24話「それぞれの選択」(脚本)
〇田舎の病院の病室
ラン「よース!明花!!差し入れ持ってきた・・・よ?」
ラン「あれ?」
明花が居るはずの病室には明花の姿はなかった。
窓が全開で空けられ風通しが良くなっている病室のベッドには明花の変わりに1枚の封筒が置かれていた。
中身を開けて見ると1枚の恐らくランに向けて書かれた手紙が入っていた。
内容は「外がうるさくて眠れないから黙らせてくる。もしお土産を持ってきてくれてたなら全てが終わった後に皆んなで食べよう。」
──と短い文章だけが書かれていたがランには十分伝わった。
〇教室
先日私は初めて命懸けで戦った。
さいわい東軍が助けてくれたがもし少しでも東軍の到着が遅れていたら──
私か友達が死んでいたかもしれない。
〇田舎の病院の病室
そう思うと手が震えてまともに刀を握れなくなっていた。しかしあの二人は──
何度も死と向き合ってやっと手に入れた平和すらも手放した上でまた死ぬかもしれない戦場に向かったのだ。
そんな友人が誇らしく思えるのと同時に自分が情けなく感じた。
ラン「2人とも生きて帰ってこなきゃ許さないからな」
〇戦場
魔王「・・・・・・」
アレックス・ワトソン「そこまでだ」
ミカ「今度こそ!蹴りをつける!!」
ミカ「今度こそ終わらせます。今日ここで!!」
ミカ「──え?」
アレックス・ワトソン「悪い。少し眠っててくれ」
ミカ「どう・・・して?」
アバドン・サルース「これでいいのか?」
アレックス・ワトソン「・・・」
〇教会の中
リンカ「楽になってそうそう悪いがもうひと仕事やって貰うよ」
????「・・・了解」
リンカ「まさか・・・君が置いてった手紙の通りしたら本当に復活するとはね」
????「・・・・」
リンカ「ただ完全な復活とはいかなかったよ。 魔王が復活と同時に暴走しているのと同じで君の場合は「制限時間」がついてる」
リンカ「この世にとどまっていられるのはせいぜいあと半日ってところだ。 それでも君は構わないだろ?「白夜」」
不知火 白夜「ああ。それでいい」