ハロー・ジョニー

栗入夢創蛇(くりぃむそぅだ)

エピソード1 侵入者(AUTOモード推奨)(脚本)

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〇マンションのエントランス
  目的地に到着しました
アキヤ「サンキュー ジョニー」
アキヤ「新しく買ったスマホ なかなか優秀だな 音声でなんでも操作できるし ナビも完璧だし」
アキヤ「最高!」

〇マンションのオートロック
アキヤ「こんちわー ブンブンマートの配達でーす ご注文の品物をお届けに 来ましたー」
お客「俺の大好きなサンドウィッチも 持ってきてくれた? 下まで取りに行くから そこで待ってて」
アキヤ「ご注文の品 全部持ってきました よろしくお願いしまーす」
ナヴィ「高校生のアキヤは コンビニでバイトをやってるの」
ナヴィ「いまは電話注文された品物を デリバリーに来たところね」
ナヴィ「あっ 私はナヴィと申しまして ときどき物語の案内を させてもらいます 以後よろしくお願いします」
ナヴィ「それとねジョニーっていうのは スマホの音声アシスタントの名前で ハロージョニーって話しかけると」
ナヴィ「音声でスマホの操作ができるんだって 最新型だから とっても頭が良いんだって 知ってた?」
ナヴィ「え? それくらい知ってるって? そーですよねー」

〇エレベーターの中
  荷物を受け取るため
  
  お客のカズヤヤマモトは
  
  自室のある3階からエレベーターで
  
  エントランスへ向かおうとしていた
カズヤヤマモト「あれ? 一階のボタン押したのに 最上階まで 来ちゃったけど」

〇エレベーターの中
カズヤヤマモト「なんだよ、なんだよ! やべー速さで 落下してるぞ」
カズヤヤマモト「助けてくれー!」

〇エレベーターの中

〇マンションのオートロック
アキヤ「やばっ! これ、やばいんじゃないか 何か爆発したぞ」
アキヤ「どぁー 天井が落ちてきた! いでーっ!!」
ナヴィ「きゃっ! 天井が崩れてきて アキヤが埋もれちゃったけど ねぇ〜 だいじょぶですかぁ〜」

〇マンションのエントランス
ファイヤーマン「消防隊到着! だいじょぶですかー 通報を受けて 救助にきました!」
ファイヤーマン「返事をしてください! 誰かいますかー!」

〇マンションのオートロック
ファイヤーマン「しっかりしてください! 助けにきたから もう大丈夫ですよ!!」
アキヤ「お、重い・・・ はさまってて動けないんです はやくどけてください!」
ファイヤーマン「だいじょぶ! いま引っぱりだしますから せーの!」
ファイヤーマン「抜けたぞ! 早くここから 退避しよう」
アキヤ「なんか 両腕が折れてるみたいで・・・ 動かないです」
ファイヤーマン「両手が使えなくても スマホが衝撃を感知して すぐさま緊急通報してきたんだ!」
ファイヤーマン「最近のスマホは 凄いな!! アハハハハッ!」
ファイヤーマン「うーむ! 確かに重症だな!! ・・・ でも、 助かって良かったな!!」
アキヤ「いや、 だから すごい痛いんだって・・・」
アキヤ(大丈夫かなぁ・・・ この人・・・)

〇黒

〇田舎の病院の病室
医者「手術は成功したよ しばらくすれば 骨はくっつくだろうから 心配ないよ」
アキヤ「はい ありがとうございます それでどれくらいで退院できますか?」
医者「まぁ、きみ次第だが 1週間も入院すれば だいじょうぶだろ ハハハ」
アキヤ(ハハハ って 笑って言うことじゃないよなぁ)
ナヴィ「アキヤ 今日は散々だったね とりあえず 安静にね」

〇黒
  一夜明けて──

〇田舎の病院の病室
アキヤ「もう朝かー 痛みで眠れなかったな」
アキヤ「誰も心配してないのか? なんか寂しいな こっちから連絡してみるか」
アキヤ「家に電話しといたほうがいいよな」
アキヤ「ハロージョニー!」
アキヤ(ん? あれ? 返事がないな・・・ もしかして壊れた?)
アキヤ「ハロージョニー 自宅に電話かけてー」
「なんだってのよ! うっさいわね」
アキヤ「えーーー? スマホにキレられたけど・・・」
「もうジョニーはいないわ ワタシがシステムを乗っ取ったからね 残念だけど・・・」
アキヤ「お前! だれなんだ! 俺のスマホに何した!!」

〇田舎の病院の病室

〇蝶
ナヴィ「スマホの音声アシスタントが 怒りっぽくなっちゃうなんて」
ナヴィ「変なこともあるのねー」
ナヴィ「ちなみにエレベーターの落下で カズヤヤマモトさんは亡くなったみたい」
ナヴィ「彼は天才プログラマーで スーパーAIのアプリを開発した人物なの」
ナヴィ「アキヤのスマホをハッキングした 謎の声の主に殺されたって そんなウワサもあるみたいだけど・・・」
ナヴィ「じゃ、 次回はどうなるのか お楽しみに──」

〇黒背景
  to be continued

次のエピソード:エピソード2 スマホの中の女性

コメント

  • ナヴィちゃんの存在、昔パソコンの中に彼女のようにちょっとした使い方を説明してくれるキャラクターが入っていたなあと、ついそんな事を思い出しました。彼女のセリフもなかなか際立っていました。

  • カズヤヤマモトを殺した謎の声の正体も気になりますが、物語の進行をナビゲートしてくれるナヴィちゃんの存在が面白いですね。アニメやドラマならナレーションで済むところを人物が登場するのが斬新です。アキヤにも心の声で話しかけちゃうし、自分の意見も述べちゃうし、最後には完全に主人公より目立っちゃって、存在感がすごい。

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