オヤコドン・オブ・ザ・デッド

情無合成獣スフィアマザコンザウルス

発電所編パート1(脚本)

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〇大学病院
  アンナベル羽佐間達が持ち帰った重火器類は、避難民達の戦力を大幅に増強させる事になった!!
  ────と、そうそう上手くはいかないのが現実というもの。ましてや、銃など持った事ない日本人がほとんどなら尚の事。

〇トレーニングルーム
橘宏美「ふんぬぅぎぎぎぎぎ・・・!!」
橘宏美「ぐうう、陰キャの俺にこいつはキツイぜ・・・」
柳生摩耶「宏美くん、あまり無理はしないで・・・」
橘宏美「そうも言ってられませんよ・・・状況が状況ですし」
柳生摩耶「いえ、そうではなく・・・」
橘宏美「そうではなく?」
柳生摩耶「闇雲にバーベルだけ上げててもダメなんです、効率よく筋肉をつける鍛え型があるんです」
柳生摩耶「私がレクチャーしますから、一緒に鍛えましょう」
橘宏美「いいんですか!?じゃあ、お願いします!!」
橘宏美「・・・というか、詳しいんですね?スポーツとかやってたんですか?」
柳生摩耶「え、ええ、まあ・・・」
  しばらくはこのように、銃に慣れるための訓練の日々・・・具体的には腕を鍛える日々が続いた。
  もっとも・・・何事にも例外はあったが

〇病院の待合室
モブ「ええっ!?いいんですか、こんなに貰っちゃって・・・!!」
アダド・アダムス「ああ、我々は動物性タンパク質は昆虫食からしか接種しないという決まりがあるんだ」
アダド・アダムス「だから、こういう肉類はいくら探索で見つけても無用の長物だからね。君達で食べてくれ!!」
  元より、銃に慣れた国の出身が多い彼等人道同盟は、直ぐに銃の扱いに慣れていた。
  そして彼等は、この病院内においても大きな存在感を放つ勢力となっていた・・・

〇病院の診察室
  ────診察室。
青野健次郎「バイタル、脳波共に正常。ゾンビ化の兆候は無し、至って健康だな」
青野健次郎「最近はトレーニングの結果もあってか血行もいい、流石は我々のエースの一人だ」
橘宏美「・・・エース?」
青野健次郎「いや、ちょっとした内輪ネタさ。探索組の中で身体的に健康かつ、何度も生還してる人物を、医師内でエースと呼んでいる」
青野健次郎「よく言うだろう?エースパイロットとか」
橘宏美「はは・・・いいですね、それ」
青野健次郎「さて、健康診断はこれにて終了となるが・・・」
青野健次郎「・・・話したい事は、それだけではないんだろう」
橘宏美「・・・・・・」
橘宏美「・・・まあ、はい。わかりますよね、プロの方なら」
橘宏美「・・・探索に行った時、摩耶さんがゾンビを撃つ事を躊躇ったんです」
橘宏美「相手が元は人だから、と・・・」
青野健次郎「・・・なるほど」
橘宏美「・・・俺が最初にゾンビを殺したのは、電車の中で追いかけ回された時でした」
橘宏美「最初は、単に脊髄反射だとか防衛本能とかで、咄嗟に殺したんだと思ったんです。でも・・・」
橘宏美「・・・もしかしたら俺、ゾンビを殺す事。人を殺す事に、何の抵抗も感じないのかなって、思ったんです」
橘宏美「普通は躊躇ったり後悔するのに、俺にはそれがない・・・!!」
青野健次郎「・・・気に病む事はないさ、今は状況が状況だ」
青野健次郎「今の君の状態は戦争下の戦士と同じで、戦いが終われば元の生活に戻っていける」
橘宏美「・・・本当に、ですか?」
青野健次郎「・・・医者故に断言はできんがね、君ならできるさ」
橘宏美「・・・はい、じゃあ・・・」
青野健次郎「・・・・・・」
青野健次郎「・・・・・世界が元に戻るという保証もないんだけどな」

〇病室
橘宏美(今日の予定は特に無し、か・・・)
橘宏美(検査も終わった事だし、後は・・・)

〇モヤモヤ

〇病室
橘宏美「・・・・・・・・・」
橘宏美「・・・・・例のモンの開発状況でも見に行くかな」

〇職人の作業場
  ──────────────BAR鬼灯
橘宏美「こんにちはー、羽佐間さんいますかー?」
柳生花凛「あっ、オニーサン!!」
橘宏美「花梨ちゃん・・・? 花梨ちゃんも羽佐間さんに用?」
柳生花凛「うん、インフェルノを更にパワーアップさせたくって♪」
橘宏美「あの火炎放射器、まだ強化するつもりなの・・・」

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