先生、死んでる場合じゃありません!

大河内 りさ

P12・画伯の誕生です!(脚本)

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〇魔王城の部屋
レイヴィダス「これより! 第1回アシスタント選考会を開催するっ!!」
レイヴィダス「審査員はクロエこと滝松黒江先生──」
レイヴィダス「そしてこの私、レイヴィダス・アルグレール・ヴァンダドラルだ!」
クロエ「レイさんは参加なさらないんですね」
レイヴィダス「私は担当編集者の座を 譲るつもりはありませんからね」
レイヴィダス「──では、審査に移りましょう」
レイヴィダス「4名には『ドラゴン』というお題で イラストを描いてもらいました」
クロエ「手っ取り早く 技術を確認しようということですね」
レイヴィダス「はい。イラストの完成度で 評価をお願いします」
リディア「まずは私からいかせていただきますわっ!」
リディア「私のドラゴンは──こちらです!!」
レイヴィダス「おーっ! マスコットキャラクターのような可愛らしいドラゴンだーっ!」
クロエ「描き慣れている方のイラストね」
クロエ「さすがリア。とってもお上手です」
リディア「ありがとうございます。密やかに二次創作を続けていた甲斐がございました」
刀威「次は俺だ──とくと見よ!!」
クロエ「あら、すごい」
レイヴィダス「これはドラゴンというか・・・」
刀威「どこからどう見てもドラゴンだろう」
レイヴィダス「鬼人領の固有種の『龍』じゃないか! 私が描けと言ったのは『竜』だ!!」
刀威「種類の指定はなかったはずだが?」
レイヴィダス「くっ・・・」
アルフォル「まあまあ。刀威の技術が すごいのは伝わったじゃん?」
アルフォル「この後に出すのは ちょっとイヤだけど、次は俺ね」
アルフォル「じゃーん!」
レイヴィダス「もっと下手かと思ったが、 思ったより普通だな」
クロエ「試し書きの線がそのままなのが アルさんらしいですね」
アルフォル「やべっ、消し忘れた!」
ストラスール「最後は私ですね・・・」
クロエ「ストラさんは器用だから、絵もお上手そう」
ストラスール「いえ、その・・・」
レイヴィダス「どうした? 早く見せろ」
ストラスール「〜〜〜〜っ」
ストラスール「笑わないでくださいね?」
「こっ、これは────」
クロエ「・・・っく」
クロエ「ふふっ、あははははっ!」
ストラスール「だから言ったのに!」
クロエ「ごめっなさ・・・でもこれ、ふふふっ」
レイヴィダス「ふっ・・・」
ストラスール「レイヴィダス様まで」
レイヴィダス「いや、だってこれは・・・はははっ!!」
クロエ「こういうの、何と言うのだったかしら」
クロエ「画伯!」
レイヴィダス「称号を賜るとは・・・よかったなストラ!」
ストラスール「あまり喜ばしい名目では ないような気がします・・・」
刀威「アシスタントはこの3人で決まりだな」
アルフォル「まさか刀威、マンガが完成するまで こっちにいるつもりか?」
刀威「当たり前だ」
刀威「さあ、作業に取りかかるぞ。 早く原稿を寄越せ」
ストラスール「その前に、マンガを魔力の 媒介にできるか検証をしなければ──」
刀威「よし、何でもいいから描いてみろ」
クロエ「急すぎません!?」
ストラスール「こちらをどうぞ」
クロエ「準備万端ねぇ・・・」
ストラスール「魔法を使う時と同じく集中して、ペンに魔力を集めるような想像をしてください」
クロエ「集中・・・」

〇魔王城の部屋
レイヴィダス「おぉ〜っ!」
ストラスール「静かに! クロエ様の集中力が切れてしまいます」
クロエ「・・・・・・・・・」
クロエ「・・・・・・」
クロエ「・・・」

〇魔王城の部屋
クロエ「・・・ふぅ」
クロエ「簡単ですけど、 こんな感じでどうでしょう?」
レイヴィダス「これはアイリですね!」
レイヴィダス「先生の生イラスト・・・最高です!!」
レイヴィダス「サインもお願いします!!」
クロエ「うふふ。そんなに喜んでくれるのは レイさんくらいですよ」
レイヴィダス「そんなことはありません!!」
クロエ「ええと・・・」
クロエ「滝松黒江・・・っと」
クロエ「今の光は・・・?」
ストラスール「おめでとうございます」
クロエ「成功したの?」
刀威「ああ。この絵に魔力が宿ったってことだ」
ストラスール「今のような方法でマンガに 魔力を注ぎ込んでいただき──」
ストラスール「そのマンガを定期的に発行して流通させれば、魔界に魔力を循環させることができますね」
クロエ「定期的に発行・・・!?」
クロエ「それって連載──」
刀威「一石二鳥だ。よかったな」
クロエ「よくありません!」
リディア「誠心誠意お手伝いさせていただきますわ!」
アルフォル「楽しみだぜ」
ストラスール「印刷会社を押さえなければ」
レイヴィダス「頑張りましょうね、先生!」
クロエ「無理ですってば~!!」

〇黒背景

〇異世界のオフィス
ユカリチャン「クロエ! 次はどこをクロく塗ればいーい?」
クロエ「まだ指示つけてないから、 ちょっと待ってねぇ・・・」
リディア「クロエ! 背景チェックお願いします!」
クロエ「あー、はいはい。 ちょっと待ってねぇ」
刀威「よし、このページは終わりだ! 次はまだか!?」
クロエ「ちょっと待って・・・」
クロエ「というか!!」
クロエ「どうしてこんなことに!?」
刀威「お前の作画作業が遅いからだろう」
クロエ「そうですが、そうではなくて・・・」
クロエ「どうして私はリハビリで描いたつもりのお話を清書しているのでしょう」
リディア「魔界に魔力を循環させるため──」
リディア「というのは建前で、大勢のファンが マンガの続きを待っているからですわ!」
リディア「さあっ、口より手を動かしましょう!」
リディア「締切は待ってくれませんもの!」
クロエ「締切って、レイさんとストラさんが 勝手に設定したものじゃないですか!」
刀威「期限がないと、 いつまで経っても描かないだろう」
クロエ「うぅっ・・・」
リディア「はい、こちらの原稿に 指示書きお願いしますね」
クロエ「鬼〜!」
リディア「鬼は刀威様ですよ」
クロエ「悪魔〜!」
リディア「私は獣人種ですわ」
刀威「そういえば、 もう1人の獣人種はどこへ行った」
リディア「アルフォルなら、 レイヴィダス様とともに謁見の間です」
リディア「なんでも、人族の行商人が来たそうで──」
クロエ「人間!?」
リディア「クロエの世界のではなく、こちらの──」
クロエ「会ってみたいわ!」
クロエ「謁見の間にいってきます!!」
リディア「えっ!?」
ユカリチャン「・・・クロエ、逃げタ?」
「しまった・・・!!」

次のエピソード:P13・違います!

コメント

  • ゆかりん🩷久々に出て来た🩷と思ったら、
    ベタ塗りさせられてる‥🤣ノシ⭐︎⭐︎

  • この夜会巻きとでもいうのでしょうか。この髪型とジャージのギャップが凄いですね。まさかそのまま向かったのか。次回が楽しみです。
    本人が書きたくなくても外堀から埋められていくバタバタが楽しいです。

  • 突然始まるアシスタント選考会、そして4者4様のドラゴンのイラスト、、、楽しすぎます!特にストラさんww (このイラスト、ご自身で描かれたのですか?)
    そして、自然とアシスタントの座に就いているユカリチャンの姿がシュールすぎてww

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