神様だってゆっくりしたい

下大迫 史也

第三話 いろんな仲間たち(脚本)

神様だってゆっくりしたい

下大迫 史也

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〇国際会議場
ガイア「昨日の飲み会楽しかったな」
アトゥム「なんで貴様が一緒にいたんだよ」
ガイア「それはな・・・ 書類整理室でなんかやってたのを聞きつけて」
ガイア「そっとついてきたわけよ」
アトゥム「・・・まぁいい 後5分後に会議が始まるからな」
ガイア「えっと、なんの会議だっけ?」
シルティ「今日の会議は『異世界人』をどうするかについてです」
ガイア「そうかありがとうシルティ」
アトゥム「この会議のために他の星からも最高神様が来ていただくわけだが・・・」
ガイア「だが?」
アトゥム「この星の最高神がお前のようなやつだと知れ渡ったら、分かるだろそれくらい」
シルティ「ガイア様、他の最高神様が来たみたいですよ」
仙水「お久しぶりです ガイア様 今回の会議も宜しくお願い致します」
ガイア「おぉ仙水か久しぶりだな 流水は元気か?あいつとは気が合うんだよ」
仙水「息子は元気ですよ 今日の会議に連れて行ってほしいと 懇願してきましたからね」
仙水「ですが、今日の会議は過去一番大事な事だと伝えてますからね・・・」
仙水「遊びで行くわけではございませんので 諦めてくれましたよ」
仙水「では失礼・・・」
ガイア「うむ」
ヨイル「・・・」
ガイア「ヨイルか、相変わらず無口だな ハハ・・・」
ヨイル(あぁガイア様だ・・・ 緊張して何を話していいのか 分からなくなってしまった ふぅ・・・よし、喋るぞ!!)
ヨイル「こん・・・こんにちは・・・ 今日は・・・お招き・・・ありがとう・・・御座います」
ガイア「そうかしこまるな・・・お前との仲じゃないか」
ヨイル「では失礼いたします・・・」
シルティ(ガイア様は鈍感なんだから・・・)
マッスル元帥「ガイア長官、シルティ副長官 おはようであります──」
マッスル元帥「今日も清々しい朝でありますな ハハハ・・・」
ガイア「元気いっぱい」
マッスル元帥「マッスルパワー!!」
シルティ「・・・」
マッスル元帥「シルティ副長官 私の席はどこでありますか」
シルティ「ヨイル様のお隣ですよ」
マッスル元帥「分かりました では失礼しますっ!!」
ガイア「相変わらず元気な男 男の中の漢だな」
ガイア「ミューリか元気か?ご飯ちゃんと食べてるか?」
ミューリ「もう私を子供扱いしないでよね」
シルティ「ミューリ様、前回の会議の司会ありがとう御座いました──」
ミューリ「いいのよそれくらいどうってことないんだからね♪」
ガイア「あとは・・・イザベルと識(しき)か・・・」
識「シルティ嬢こんにちは」
シルティ「あら・・・識様 こんにちは」
識「やはり貴女はお美しい・・・ 私の秘書になりませんか?」
シルティ「私はガイア様の秘書ですので それはちょっと・・・」
ガイア「あのぉ・・・無視しないでもらえます?」
識「あっ・・・ガイア様いらしたんですか 気づきませんでした」
ガイア「そうですか・・・気づきませんか・・・」
識「冗談はさておき私も席に移ります」
シルティ「ガイア様泣かないで下さい、 会議が始まりますよ」
ガイア「だってだって識がぁ・・・」
アトゥム「無能上司座れ 会議の時間だ」
ガイア「どうせ・・・俺なんか・・・」
「続く」

