・・・・)
隆太「・・・・・・?」
Mr.ドック「ちょっと待っておれ・・・えーっと・・・鏡は・・・・・・あったのじゃ・・・」
  Mrドックは隆太に手鏡を手渡す・・・
隆太「・・・・・・?」
  隆太は鏡を覗き込む・・・
隆太(・・・・・・はぁ!?・・・な、何で)
隆太「・・・・・・!?」
隆太(なんで、俺・・・・・・)
隆太(お、女の子になってるんだ!?)
隆太「・・・・・・・・・!?」
Mr.ドック「す、すまん・・・何故そうなったのか・・・ワシにもわからんのじゃ・・・」
Mr.ドック「そ、それより・・・お前さんの事を、ずっとお前さん、と言うわけにもいかんな・・・・・・そうじゃな・・・名前、名前は・・・」
隆太(いや、俺の名前は・・・隆t)
Mr.ドック「おお!そうじゃ!!〈アルタイル〉!お前さんはこれから、この悪の秘密結社N・Dの一員、アルタイルじゃ」
アルタイル「・・・・・・!?」
アルタイル(あ、悪の秘密結社!?・・・しかも、日本で1番有名なあのN・D!?)
Mr.ドック「これからよろしくじゃのぅ!アルタイル・・・いや、アル!!」
アルタイル「・・・・・・・・・・・・!!!?」
アルタイル(ま、全くよろしくしたくないーーーー!!!)
  chapter1:悪の秘密結社にようこそ!
  start!

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