神様だってゆっくりしたい

下大迫 史也

第五話 遂に追い詰めた(脚本)

神様だってゆっくりしたい

下大迫 史也

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〇近未来の通路
???「侵入者排除します」
識「はぁ!!」
秀「オラッ」
???「侵入者排除します」
秀「これではきりがありません」
???「排除システムを終了します」
秀「ロボットが急に動かなくなりましたね」
識「あっなるほど」
ミューリ「おまたせ」
秀「ミューリ様!?」
識「うまくいったようだね」
ミューリ「なんとかね私の固有能力『開眼特殊分身』があったから」
秀「開眼特殊分身?」
識「ミューリ自身でミューリに似た存在『分身』を出して四方八方に行かせ本体はまるで沢山の監視カメラの映像を見てる感覚になるんだ」
秀「それでセキュリティコントロール室の場所を探し出したんですね」
ミューリ「セキュリティコントロール室?」
秀「え?」
ミューリ「私が見つけたのはロボットを止める装置だけど・・・」
秀「てことは、まだ自爆装置は作動中ってこと!?」
ミューリ「まって、今分身がそんな部屋を見つけたって連絡がきたわ」
識「ミューリ嬢案内をよろしくお願い致します」
ミューリ「わかったわなるべく急いでね」

〇研究所の中
ミューリ「ここからって、あれ入口がないよ さっきまでここにあったのに」
識「隠し扉か・・・」
識「秀、パソコン画面にそれらしきものがないか見てくれ」
秀「はい、」
識「・・・」
識(もしかして本を動かすとか いやダスティがそんなことするか? いいかばちか、)
???「扉が開きます下がってください」
秀「えぇ・・・もう開いたんですか」
ミューリ「本を動かすって安直すぎね」
識「でもそのおかげで早く行けそうだ」

〇謎の施設の中枢
秀「いかにもって感じなとこですね」
ミューリ「行き止まりみたいだから多分ここね」
???「自爆まであと、5分」
ミューリ「うぁぁぁ・・・そんな事言ってられないわ 早く自爆装置を探すよ!!」
秀「ない・・・こっちもない」
ミューリ「分身を使っても見つからないなんて」
識「詰みなのか・・・」
???「そこにあるじゃない」
識「なんで君がここに・・・」
識「なんでここに居るんだミルク!!」
ミルク「ミューリ様と一緒に来たよ」
ミューリ「いえ・・・来てないわ」
ミューリ「貴女は誰?」
ミルク「・・・」
ミルク「私は私よ」
ミルク「だけど・・・主人はカオス様だけど・・・」
識「まっ・・・まずい」
識「ミューリ嬢逃げるよ 早く」
ミルク「逃がしませんよ」
ミルク「すべてを消して 暗闇に幽閉せし門 地獄の通達者からの贈り物 『ブラックホール』」
識「ミューリ嬢!!」
ミューリ「私はいいわ早く逃げ・・・て・・・」
ミルク「ん・・・一人か」
ミルク「まぁいいか」

〇諜報機関
識「秀・・・秀・・・」
識「いたら返事をしてくれ」
秀「どうしました?」
識「良かった」
秀「良かった?」
識「秀まで─襲われたんじゃないかと」
秀「僕はダスティを連行して識様を拘束するために戻って来ましたよ」
識「へ?」
秀「ミルク・・・後ろは任せたぞ」
ミルク「はーいミルクわっかりました」
識「お前もグルだったのか 秀」
秀「識様よりもカオス様の理想の世界が僕の待っていた夢」
秀「その夢が今叶いそうで嬉し涙が止まりません」
秀「カオス様からもらった力で貴方を粉々にしてあげますよ」
秀「いくぞ識!!」
識「なぁ、秀 本当にやるのか」
識「私の何がいけなかったんだ教えてくれ」
秀「そうですね・・・識様は緩すぎます」
秀「それに比べてカオス様は残虐非道見てるこっちまでわくわくさせてくれる」
秀「一種の快感なんですよ」
秀「だから識様も同じ目にあってもらいたい」
秀「同じようにしてやりたい」
秀「ぐへへへぇあヒャぁヒャぁヒャぁ」
識「・・・」
識「秀」
秀「識ぃぃぃぃ・・・」
秀「ぐふぅ・・・」
秀「オラァァァ」
識「・・・」
識「はぁはぁはぁ──」
秀「はぁはぁはぁ──」
識「もぅやめないか 秀」
秀「僕は識を裏切ってまで理想を追い詰めたんだ」
秀「そんな僕は識の隣に居られない」
秀「だからここで終わらせる」
秀「終わらせないといけないんだ」
秀「微粒子の渦よ 我が問に答え 一点に集中せよ」
秀「風流波動拳!!」
識「瞬速」
識「そんな力に頼って恥ずかしくないのか」
秀「うるさいうるさい」
秀「僕は・・・僕は・・・」
秀「カオスなんかに・・・」
???「カオス様に逆らったね 契約どおり消えてもらうね」
ミルク「バイバーイ」
秀「さよなら識様・・・」
識「秀ぅぅぅ・・・」
ミルク「じゃあね」

次のエピソード:第六話 人生

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