神様だってゆっくりしたい

下大迫 史也

第七話 異世界きたり(脚本)

神様だってゆっくりしたい

下大迫 史也

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〇SHIBUYA109
オオクニヌシ「ここが俺の国 『日本』いい所でしょ」
ガイア「こんなでかい建物見たことがない」
ガイア「あの行列ができてる場所ってなんだ・・・!?」
オオクニヌシ「待ってよガイアっち」

〇レトロ喫茶
オオクニヌシ「ここは『スタバ』だよ」
ガイア「スタバ?」
オオクニヌシ「まぁ・・・飲食店っしょ」
ガイア「お金・・・」
ガイア「持ってないケド・・・」
オオクニヌシ「大丈夫っしょ俺が払うから」
ガイア「ん〜」
ガイア「うまい・・・この甘い雪が好きだ」
オオクニヌシ「それは『バニラアイス』だよ」
ガイア「『バニラアイス』いい響きだ」

〇地下街
ガイア「ここも人がいっぱいいるなぁ」
ガイア「さっきのスタバみたいな『お店』がたくさんあるぞ」
???「おいやっと見つけたぞ」
ガイア「シルティとアトゥム!?」
シルティ「ガイア様、皆さん心配してますよ」
アトゥム「さっさと帰るぞ!!」
???「ちょっとまった」
オオクニヌシ「君たちがガイアっちを追い出したんじゃないか」
オオクニヌシ「なのになんで今更帰るって、都合が良すぎないか」
アトゥム「黙れ・・・部外者」
オオクニヌシ「俺はここ、日本の神オオクニヌシだ」
オオクニヌシ「部外者などでは決してない」
アトゥム「日本の神・・・」
オオクニヌシ「ガイアっち逃げるよ」
ガイア「うん」
アトゥム「おいこら・・・待て!!」
シルティ「あちらはアトゥムに任せましょう」
シルティ「せっかく日本に来たのだからスイーツ巡りや美容品も見て回りたいですからね」
識「護衛はお任せあれ シルティ嬢」
識「行きますよダスティ君」
ダスティ「はい・・・」

〇デパ地下
シルティ「私の好きなチョコレートが沢山あります」
シルティ「どれがいいでしょうか」
識「シルティ嬢のお願いとあらばすべて買い占めますよ」
ダスティ「貴女はガイア様のとこに行かないんですか?」
シルティ「アトゥムが話したいことがあるらしいのでそっとしておきます」
識「シルティ嬢、あちらのチョコレートなんてどうでしょう」
シルティ「いいですね、行きましょう」
シルティ「識様、ダスティ様」

〇電車の中
オオクニヌシ「吹っ切れたみたいだね」
ガイア「・・・」
ガイア「俺、戻ろうと思う」
オオクニヌシ「えぇ・・・」
ガイア「やっぱりあの星には俺が居ないと駄目なんだよきっと」
オオクニヌシ「困るなぁ、君とは友達になれると思ったのに」
ガイア「すまんオオクニヌシ」
ガイア「また遊びに来るね」
オオクニヌシ「俺さ・・・神様って立場だからさ、民も皆友達としては見てくれなかったんだよ」
オオクニヌシ「せっかく神様じゃなくて『俺』として見てくれるやつがいたからさ」
ガイア「オオクニヌシが嫌じゃなければ」
ガイア「うちに来ないか」
ガイア「俺の星だったら神様だらけだからさみんなと友達になれると思うよ」
オオクニヌシ「一国の神が国を放っておいてはいられないよ」
ガイア「人任せって訳じゃないけどさ」
ガイア「この日本に指揮をしてくれる人がいたらいいと思う」
ガイア「今まではオオクニヌシだよりだったのを人間だけの力で前に進んで行くって感じ」
ガイア「人間の中で代表を決めそこで通づる人たちと意見を出し合いこの『日本』を回していく」
ガイア「そんな感じにしてもいいんじゃない?」
ガイア「『神様』っていう鎖をさ・・・取っちゃったほうが気も楽になるんじゃない」
オオクニヌシ「人に、任せる・・・か」
オオクニヌシ「ガイアっちが正しいかもね」
オオクニヌシ「今まで自分が神様って立場でやってきたけど」
オオクニヌシ「その苦しみをわかってくれる人が居なかったんだ」
オオクニヌシ「・・・」
オオクニヌシ「ガイアっちについていくよ」
ガイア「よし、帰るか俺たちの星に」
オオクニヌシ「オッケーだよ」
アトゥム「言いたいこと全て持っていかれたような・・・」
アトゥム「まぁいい、帰ったら説教してやらんとな 二人共」
???「続く」

〇研究機関の会議室
ガイア「と言うことで新たに仲間になったオオクニヌシ君です」
オオクニヌシ「どうもオオクニヌシっす この前まで日本で神をやってました」
ガイア「オオクニヌシ君には『観光大臣』として職務を努めてもらいます」
オオクニヌシ「皆さんどうぞよろしくお願いします」
アトゥム「ガイア様・・・この後ちょっと二人で、」
ガイア「え、あっ、うん 分かった」
仙水「オオクニヌシ君、将棋はできるかね」
オオクニヌシ「将棋でもチェスでもなんでもできますよ 俺っちの『パーフェクトコピー』があるからね」
仙水「久しぶりに腕がなりますね」

次のエピソード:第八話 えぇ…嫌だな

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