クロッシングストーリー

syunn

ライブスタート!〜part RIKUTO〜(脚本)

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〇大きな公園のステージ
  ♪〜♪~
RIKUTO「みんな!俺の曲、聞いてくれて ありがとう!」
  キャー、RIKUTOー!
  最高ー!
  俺はRIKUTO。
  りくと、と読む。
  職業は、アイドル
  俺は普段はグループ
  「ラッキー☆を運ぶ天使達」略して
  「らき☆てん」で活動しているが、
  今日はソロでライブをしている。
  グループのライブもいいけど、
  ソロのライブも楽しいんだ。
  まあ、グループより準備は
  忙しくて大変だけど。
  俺達はグループ結成してまだ1年だけど、
  そこそこの人気は獲得してる。
  ネットで配信もしてて、
  グループのチャンネル登録者数は
  10万人超えだ。
  でも上には上がいる。
  登録者数20万、50万、さらには
  200万人の所だってある。
  だから俺達はまだまだ
  頑張らないと。
  いつかはここよりもっと
  大舞台でライブするんだから。
ぺぺ「ちょっとRIKUTO! 何ぼーっとしてるの、 まだライブ終わってないよ!」
RIKUTO「えっ?わっ、ぺぺ!」
ぺぺ「やっぱり僕がゲストで駆けつけて 正解だったね。 RIKUTOはグループのリーダーだけど、 どこか抜けてるもん!」
  あははははは!!
  彼はぺぺ。
  同じ「らき☆てん」の
  メンバーなんだ。
  グループでは最年少で、
  末っ子みたいなあざとかわいい系男子
  なんだ。
  でも、俺よりしっかりしてる所も
  あるんだよな・・・・・・。
RIKUTO「みんな、ここまで聞いてくれて ありがとう! 次が最後の曲だぞ!」
  えー!!
RIKUTO「大丈夫、この曲で今日のライブは 終わりだけど、 また絶対次もライブするし、 1週間後にはぺぺもソロライブ してくれるぞ!」
ぺぺ「そうそう、僕のライブは、 RIKUTOよりすごいライブに してみせるから!」
RIKUTO「他のメンバーのソロライブも、 もちろんグループのライブも 計画してるから、 待ってろよー!」
天志 光「行きたいなあ、 どのライブも、行きたい・・・・・・」
天志 翼「わーい、 待ってるよー!」
虹原 アンジェラ「あたし待ってるわね! 次のライブも行くから! 約束よ!」

〇舞台下の奈落
  ──一方、ステージ裏。
ライブスタッフA「・・・よし、今日のライブは 無事に終わりそうだ」
ライブスタッフB「みんな、ご苦労さま」
セラ・バースト「はーい、ありがとうございまーす」
兼子利央「お疲れ様でーす」
ライブスタッフB「バーストさんに兼子さん、 あなた達はライブの裏方の1日 アルバイトの中で、 1番頑張ってたわね」
ライブスタッフB「確か海外からの留学生だったっけ? でも日本語も堪能で、 テキパキしてて、すごく 助かったわ」
兼子利央「お褒めに預かり、光栄です」
ライブスタッフA「しかし、兼子さん。 今でも君がバーストさんと同じ 20歳とは 信じられないな。 どう見ても小学生にしか・・・」
兼子利央「よく言われます。 でも、学生証を見せて 皆さんに納得してもらいましたよ」
セラ・バースト「利央はこう見えてもあたしと同じで 優秀です。 親友のあたしが言うんですから、 間違いないですよ」
ライブスタッフA「まあ実際そうだったし、2人とも本当に 助かったよ、ありがとう!」
ライブスタッフA「給料はこの後みんなに手渡しするから、 忘れずにもらいに来るんだぞ」
セラ・バースト「もちろん! このために1日 頑張ったんだから!」
兼子利央「ほんと、セラちゃんは 現金な人よね」
セラ・バースト「一仕事したからお金をもらうなんて、 普通のことでしょ? 何が悪いのよ」
ライブスタッフA「ははは、じゃあ我々も ライブを最後まで見届けようじゃ ないか」
ライブスタッフA「我々の協力あって作り出せた、 このライブが無事に終わるのを」

〇大きな公園のステージ
RIKUTO「じゃ、最後の曲 いきまーす!」
ぺぺ「待ってました! 今日のために、僕達メンバーにも 内容を教えないで曲作ったんだよ。 早く聞かせてよ!」
RIKUTO「わかってるって。 すぐ聞かせてやるから」
RIKUTO「じゃー、いくぞ。 曲名は・・・」
RIKUTO「ん、なんだ、今の物音? というか、急に辺りが 暗く・・・」
ぺぺ「RIKUTO、上、上!!」
RIKUTO「え、上・・・?」
  上を見て、俺は硬直した。

  見えたのは、何者かの口の中だった。
  それがどんどん上から近づいて来る。
  俺は、この後の自分の運命を悟った。
  ・・・・・・嫌だ、待ってくれ。
  俺はまだやりたいことが、
  やらないといけないことが!
  仲間達だって、残していきたくない!
  嫌だ、嫌だ!
RIKUTO「嫌だ--ーー!!!!」
  バクンッ
  第一話 終わり

次のエピソード:天使の出番です!〜part 翼〜

コメント

  • フィクションならではの醍醐味を感じさせる衝撃的なラストでしたね。あまりにも唐突でショッキングなシーンに読者のお口もポカーンとなりました。恐怖感と不条理感と絶望感がない混ぜになったRIKUTOの叫びも虚しく…。ここからどう展開していくのか見ものです。

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