〇国際会議場
シルティ「お時間になりましたので会議を始めさせてもらいます」
シルティ「司会進行のシルティです よろしくお願いします」
アトゥム「書記のアトゥムです」
シルティ「今日の議題は『異世界人』についてです」
ヨイル「最近異世界人が来ることが多くなったような気がする」
ヨイル「今年だけでも5人以上は私の星に転生または転移してきている」
ヨイル「殆どのものはチートスキルを欲していたが私の星は技術力が求められるからそういった魔法の概念がないのだ」
ヨイル「それで悲しむ奴しかいなかったな」
ガイア「みんなきっとファンタジーに憧れてるんだよね♪ シルティ」
シルティ「そうですね、特に魔法は未だに人気が絶えないですね」
アトゥム「前年度の転生者・転移者の数と比較しますとだいぶ落ち着いて来てる方なのですが・・・」
ガイア(あのアトゥムが冷静に話してる・・・)
アトゥム(なんだその顔は・・・ はぁ、集中しなくては──)
???「10分後」
マッスル元帥「さっきから言ってるであろう 異世界人はいらぬと・・・」
識「いいえ、貴方は何もわかっていない 不慮の事故でなくなった転生者の方も居ることをお忘れで」
マッスル元帥「だったら同じ星で転生させればいいじゃないか」
マッスル元帥「何故地球の神は我々に押し付けて来るのだ」
識「あちらにも事情があるのでしょう ですから私たちのような星、存在があるのでしょう」
ガイア「あのぅ・・・二人共冷静になろう・・・ね」
識「黙っててもらえますか」
マッスル元帥「黙れ!!」
ガイア「ハイ─」
???「小僧たち・・・静かにしようか」
マッスル元帥「うぐぅ・・・」
識「・・・」
仙水「少し痺れさせただけだから会議が終わるまでは黙ろうか」
シルティ「ありがとう御座います 仙水様」
仙水「いえいえ・・・若いものがガイア様に失礼を犯したので当然のことです」
アトゥム「えっと・・・ここで休憩を挟みます 20分後に始めます」
アトゥム「解散!!」
ガイア「一時はどうなるかと思ったよ」
ミューリ「結局私話せなかったんだよ」
ガイア「仕方ないさ あんな雰囲気じゃまともに話すのが難しい」
ガイア「なぁ、アトゥム」
アトゥム「なんだ糞上司」
ガイア「次の時間は別の議題にしない?」
アトゥム「無理だ」
ガイア「そっか・・・」
アトゥム「だがお前が進行したらなにか変わるんじゃないか」
ガイア「俺が・・・」
ガイア「・・・分かったやってみるよ」
???「休憩が終わりました・・・ 各自席に戻って下さい」
???「続く?」

〇国際会議場
ガイア「──とする」
シルティ「では『異世界人』の存続に賛成か反対か決めてもらいます」
アトゥム「4:2で存続に賛成とします 今日の会議ありがとう御座いました」
ガイア「一時はどうなるかと思ったよ」
シルティ「ガイア様の起点がなければあのまま反対側が勝っていたでしょう」
アトゥム「地球の神がサボらなければこんな事ならないんだがな」
ガイア「ハハハ・・・」
???「シルティ様!!シルティ様!!大変です!!」
シルティ「どうしましたミルク」
ミルク「第5惑星と第9惑星の最高神が裏切り」
ミルク「神々が住むこの星『ヴィダリア』に攻撃してきています」
ガイア「おっとっと・・・」
ガイア「至急迎撃システムを作動させろ」
ガイア「次のバリアの補修は何分かかる?」
ミルク「3分です」
ガイア「分かったその間俺が対応する」
ガイア「シルティは指揮を ミルクは──」
ガイア「なんだ!?」

〇塔のある都市外観
???「簡単に侵入できてしまったか」
ガイア「お、お前は・・・」
ガイア「ダスティ・・・」
ダスティ「お久しぶりねですねガイア様」
ガイア「何故お前は裏切りを犯したのだ」
ダスティ「裏切り?勘違いをしているのではないでしょうか」
ダスティ「私が貴方を超えるためですよ」
ガイア「超える?」
ダスティ「そう、今までの最高神という地位は飽きてしまったのですよ」
ダスティ「そしたらふと、思いつきましてね」
ダスティ「ガイア様の地位を獲得しようと考えたんですよ」
ダスティ「貴方はぐうたらな生活をされていてまるで神々の頂点とは思えないその品の無さ」
ダスティ「そろそろ降りてもいいんじゃないですかその地位」
ガイア「だからといってこの星に攻撃する必要はなかっただろう」
ダスティ「一つの脅しですよ」
ダスティ「他の神々を拉致して貴方を脅すためのもの」
ダスティ「あなた方が今日会議をするというのを妻から聞いたもので『チャンス』だと思ったわけです」
ガイア「まさか・・・」
イザベル「初めましてさようならガイア様」
イザベル「こんな簡単にことが進むなんて警備が甘いんでなくて」
ダスティ「もうすでに私の部下が貴方様の大事な人々を虐殺していることでしょう」
ガイア「・・・い、」
ダスティ「ん?」
ガイア「おい、ダスティ」
ダスティ「何でしょう」
ガイア「その心配は必要ない」
イザベル「負け惜しみはいけませんのよ」
ダスティ「そうですよガイア様 ここから巻き返すのは0に等しいです」
ダスティ「!?」
???「バリアの修復が完了しました これより迎撃システムに入ります」
ダスティ「・・・そういうことか」
ダスティ「貴方の予言の能力でしょう」
ガイア「少し違うな」
???「続く」

次のエピソード:第四話 絶対絶命の危機

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