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さぶろう

第四話 ブレイクダンスを習いに行こう(脚本)

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〇ライブハウスの入口
マリア「さあ着いたわ。 ここにブレイクダンスバトルの王者、パンサー桃山がいるはずよ」
磯島ハルカ「あのー、ずっと訊きたかったんですけど・・・ なんでブレイクダンスで決着をつけるんですか?」
マリア「ブレイクダンスがなぜ生まれたのか、知ってる?」
磯島ハルカ「いえ、知らないです・・・」
マリア「ブレイクダンスは1970年代のニューヨークのサウスブロンクス地区で生まれたの」
マリア「そこは世界でも有数の貧困地区で、よくギャング同士の抗争があってたくさんの命が奪われたそうよ」
マリア「そして、それを見かねたあるギャングのボスが殺し合いではなく、音楽の力で解決する術を思いついたの」
マリア「それがブレイクダンスバトルの起源よ」
磯島ハルカ「はぁ・・・そうですか」
マリア「ブレイクダンスバトルは誰の血も流れない平和的な解決法・・・今の私たちにはうってつけの方法だと思わない?」
磯島ハルカ「え、まぁ・・・ (もっと他にいい方法があるんじゃないかなぁ・・・)」
マリア「じゃあ、中に・・・」
???「そうはさせないわよ」
マリア「お、お前は・・・!」
未来HARUKA「そう、HARUKAよ」
磯島ハルカ「HARUKAがもう一人・・・?」
未来HARUKA「驚かせてごめんなさいね、オリジナルさん。 私はこの女がいた時代と同じ所から来たHARUKAよ」
磯島ハルカ「未来から来たHARUKA・・・」
未来HARUKA「この女が時空転移装置を使った後、私の存在がおぼろげになる時があってね・・・」
未来HARUKA「原因を突き止めた結果、この時代に変化が起ころうとしていたことが分かったというわけ」
マリア「そんな・・・」
未来HARUKA「というわけで、パンサー桃山には合わせないわ」

〇荒廃したショッピングモール
マリア「そんな・・・ここまで来たのに・・・」
磯島ハルカ「ひどい・・・ひどすぎる」
未来HARUKA「これで私の存在を揺るがす者はいなくなった。 それじゃあ・・・」
未来HARUKA「あとはあなた達を始末するだけね」
マリア「・・・ッ!」
未来HARUKA「それではご機嫌よう。 また来世であいましょ・・・」
未来HARUKA「な、何・・・?」
パンサー桃山「よくも俺のライブハウスをめちゃくちゃにしてくれたなぁ・・・?」
「パンサー桃山さん!?」
パンサー桃山「・・・てそういうアンタは磯島ハルカ!? 一体どうなってんだ!?」
未来HARUKA「チッ! まだ生きていたのか・・・!」
パンサー桃山「あの程度の攻撃、ブレイクダンスを極めた俺にとっては痛くも痒くもねぇよ」
磯島ハルカ(どういう理屈なんだろ・・・)
未来HARUKA「ええい・・・こうなれば・・・」
パンサー桃山「あ、逃げやがった!」
マリア「あの方角は・・・まずいわ!」
磯島ハルカ「ど、どうかしたんですか・・・?」
マリア「HARUKAが向かった先にはヨコヤマプロダクションがあるはず・・・ もしかすると・・・」

〇個別オフィス
横山社長「な、なんだね君は・・・!」
未来HARUKA「邪魔」
HARUKA「しゃ・・・社長!」
未来HARUKA「HARUKA・・・私のところに来て」
HARUKA「どうして・・・私の名前を?」
未来HARUKA「当たり前じゃない。 だって私は・・・」
未来HARUKA「未来のあなたなんだから」

次のエピソード:最終話 新たな時代へ…

コメント

  • 思い描いていたストーリーの遥か斜め上を常時突っ走る展開、とにかく圧倒されます!第四話現在、エンディングシーンが全く想像できませんねww

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