アベコベ二刀流バッター坂島

ガンダーラ磯崎

監督、大活躍の坂島に激怒(脚本)

アベコベ二刀流バッター坂島

ガンダーラ磯崎

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〇球場のベンチ
監督「坂島!ちょっと来いや!」
坂島「何だよ?なまくら」
監督「誰がなまくら監督のダメ采配だよ!」
監督「俺だって一生懸命頑張ってんだよ」
監督「今日の試合何で負けたか分かるか?」
坂島「知るかバカッ!」
監督「何だと!?」
坂島「そんなの分かったら、もっとチームとお前に 貢献出来ただろうが!」
監督「口汚いのか謙虚なのか分かんねーな!」
坂島「早く要件を言えや!」
監督「ちょっとタブレットを観ろ」

〇中世の野球場
  監督「今日のお前ノーヒットだったよな?」
  坂島「そこは4番の仕事が出来なくて申し訳なかったよ」
  監督「問題は、ここからだよ」
  坂島「これの何が問題なんだよ?」
  監督「お前、何で敵チームの4番もやってんだよ?」
  坂島「え?」
  監督「しかも4打数4安打4満塁ホームラン
  16打点だ!!」

〇球場のベンチ
監督「実質お前の大活躍で負けてんだよ」
坂島「足引っ張っちゃって悪かったな」
監督「ていうか出るなよ」
坂島「あ?」
監督「敵チームの4番やるなよ」
坂島「どっちのチームにも出る事が 二刀流だろうが!!」
監督「そんなアベコベな二刀流あるか!」
坂島「どっちのチームにも出ちゃいけないって 誰が決めたんだよ!!」
監督「全ての勝負の世界だよ!!」
監督「野球どころか、勝負の世界で敵味方を 掛け持ちしちゃダメなんだよ!」
坂島「しょうがねえだろ。向こうの方が 条件が良いんだからよ」
坂島「とっぱらいで5億くれるんだぞ?」
監督「それならもう敵チームに行ってくれよ」
監督「いっちょかみすんなよ」
坂島「そもそも、何でこんな事が成立してんだよ」
監督「え?」
坂島「俺もアベコベだって重々承知だよ」
坂島「どっちのチームメイトにもシカトされるしよ」
坂島「でもそれを禁止にしない協会が 1番アベコベなんじゃねーのか?」
坂島「なあ?監督?なあ?違うか? 協会に言わなきゃダメじゃないのか?なあ?」
監督「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
監督「さ、坂島・・・」
監督「あ、明日の試合も頼むぜ!」
坂島「あいつ・・・」
坂島「大きな力に屈しやがった!」
坂島「まあ、俺も駒の1人だけどな!」
  ────────おわり──────

コメント

  • またもや想像を裏切る設定に笑ってしまいました!(そもそもオーダー発表の際に誰か指摘しなかったのかという無粋なツッコミを堪えながら)

  • つい長い物には巻かれ黙認してしまう監督、なにか私達が生きる社会のどこにでも存在してしまう立場だなあと、ストーリーを比喩的にとらえました。

  • まさか敵と味方の掛け持ち二刀流とは!いっそのことユニフォームはあしゅら男爵スタイルでお願いします。こうなったら坂島は好きなところでバットを振りゃいいけど、人生を棒に振ることにならなきゃいいですね。

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