アングラ☆リーガル

杜若ゆうき

エピソード14(脚本)

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〇開けた交差点
松山紫苑「・・・、・・・、・・・」
松山紫苑「蛇淵(へびぶち)社長・・・」
松山紫苑「・・・あ、はい。 はい、辞職ということで問題無いです」

〇マンションの入り口

〇L字キッチン
松山百合江「紫苑の大好きだったカレー、何で紫苑も居ないのに作っているのかしら?」
松山百合江「紫苑と一緒に食べたかったな・・・」
松山百合江「紫苑はりんごを少し入れた、甘いカレーが好きで、紫苑はらっきょうが嫌いでいつも残してたっけ」
松山百合江「紫苑は・・・」
松山百合江「・・・、紫苑は・・・」
  ガチャ
松山百合江「し、紫苑? 紫苑ちゃんなの!?」
松山紫苑「・・・ただいま」
松山百合江「紫苑! おかえり!」
松山百合江「よかった。本当に良かった」
  そう言って百合江は紫苑を抱きしめる。
松山紫苑「大袈裟だよ」
松山百合江「もう、諦めてくれたのね? また、弁護士目指すことにしたのね?」
松山紫苑「え? ・・・あ、うん」
松山百合江「よかった!」

〇明るいリビング
松山百合江「ママね、紫苑ちゃんの為に紫苑ちゃんが大好きなチョコレートいっぱい買っておいたのよ」
松山百合江「戻って来たら食べてもらおうと思って。 はい、どうぞ」
松山紫苑「ああ、ありがと」
松山百合江「これ、一粒千円するのよー。 これ食べたら、もう安いチョコとか食べられなくなっちゃうわねぇ」
松山紫苑「え? ああ、うん・・・」

〇女の子の部屋
大野菜々美「これ好きなんだ! ピロリチョコ!」
大野菜々美「これ食べると超リラックス出来るんだ! 1日の疲れが吹き飛ぶっていうか」
大野菜々美「はぁ〜幸せ❤」

〇明るいリビング
松山百合江「どう? どう?」
松山紫苑「・・・美味しい」
松山百合江「でしょ〜?」
  紫苑は目を瞑(つむ)り紅茶でチョコを流し込んだ。

〇寂れた雑居ビル

〇個別オフィス
蛇淵雅子「よく決心してくれたわね」
大野菜々美「だって、売れたいもん」
蛇淵雅子「よく言ったわ。それでこそ一流! もう一人は逃げ出したみたいだけど」
大野菜々美「紫苑をこれ以上巻き込む訳には・・・、紫苑には別の道がある」
大野菜々美「でも菜々美には、ここしか無いの!」
蛇淵雅子「そう」
大野菜々美「ヌード出せば、絶対メジャーデビュー出来るんでしょ? なら私は何でもやる!」
大野菜々美「だから、もう一度お願いします!」
蛇淵雅子「貴女の気持ち、わかったわ。 でもこの前のお仕事はもうなくなっちゃったの」
蛇淵雅子「でも、他の撮影依頼を特別に菜々美にまわしてあげる」
大野菜々美「どんなのですか?」
蛇淵雅子「ああ、それね。 ちょっと私にも詳しいことはわからなくて」
大野菜々美「そんなことってある・・・?」
蛇淵雅子「あら〜、よくあることよ」
大野菜々美「そ、そうかな・・・?」

〇個別オフィス
  蛇淵がとある契約書に印鑑を押印している。
  印鑑には菜々美の苗字である『大野』と記されている。
北澤瑛士「社長、明日の菜々美の撮影ですが、うしろチャックの撮影と重なっていて・・・」

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