25話「決戦」(脚本)
〇戦場
アバドン・サルース「言われた通りさっき撃った弾は実弾ではなく麻酔の物だ。彼女はただしばらく気絶したように眠るだけで後遺症は残らない」
アレックス・ワトソン「・・・」
アバドン・サルース「君がこの子にもう戦わせたくないのは十分に理解しているつもりだ。ただ──」
アバドン・サルース「正規の持ち主じゃない君がそいつを抜けばもう生き残ることは出来ない。・・・それでもやるのか?」
アレックス・ワトソン「──覚悟なら15年前からしていた」
アレックス・ワトソン(これがあの子が──)
〇基地の広場(瓦礫あり)
〇基地の広場(瓦礫あり)
〇教室
〇洋館の玄関ホール
〇基地の広場(瓦礫あり)
アレックス・ワトソン(──背負って来たものか)
刀を握る手は火傷するように熱く、この刀が今まで斬って来たもの達に首をが締め付けられるような苦しさが襲ってくる。
それでも決してこの剣を手放す訳には行かない。
この子には笑っていて欲しいから──
アバドン・サルース「後悔はないようだな。 野暮な質問をして悪かった」
アバドン・サルース「ここからは私も全力でサポートしよう!」
石白 星華「ミカは私に任せて! アレックスは全力で戦ってくれ!」
アレックス・ワトソン「悪い。娘を頼む」
石白 星華「おうよ!」
アレックス・ワトソン「星華!お前が俺のバディで良かった!今までありがとな!!」
石白 星華「ッ・・・」
石白 星華「馬鹿野郎が・・・」
背中を任せられる相棒なんてそうそう巡り会えない。
最後のバディが石白 星華で本当に良かった。
共に仕事に携わった時間は短い。
だがそんな短い時間で無意識に何度も背中を任せていた。そんな彼女になら娘を任せられるだろう
アレックス・ワトソン「またせたな魔王!!」
魔王「・・・・・・」
アレックス・ワトソン「俺がお前をぶった斬る!!」
魔獣「グァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
アレックス・ワトソン「タイマンとは行かねぇか!」
魔獣「グァアアアア!?!」
「さすがに糸二~三本じゃ動きも止めれねえか」
アレックス・ワトソン「遅かったな」
不知火 明花「わりぃ!!出遅れたぜ!!」
魔王「・・・」
アレックス・ワトソン「これで2対2だ!!」